真夜中乙女戦争
買ったばかりのトレンチコートを車のドアに挟み、ボロボロにしてしまった為傷心中の私です。
プロフィールにもあるように、King&Princeが好きなんですが、特に永瀬廉くんが好きなんです。
そんな廉くんが映画で主演をされるとのことで、真夜中乙女戦争を読みました。私は不純な動機で読みましたが、出版された当時はかなりの話題作だったようですね!(無知ですみません)
『私』と同年代である大学生から多くの支持があったようで、King&Princeの高橋海人くんも読んだそうです。
以下ネタバレあるかもしれません。
『私』の人物像は一見普通に見えました。ただ、他の人と同じことはしたくない、個性を尊重する、と言ったところは現代の大学生っぽいという感じがしました。
読み進めていった中で感じたことがふたつありました。
1つ目は比喩表現の多さ。
例えば、のあとの例えが多い。そしてそのどれもが一貫性があるようにも思えない。ふたつ目でも話しますが、例えば、のあとの言葉からはイメージしにくい表現が多かったように感じました。大学生ならわかるのかな?でもちょっと私には共感しにくかったです。
2つ目は言葉の選び方が独特であること。
決して難しい言葉を多く使っているわけではありません。でも後ほど紹介する言葉は本当に納得できました。今までこういうのなんて言えばいいんだろうって思ってた関係性とか、気持ちとか。そういったグレーな部分をわかりやすいニュアンスの言葉選びで説明してもらった気分になりました。
では、とても共感できたフレーズを2つ紹介していきます。
まずは不在の相性。一緒にいない時間に対して、そのタイミングとか時間とかそういうのが同じ方が上手くやっていけるよね、ってことだろうと解釈しました。私は今の彼と出会うまで、毎日会いたいし連絡も毎日したい電話もしたい、どれかひとつかけたらめっちゃ不安になる、俗にいうメンヘラみたいな感じだったのですが、変わりました。自分のためにもっと時間を使って自分を磨く、自分のやりたいことをする、自分の為に生きる。そう考えられるようになってからは、自分の時間が欲しいと思うようになりました。だからこの不在の相性は腹落ちレベルで共感できました。
ふたつめは私は人間に向いてないっていう表現。
私もそう考えることよくあって、でも共感してもらえたことはなくて、むしろ理解してもらえないだろうから他人に話すことなかったなって思ってました。
ここで『私』が言っている人間とは、9時17時のいわゆるサラリーマンのことを表していて、普通の幸福、普通の家庭を持つ為の仕事、それを手に入れる為の、勤労とか勤勉みたいなのができない。だから人間向いてないっていう意味でした。
私の考えていた人間とは普通のことができる人で、私の思う普通のことは勉強頑張るとか仕事頑張るとかじゃなくて、人間関係の意味合いの方でした。
他人の気持ちに寄り添うとか、他人はどう感じるか考えて発言するとか、私はそういうことを考えて他人と関わることがとても苦手です。頑張らないとできない。そもそもそれができないと気づいたのもここ3年くらいの話で、
慣れてないからなのができないし、できたとしても上手くない。そしてかなり疲弊する。それにモヤモヤする。
そして発言しなくなる。発言して失敗したなって感じる、モヤモヤする、また頑張って発言する、の繰り返し。
ということで、人間関係がうまく構築できない私にこの表現はすごくビビッときて、共通点のあるひとを見つけたようで、すごく嬉しかったです。
感想まとめです。
暗い、重い話なのに自分のやりたいことやって生きようと思える本だってレビューが多かったけど、中身理解難しくて、黒服の正体が謎すぎてそこまで至らなかったです。反省。伏線回収型なのかな?
今のこの状況を作り出しているのは自分のせいであって、でも自分の行動次第で変えて行くことができるというか、今モヤモヤした気持ちを抱えているのは自分だけではないし、このモヤモヤしている時間も大切なのかもしれないと感じました。行動してみることも大切だけど、何があっても生きていることより大事なものはないのかもって本の中の先輩の最後の言葉で感じました
人によって解釈めっちゃ変わるよな〜面白いなって感じです。読んだ人と考察をシェアしたいと素直に思いました。
爆破とか、基地とかは目で見たいなって思ったから、映画楽しみですね。
ぜひ読んだことある方は、コメントで感想教えていただけたら嬉しいです。