5度目の挑戦で採択された海外学振🥹
5回目の挑戦で初めて採択されました。同じような境遇の人への少しでも助けになればと思います。
そして、初めての成功体験を備忘録として残し、次への糧としたいと思います。
1.申請区分
生物系。自分はかなりトリッキーな人間で、植物系のラボにも関わらず、申請内容は動物のことで書いた。植物の話は1ミリも書かなかった。
2.これまでの戦歴
DC1🥺→DC2🥺→DC2😭→提出なし🫥→海外学振🤮→海外学振🥹㊗️
3.4度の不採択と今回は何が違ったのか?
おそらく多くの人は無意識のうちにできていることかもしれない(そして、採択されているのだと思う)。今回自分がかなり意識したことは、資金を投資する側と受け取る側の関係だ。
海外学振申請の3ヶ月前くらいに、YouTubeのオススメに「令和の虎」(マネーの虎)という番組が出てきて、ボーッと見ていたのがきっかけ。番組の趣旨を完全に把握していないが、資金が必要な希望者が出資者に見込みありと判断されるとお金を投資/融資してもらえるというものである。最初の数本は出資者と希望者のバチバチした討論に気を取られていたが、ふと出資者と希望者の関係は、学振側と申請者の関係と全く同じことに気が付いた。そしてどのような人物が見込みありと判断されたのかを分析したところ、1)資金があれば目標が達成できる(「できそう」ではない)、2)目標達成のための準備が整っている、の2点が大きなポイントなのではないかと思った。
学振側としても、限りある資金で多くの成果を生み出したいはずである。
今回の書類は、1回目の海外学振の書類とほとんど同じだが、研究計画の欄は大幅に書き換えた。自分の場合、3つの研究内容を書いたが、それぞれに対して既に実験基盤が整っていることを示したり、予備データが豊富にあることを示し、派遣先との融合研究さえあれば、目標達成できるという風にした。実際ラボのビッグボスからも予備データを貯めましょうと言われていた。実際、ビッグボスの申請書を見ても、半分以上予備データの話なのではないかと思うくらい下地が整っていることがわかる。
採択された今、改めて不採択の申請書と採択された申請書を比較すると、安心して資金を提供できるのは今回の書類だけだった。不採択の書類はハイリスクハイリターンの印象が強く、夢物語とも思えた。
4.最後に
ビッグボスに言われ、心に留めておいた言葉として「アカデミアの研究者をしたいと諦めなければ、必ず叶います」がある。正直、綺麗事だなぁと思ったこともあるが、諦めたら終わりである。ちなみにこの言葉は別の先生も仰っていた。他にも「長い研究生活の中で考えたら、一瞬にすぎません」という言葉を覚えている。ビッグボスなりに励まして下さったのだと思う。ありがとうございます。所属ラボは9割以上の方が学振に採択されており、メンタルがボロボロではあったけど、自分を信じ続けてきて良かったと心の底から思う。