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ラジ鬱投稿(谷川俊太郎・詩集との出会い」

先週の投稿。「今日一番の素敵なメールです」と田中さんに言われて、ニコニコ


田中さん、こんにちは!先週のオープニング、谷川俊太郎さんへの追悼、心に沁みました。

谷川さんといえば、私にはちょっと変わった経緯で出会った詩集があります。
「あさ」と「ゆう」というタイトルの2冊の詩集で、「あさ」には夜明け、「ゆう」には夕方の、たくさんの美しい風景写真が掲載されていて、その写真ひとつひとつに谷川さんの詩が添えられているのです。

これを見つけたのは、当時3歳の娘でした。娘と通っていた地元の図書館で、いつもは子供らしい楽しそうな本を選ぶ娘が、その日に限って、この写真集のような本がいい、というのです。いつもと選ぶテイストがあまりに違うので、
「ほんとにこれでいいのー?」
と、何度念押ししても「これがいい」というので、そのまま借りて帰りました。

娘とページをめくりながら、写真の風景が、日本とは違うなぁと思い、奥付けを見ると、全てカナダ、プリンスエドワード島で撮られた写真でした。

カナダは私が初めて訪れた外国でした。
当時(1980年代後半)、海外に出る日本人はまだそんなに多くなくて、街角で、日本人っぽい人を見かけると「日本人ですか〜⁉︎」と声をかけたりかけられたりすることが、よくありました。

プリンスエドワード島でも、そんな日本人の、同い年の男の子と知り合いになりました。彼は島の風景に惚れ込んで、高校を出てすぐカナダにわたり、写真を撮り続けているというのです。将来はカメラマン志望だと言っていました。

旅行に来ているだけの自分と違って、目標を持って海外にいる彼のことを「すごいなぁ」と感心したものです。

奥付けには谷川俊太郎さんに続いて、カメラマンのプロフィールも載っていました。
「吉村和俊 1967年生まれ。20歳でプロを目指し単身カナダに渡る」 

あ、同い年だと思った瞬間、そうだ!吉村くんだった!と、突如あの島で出会った彼の名前を思い出したのです。

初めてカナダを旅した1988年から過ぎることうん十年、そうか、彼はそのまま写真を撮り続け、プロになり、谷川俊太郎さんと仕事をするまでになったのか…
と、深く感動しつつ、この本をたまたま選んだのが3歳の我が娘だった、というのが偶然にしてはできすぎてる…ととても不思議に思いました。

リクエストはカナダ出身ブライアン・アダムスの「ヘブン」をお願いします。

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