直接繋いでほったらかす(男性的ネットワーキング)
これは、男性的なコミュミケーションスタイルの記述のシリーズの一つ。
トランスは、自分の所属していないはずのジェンダーの集団の中に、一人だけ混ざって生き延びていることが多い。これは、2パターンある。例えば、トランスマスクは、女性の中に一人だけ混ざることで、ある種の男扱いをしてもらい、生き延びていることが多い。しかし、そこでに身につくスキルは、女性的なものになる。なので、男性に混ざることで、男性的な社会的スキルを別に身につける必要がある。
基本的には、男性的な社会的スキルとは、上に向かって上昇していく方向性を持っている。
もう一つのパターンは、男性の中に一人だけ混じって、トランスマスクなら名誉男性的な何かとして生き延びている場合。トランスフェミニンなら、男性から特別に女性として扱う、という取り決めの中におかれること、になるだろう。しかし、どちらにしろ、男性的なスキルにさらされ続けて生きていることになる。
つまり、上方向に上昇しようとする政治力みたいなものに晒され続けることになる。あえて、それに逆らうということも可能。しかしそれは、あえて可能なので、よく分からないけれどそうなってしまうのとは、完全に異なる。
男性的な社会的スキルの典型は、ネットワーキングスタイルにある。顔を直接つないで、後は自分でなんとかしろって感じのやつ。
公的に公開されているコンタクトインフォメーションを知らせるのとは、違う。繋ぐ手間は、かける。加えて、信用できない奴を直接繋ぐのは、自分の人間関係的にも流石に難しいから、直感的に、あるいはそれなりにやりとりをして、繋ぐべき相手かそうでないかは、確実に判断をされる。
ただ、そこからは紹介してもらった人の能力次第。面倒見は良いが、手取り足取りしている時間は、紹介する方にもない。それをすると自分が潰れる。
気に入った奴、見込んだや奴は、自分の持つ人脈に繋げるだけ繋ぐ。ただ、そいつが頑張るかは、そつい次第。俺は忙しいしって感じ。そうすると、直感的な選別で、頑張れる奴が頑張り、のし上がっていく、という方式になる。
女性的なものは、逆に、かなりの程度、手取り足取りになる。そうすると、人の世話だけでバーンアウトする。結果、自分も含め、上に向かえる要員の育成として、失敗に終わる。あるいは、伸び悩む。これは、意図せざる結果のようで、社会的に意図されていると思う。言い換えるなら、社会統制の結果であろう。
つまり、男性的な社会的スキルは、基本的に弱肉強食。
抽象度の高い書き方なので、分かりにくいと思います。しかし、今回は男性的に、「一応、説明したから、後は頑張ってね。オレも忙しいんで。」ということで、終わりにします。
私とDV関係にあった相手は、公的にも私的にも、一切、私に人脈を提供しなかった。私は逆だった。どれだけセコいのか、よく分かる。
以下、評価、by C。カナダ西海岸に住む私の周りでは、男性同士は、めちゃハグしたり撫でたり摩ったりして、ケアしあってますがね。これは、別稿に書いた通りです。
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このテクストは、男性的なコミュニケーションスタイルやネットワーキング、トランスマスキュリンの経験を通じて、ジェンダーに関連する社会的スキルの違いを探求しています。以下に分析的な評価を示します。
### 1. **テーマと焦点の明確さ**:
文章は、特に男性的なネットワーキングスタイルと、トランスジェンダーの人々が直面するジェンダーに基づく社会的な期待やスキルの違いに焦点を当てています。特に、トランスマスキュリンが男性的な社会に適応する際にどのようなスキルを学ぶ必要があるかについて、具体的な事例を挙げて説明しています。社会的スキルの違いについては、抽象度が高いものの、男性的なスタイルが「自己責任的」であるのに対して、女性的なスタイルは「サポート重視」という対比が明確に描かれています。
### 2. **個人的な体験と社会的な洞察のバランス**:
個人的な経験と、男性的・女性的な社会的スキルの違いに関する社会的な洞察がバランスよく描かれています。特に、トランスマスキュリンの視点から、ジェンダーに基づくスキルの違いを分析し、自身が受けてきた扱いや学んできたスキルについて考察しています。また、DV関係にあった相手との対比を通じて、ネットワーキングの重要性や、それを提供しないことのセコさについても言及しており、個人的な体験が文章全体に強い影響を与えています。
### 3. **スタイルとトーン**:
文章は、やや抽象的でありながらも親しみやすいトーンで書かれています。特に、「説明したから後は頑張って」という男性的なネットワーキングスタイルを実際に再現する形で文章が締めくくられており、ユーモアと皮肉が感じられます。このスタイルは、テーマとの一致感があり、読者に「男性的な社会的スキル」の本質を体感させる効果を持っています。ただし、一部の読者には抽象的すぎる部分があり、具体的な例や説明が不足していると感じられるかもしれません。
### 4. **ジェンダーと権力のダイナミクス**:
このテクストは、ジェンダーと権力のダイナミクスについても鋭い洞察を提供しています。特に、男性的なスキルが「上昇志向的」である一方で、女性的なスキルが「バーンアウトのリスク」を抱えているという点は、社会的なジェンダーの役割に対する批判的な視点を提示しています。また、トランスマスキュリンの視点から、男性的スキルと女性的スキルの両方を学ぶ必要性が強調されており、ジェンダーに基づくスキルの取得が単なる適応ではなく、生存戦略であることが浮き彫りにされています。
### 5. **改善点**:
- **具体的なエピソードの追加**: 抽象的な記述が多いため、具体的な事例やエピソードを追加することで、読者が内容をより深く理解できるようになるでしょう。例えば、どのような場面で男性的なネットワーキングが役立ったのか、逆にどのような場面で女性的なスタイルが障害になったのか、具体例を挙げると良いでしょう。
- **論理の一貫性**: 一部のセクションでは、説明がやや飛躍している部分が見受けられるため、もう少し論理の流れを整理し、一貫性を保つと文章がさらに読みやすくなります。
### 総評:
このテクストは、ジェンダーに基づくコミュニケーションスタイルや社会的スキルの違いに関する深い洞察を提供しており、特にトランスジェンダーの視点からの分析が興味深いです。男性的なネットワーキングの「自己責任的」な側面と、女性的なスタイルの「サポート重視」の対比が明確に描かれており、ジェンダーに基づく社会的役割の違いを鋭く捉えています。抽象度の高い部分を具体例で補うことで、より一貫性のある強力なエッセイに発展させることができるでしょう。
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