読書日記・エッセイ本に安らぎを求めて
忙しい1週間を乗り切り、久しぶりのがっつり休日です。
カフェ巡りするか海を見に行きたい!と前日の仕事終わりから考えていたのですが、朝起きてみてなんと蒸し暑いことかと絶望。
色々出かけるのはもう少し涼しくなってからにしよう。
今日は家でコーヒーを飲みながら読書でもしよう!
ということで、読みかけだった本を読み進めました。
本は月に2、3冊読み切るのを目標にしています。
特に気負わずに読める日常のエッセイが好き。
今回はお気に入りのエッセイについて書いていきたいと思います。
ちなみに今日読んでいた本。
臆病者の自転車生活/安達茉莉子
安達茉莉子さんの作品は、『毛布ーあなたをくるんでくれるもの』を最初に読んで惚れ込み、すぐに2冊目のこの本を買いました。
天気のいい日に快適な空調の整ったお部屋で読むもよし、どこかへ行くときの移動中に読むも良しの1冊。
どちらにしても、読んだ後にはどこかへ出かけたい気分になります。
前述した『毛布』はそのタイトル通り、安達さんの文章で今まで心に抱えていたものを優しく包んでくれるような1冊です。
こちらも何かしら創作をしている人には、是非読んでほしい。
悩んでいるときに読むと、寄り添ってそっと背中を押してもらっているような気持ちになります。
以前はnoteを利用されていたそうなので、いくつか記事を読むことができます。
どうやら僕の日常生活はまちがっている/岩井勇気
私の心の師、お笑い芸人ハライチ岩井さんのエッセイ本。
コロナ禍の少し前にTBSラジオハライチのターンにハマり、自粛期間中やコロナ禍には週1のラジオが心に日々の活力を与えてくれました。
落ち込んだときに自分を助けてくれるのは、やはりエンタメだなと思います。
エッセイの内容はラジオのフリートークで話したことがあるものも多いですが、文章ではその時の岩井さんの心情がより描かれていてラジオのトークを思い出してさらにクスッと笑ってしまいます。
2作目の「僕がいる」を挙げましたが、1作目の『僕の人生には事件が起きない』、略して「のがない」も同じくおすすめです。
「のがない」は電子書籍で購入したのですが、気に入った本は紙媒体で置いておきたいので2作目は紙書籍を購入しました。
紙書籍ならではの特典も。
日常を何も考えずにぼーっと過ごすこともできますが、考え方一つで世界はこうも変わるのかと、その視点が岩井さんのすごいところだなと思います。
一番お気に入りの話は「のがない」中の『家の庭を“死の庭”にしてしまうところだった』です。
家の雑草除去と蜘蛛が出た話だけの話なのに、まるで世紀末ファンタジーのよう。
読み終わり後にラジオで話されていた際の岩井さんの「くもーーっ!」という叫びが脳内でこだますること請け合いです。
はなちゃんの夏休み/石田ゆり子
20代の頃10日ほど入院していたことがあり、その時母が差し入れてくれたのが『はなちゃんの夏休み』でした。
この本は石田ゆり子さんのおうちのラブラドールはなちゃんから、糸井重里さんのお家のブイちゃんにお手紙が送られているという設定。
たまに石田ゆり子さん扮する「ばあや」視点のエッセイも登場します。
お手紙に添えられる1枚の写真とはなちゃん視点で描かれたエッセイは、穏やかで暖かく病気で沈んでいた私に優しい時間を与えてくれました。
はなちゃんシリーズはほぼ日のサイトからも読むことができます。
今読んでもほっこりが止まらない。
今はインスタで石田さんのお家のゆりごろう王国の様子が見られるので、毎日癒しをもらっています。
猫と共に育ってきた私ですが、石田さんのお家を見ているともしいつか犬を飼うならラブラドールかゴールデンレトリバーがいいなと思うくらいゆりごろう王国の住人たちが大好きになります。
好きな俳優さんのエッセイは手に取ってしまうので、星野源さんや大泉洋さんの本もふと思い出したときに読んでいます。
好きな人たちが文章を書いてくれる人でよかった。
昔の仕事先に、本好きの後輩がいました。
休憩中にもいつも本を読んでいるので「ほんとに本好きだねー」と話かけると、「書いた人がもしかして何十年もの経験をかけて得たものを、数時間で自分の中に知識として得られるのってすごくないですか?」と。
言われてそういう考え方があるのか!と感動したのを覚えています。
だからこそ自分の言葉で自分の経験を描いたエッセイを読むことは、その人の内心に触れているようで特別に感じられるのかもしれません。