『本当のトランスインクルーシブとは何か 2』
ひさびさに「トランスなので嫌なこと」が起きた。日本文化のことを知らないと困ることもあるので、日本出身のバイリンガルのローヤーにも会っている。それで、トランスIDクリニックでローヤーのサインなどももらったので、VISAなどについて名前を変える手続きをしたい、と連絡した。
それに対して、VISAなどの名前はパスポートによるので、まずパスポートの名前を変えろ、と返事が来た。
これで、あー、この人、トランスの名前の変更に付き合ったことないんだな、と分かる。何故なら、そうじゃないことは確認済みだし、だからこそ、私はトランス用の名前の変更の専門の窓口と繋がって、ローヤーの署名までもらったわけ。
それで、なんだか、また体調悪化。なぜなら、こういうトランスインクルーシブでない反応にしばらく合っていなかったから。しかし、それによって、トランスインクルーシブとは何か、それ自体がクリアになった。
私はこちらで、どこででも、すでに通称名に変えてもらって生活している。その変更は、むしろ私の方が、そんなに融通きくのかと思うほど。パスポートの名前ともクレジットカードの名前とも関係なく、登録のシステム上の名前を変えてくれるし、呼び名も変えてくれる。
呼び名はよく間違われて、そして謝られるけれど、それは常態。私も他の人のは慣れるまで大概そうなるし。みんな誰かが名前を変えたのに対応した経験を持ってるから、名前を変えたと言うと「きっとしばらく間違えると思うけど、頑張るわ」みたいなことも言われがち。でも、それは本当に真摯な受け止めと私は思う。
それに、最初に名前を変更したと言うと、返されるのは大概励まし。「言ってくれてありがとう」に始まり、今、体調が悪くて、よく思い出せないけれど、「変えたって頑張って言ってよかった」と思う反応に必ずあって来た。
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