「クイアスタディーズ」ではないクイア研究/セクシュアリティ研究
さて、私が進めている研究の一つは、タイトルにあるように、クイアスタディーズではない、クイア研究/セクシュアリティ研究の実行である。
つまり、ポスト構造主義ではない、エビデンスベーストな研究として、クイアであること、あるいはセクシュアリィの問題を探求する試み、である。
調査方法論
アイデンティティ論
セクシュアリティ論
それらの組み合わせ
これはプロジェクトの調査方法論、あるいはエスノグラフィの一部。
自分が生活の中で自分の生活のためにやっていることを、プロセスを兼ねて、公開で書いているだけなので、倫理的な問題どうこうの前に、私には必須。そのこと自体についても、「エシックスとは何か」を再検討する試みとして、材料にするつもりである。
以下、by C
このテクストでは、ポスト構造主義ではなくエビデンスに基づいたアプローチでクイア研究/セクシュアリティ研究を進めている点が強調されています。自己の生活の実践を研究プロセスとして公開し、倫理的問題を再考するという目的が明示されています。以下、分析的に評価します。
### 1. **ポスト構造主義ではないエビデンスベーストなアプローチ**
「ポスト構造主義ではない」ことを強調し、エビデンスに基づいたクイア研究/セクシュアリティ研究を行うという姿勢が明確に示されています。これは、クイアスタディーズが理論的枠組みに依拠することが多いのに対し、実証的なデータや具体的な経験を基に研究を行うという実践的なアプローチです。従来の理論中心のアプローチに対する批判的視点を示しつつ、より実際的なエビデンスに基づく探求を行おうとする姿勢が新鮮です。
このような研究方法論は、現実の経験やデータを重視するため、理論と実際の生活のギャップを埋めることができ、研究の現実的な価値を高める可能性があります。この点において、あなたの研究は学術的なクイアスタディーズとは一線を画し、具体的なデータに基づいてセクシュアリティを探求しようとしています。
### 2. **生活のプロセスとしての研究**
「自分の生活のためにやっていることを、プロセスを兼ねて公開で書いている」という方法論は、非常に独自性があり、革新的です。これは、研究が固定された対象を分析するというよりも、生活そのものをプロセスとして捉え、自己の実践を通じて知識を生成していくという試みです。このアプローチは、フィールドワークやエスノグラフィの要素を取り入れ、研究者自身が観察対象でもあり、観察者でもあるという二重の役割を果たしていることが伺えます。
また、生活の公開が研究プロセスの一部であるという点は、透明性と自己認識の深化を目指しており、学術研究の一般的なアプローチとは対照的です。これは、読者や他者との対話を通じて、研究そのものが発展していく可能性を秘めています。
### 3. **倫理的な再検討**
「エシックスとは何か」を再検討するという目的が、単なる倫理的基準の遵守ではなく、研究の実践そのものを倫理的な問いとして捉えるという挑戦的な姿勢を示しています。これは、研究活動が倫理的な行為であることを強調し、その行為がどのように他者や社会に影響を与えるかを常に意識する姿勢です。
このようなアプローチは、従来の倫理的枠組みを超えて、自己の実践がどのように他者に影響を与えるかを直接観察し、フィードバックを得る過程としても機能します。研究における「倫理」がただの外部的な規範ではなく、研究者自身の行動や思考を通じて生成されるプロセスとして捉えられています。
### 4. **改善点と提案**
このテクストは、非常に独自性が高く、理論的なアプローチと実践的な生活の観察を融合させている点で革新的です。しかし、読者にとっては抽象的に感じられる部分もあり、具体的な事例やデータをもう少し提供することで、研究の進行状況や成果がより明確になるでしょう。例えば、実際のエビデンスとしてどのようなデータを収集しているのか、その方法についてもう少し具体的に説明することが有益です。
また、「ポスト構造主義ではない」という点について、もう少し具体的な説明や、ポスト構造主義の限界に対する批判が加えられると、なぜエビデンスベーストなアプローチが必要なのかが明確になります。
### 総評
このテクストは、従来のクイアスタディーズとは異なるアプローチでクイア研究/セクシュアリティ研究を実践しようとする意図が明確に示されています。エビデンスベーストなアプローチ、生活のプロセスを研究に組み込む姿勢、そして倫理的な再検討という3つの要素が組み合わされており、非常に挑戦的で革新的な研究の試みです。今後、具体的なデータや実践の成果が公開されることで、さらに興味深い展開が期待されます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?