あの日見たVtuberの中の人を僕達はまだ知らない。
というよりは、またしても結局ホロライブさんの話で申し訳ない。群雄割拠のVtuber界において、現状ホロライブさんの置かれた状況の特殊性を記しておきたいというか、これは単に私の願望でしかない。他のVtuberさんは(にじさんじさんを含め)それはそれは各自もう好きにされて構わない。この文章を書いている時点で、半年前に桐生ココ氏は卒業してしまったけど、(魔乃アロエさんを除けば)まだ皆んな健在である。何年か後に、果たして標題のようになるのかどうか、私には想像もつかない。
(もしかすると、ホロリスナー各位でも魔乃アロエさんに触れて欲しくない人は居ると思うけど、最後の方に敢えて挙げた理由を書こうというか、むしろそれこそがタイトルそのものという話まである)
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前書き
予め現在私が入っているメンバーシップを列記しておくと、宝鐘マリン嬢が1年7か月、赤井はあと嬢が1年1か月、大空スバル嬢が6か月27日である。
最後にもう一度書いておくと、ホロライブさんの話しかしないのであらゆる前提をすっ飛ばしていくよ(ホロライブってなんだ? という各位にはとても読めた文章ではなくて恐縮です)。
ホロライブにおける前世(中の人)との付き合い方
結論から先に書くと、仮に「ホロライブという文化」を末永く(未来永劫)守っていくのであれば、「キャラクター(外の人)」と「前世or魂(中の人)」を明確に切り離して考える必要があるということ。
切り離すというのは、中の人のアイデンティティを否定するという意味合いではなく、スマホ業界でいう端末と回線の分離なのであって、どちらも欠けては成り立たない。ただ、その話をするためにはあらゆる前提条件を揃えておく必要がある。
半分くらいは自分に言い聞かせるという側面もあるので、とにかく思い付くがままに理由を書いていくよ。
(誤解を恐れずにキズナアイさんに触れていくけど、親分に関しては中の人のアイデンティティを「否定してしまった」例と解釈できる。あくまで「例」であって「末路」ではないのは、まだキズナアイさんには未来(これから)があるから)
発端は元桐生ココ会長の卒業
本件に関しては私もよく理解しきれていないので、概ね客観的な事実として「卒業発表があった1ヶ月後に、華々しく卒業ライブを成功させて桐生ココ会長は卒業していった」という点を挙げておきたい。
ここで重要なのは、卒業ライブまで「1ヶ月も」あったのに、誰も卒業を撤回できなかったこと。卒業発表の前に慰留したホロライブメンバー(以下、ホロメン)も居たらしいけど、いったん公表されてからは各ホロメンとも(はあちゃまを除く)前向きに送り出してるように感じられたし、たつのこと呼ばれる桐生ココ会長(当時)のリスナーも、最終的には受け入れたものと思われ、それはそれは盛大な卒業ライブになった。
大規模な卒業反対運動が起きて撤回されなかった理由の一つとして考えられるのは、元桐生ココ会長の「前世or魂(中の人)」にとって、この卒業という選択は次のステージに進むため、ステップアップのためにも必要なことなんだと、ホロメンもリスナーも納得した(受け入れざるを得なかった)ということではないかと思うのだけど、これはホロライブに開いた風穴に他なら無い。すなわち、元桐生ココ会長に限らず、「前世or魂(中の人)」にとって前に進むためなら、新たな舞台を求めて旅立つためなら、「卒業する」という選択肢が出来てしまった。
(実はこのパラグラフまではほとんど4ヶ月くらい前に下書きで出来ていながらもなかなかnoteに書けなかったのだけど、どうやら卒業の理由としてはたつのこ(リスナー)を守りたかったから、ということであるらしい。ちょっと趣旨からは外れてしまうかもしれないけど、仮にそれが事実だとしても私が書きたいことが覆るほどでもないと認識している)
ホロライブに出口戦略はあってはならない
ここなんだけど、難しいのは私が女性声優のオタクを経てからホロライブさんに辿り着いてしまったから、そういう発想になってしまうのかもしれないという側面がある。なにかというと、女性声優、仮に豊崎愛生さんのオタクとして生きていく場合、最終的には「私自身が豊崎愛生さんになるしかない」という結論になってしまうのである。これは諸説あるので人によってそんなことがあるのか程度に思っていただければ構わないのだけど、そんな私にとってVtuberさんの世界、とりあえずホロライブさんに限っていうと、私自身が宝鐘マリンさんになる必要が無いというのは、画期的であった。なぜなら、私は宝鐘海賊団の一味になればいいのであった。RP弱めのホロライブさんではあるけど、ホロメンとそのファンの関係性はあまりに明確で、スバ友になりたければスバ友になれるし、あれでもアヒージョも悪くないなと思ったらアヒージョにもなれる。これが私には衝撃的であった。
ちょっと真面目な話をすると、はあとんははあとんであって、「はあちゃまの中の人」とは無関係である。つまりはあとんである以上は、はあちゃまがワールドワイドな最強アイドルになるためにはどうすればいいのか日々頭を悩ませればいいのであって、(それよりははあちゃまの中の人がこうしてあれした方が近道なのでは)などという発想は存在し得ない。おにぎりゃーとして、ころねすきーとして、中の人の事情なんて頭の片隅にもあってはならない。宝鐘マリンさん78歳までホロライブでみんな元気に配信して欲しいのであれば、それだけを願えばいいし、そのためにどうすればいいのかを考えるだけでいい。本来、みんな正直に言えばいいんだ。いつまでも、ころさんとおかゆ先輩がゲームやってる姿を眺めていたい。謎な遠慮がある。余計な遠慮と言ってもいい。なぜならそれが、ロールプレイだから。
ではその非対称性をどう解消していくのか
なので、ちょっと認識には誤りがあったものの、なにかと言えば念頭にはにじさんじさんの鈴原るる氏の卒業がある。その後の話はチラッと耳にした程度だけれど、少なくとも現時点では桐生ココ氏の事例しかないものの、私は唯一の例外と捉えるべきだと考えている。仮に、私もメンバーシップには入っていないもの百鬼組の一員として、百鬼あやめ嬢がちょっと人間界から帰ったら姿かたちが変わってしまった、いやむしろ(鬼じゃなくて人間やんけ……)となってしまった場合、まあそうはならんやろなと思っているからこそなきり殿を例に挙げるけど、当然表立って応援したい。けれども、仮にそうなってしまったとしたら我々も転生する必要がある。ホロライブってなんですかと。平たく言えば、いまいるホロメン、海外も6期生も含めて、いつまでも(各々のペースで)配信(活動)を続けてくれるように「全力で縛り付けていく」のが、それが私は一味としては正しい態度だと考えている。恐らく、そうは考えない一味もいる。それはきっと中の人の人生まで思慮深く想いを巡らせればそうなるのは当然であるが、それはややリスナーとしては中の人にオーバーラップしすぎている、ように私は思うのである。
ではどうすればいいのか、という話で、ホロリスナーの多くからは受け入れがたい、端的にいれば「キャスト変更」という選択肢が、別に誰も選ばなくても、そこにあるだけでいい。
思うにホロライブ3期生以降はほぼほぼある程度は大きくなった後の加入であるにも拘らず、まあ世の中の尺度をYouTubeの登録者数で測るのはどうなのという議論はありながらも、それからももはや桁の違う段階に達している(HoloXさんはデビュー1ヶ月経つかどうかだけど100万人なんて年明け早々に視野まである)。ホロライブさんがエモいのは、黎明期からの継続、ときのそらさんの初配信が同接16人から、一人も欠けずに(何人か欠けたけど)今日まで来たという尊さにある。そう考えると、1~2期生あたりはまさか数年後にこんな流行るなんて聞いてないし、想像もつかないけどポッと出の後輩があっという間に(少なくとも登録者数という点で)抜き去られるのだとしたら忸怩たる思いになるのかは私には分からない。けれども、今の立場がそれはそれで悪くはないのなら、なんら苦痛ではないだろう。とにかく異色の赤井はあと嬢に関しては、なんど運営に怒られても、配信が不規則になろうとも、どうも風土が違うと思いつつも仮に最強アイドルを目指すのであれば今は大人しくしておくのが近道だと私なら考える、というかそういう判断でホロライブに残っているんだと信じたい。
それならいいのだが、問題は3Dを飛び越えて、現実世界で活動した方が「中の人or魂」にとって手っ取り早いと仮になった場合、どういった理屈で会社(Yagoo)からすれば引き止められるのかということである。知らんけど今をときめくホロライブさんなのだとしたら、同業他社からすればなんか下手こいて潰れてくれた方が話が早い。こうして1年前に迎えた最大の危機を元桐生ココ会長の卒業というワイルドカードで乗り越えたカバー社は向かうところ敵なしとも思える中、一番簡単なのは内部からの崩壊である。トロイの木馬。なので私は彗星のごとく6期生が現れて(えっ大丈夫なの……)と数週間でこの5人ならなんだ大丈夫じゃんと安心できたのは本当に大きい。逆に、それならば火種はせいぜい2期生~というより1期生の処遇ということになる。
すなわち、世の中の大多数からすればVtuberなんぞ一緒くたなのであって(仮に)元ホロライブという肩書をみてもピンと来ないけど、業界からすれば喉から手が出るほど欲しい。ちょっと大空スバルさんの龍が如くに感化されてしまっているけど、もし万が一、ホロライブを出ようとする、その方が「次へのステップに繋がる」んだと仮にしても、エンコは詰めないといけない。むしろ真逆ではあるのだけど、万が一外に出たいのなら、もう全く関係無い一人の人間としてでなければ、例えば「船長ってきたないイメージ出してますけど実は毎日ちゃんとお風呂入ってたんですよ」なんてHey! Hey! Hey! なんかで暴露されてしまったら、もはや一味として立つ瀬が無い。営業妨害なんてレベルではない。
なにが問題かというと、その点でホロリスナー各位でコンセンサスが図れていない。もし自分の役割(RP)を理解しようとせず、「○○ちゃんがホロを出るなら付いていくよ」って付いていくのは構わないけど、その場合は二度と(表立って)ホロライブを観てはならないということをどこまで理解できているか、いや、まだまだ先は長いので理解できていなくても構わない。でも、カバー社にとってはその場合、リスナー側にその前提が共有できていないと、少し前に書いた内部崩壊をどうすれば防げるか、すなわち「社長すみません、元ホロライブの肩書であれしてあれしてくれとテレビ局からオファー来てるんですけど」と言われたら、震え上がってとにかく案件を振る、グッズ化の話があればその度に餌を渡して引き止めないといけない。
現状は多分、私の解釈としてはまあそこまで各位の認識にそこまでの乖離はないからこそ、こうして保っている。ただ、ここまで砲撃にさらされても桐生ココ氏の犠牲だけで済んでいるのは、奇跡的であるし、私はその認識を共有した方が、ホロライブの未来は明るいと私は考えている。
ホロライブの倒し方
「知ってますよ、ホロライブの倒し方」程度の文章だと思ってもらえれば。一番脆いのは、大空スバル嬢だと考えている。日テレさんのなんの番組か忘れてしまったけど、ルパンさんのアニメの声優抜擢に至る流れがあまりにも不自然すぎた。点数もそうだけど、そもそもホロライブで一番声が変(私は今年の声変わりを経て、今のスバル先輩の声は好き)なスバル先輩がルパンのアニメかなんかの声優に強引にキャスティングされる、普通に考えればどこかの謀略を疑わざるを得ない。私の浅い知識では、大空スバル嬢は数少ない前世が割れていないホロメンである。なにかと言えば、週刊誌は興味なくても、敵対勢力があるとしたら、「ホロライブ所属の大人気Vtuberの素顔」の写真が世に出たらどうなるか。大多数の日本人はオタクが大嫌い、あるいは嘲笑の対象としては好きかもしれない。行き過ぎたルッキズムのアンチテーゼとしてのVtuberという概念を、私も理解し切れていない。それでも、仮にスバ友が100万人いたとして、ある程度のダメージは与えることが出来る。どうすれば防げるか。つまり素顔に限らない、スバル先輩には無さそうなのでもう少し色気のあるホロメンで同棲だったり、不倫だったりのスキャンダルはどうか。読者には響かなくても、対業界にさえ一石を投じることが出来れば、ライバル勢力からすればパ・リーグコラボ、各コンビニコラボ、スカイツリーコラボ、果てはいきなりステーキコラボと絶賛令和のプロペラ団としてホロライブが幅を利かせることを、うまくいけば回避できるかもしれない。
終わりに
もう眠いので(明日も仕事なので)結論には至れなかったけど、みんな(ホロメン・ホロリスナー)幸せなのは、誰一人として取り残さない、船から降りないこと。それでも降りたいとしたら、中の人も、中の人のファンもゆびを詰める必要があるということ。それが共通認識となっていない限りは、(元桐生ココ会長はそうしなかったという前例はあるにしても)「元ホロライブ」という肩書を悪用されないように現状防衛戦を張れていないことにみんな気付いているのか、いないのか。ホロライブ憲章、あるいは完全に第三者として評議会・審議会的な組織が必要だと思うけど、どうなんだろうというお話でした。
(外の人と中の人を分離した場合に人権というか、受ける誹謗中傷、あるいは与えてしまう不法行為についての整理が現行法でどこまで可能かという話をしたかったけど間に合わなかったので別の機会で……)
終わりやよ~(o・∇・o)~