今だからこそ”music”の話がしたい(H30/11/26)
私は大きな誤解をしていて、あの時まで私は”music”のことを「よく判らないけど単に楽しいだけの歌」だと思っていた。よく判っていなかったのは私の方で、私がまともに豊崎愛生さんのソロを聴き始めたのは叶えたまえが始まりだったから。もちろん片想いのテーマとか、LiLi A LiLiみたいな”刺さる”曲が無い訳ではなかったけど、豊崎愛生さんのオタクとして生きていくにあたり、2013年度以前の”豊崎クラシック”を敢えて聴いてなくてもまあ、なんとかなるんじゃないかと考えていた。
……そう、あの日(2017.7.20)のおからじを聴くまでは。
今後、ライブでmusicを聴く予定の全人類に聴いて欲しい。41分からの5分間だけでいいので。もちろん、”当時”を知る人からすれば何を今更もいいトコロで、ただ私はあの頃ほとんど隣のピンクの人を推していたので、時代背景もなにもピンと来ていなかった。
musicは1月25日に発売した5枚目のシングルで、作詞とウクレレをつじあやのさん、作曲とギター・ベースをクラムボンのミトさん、編曲とピアノ演奏がコトリンゴさん、名付けて「よだれ虫オールスターズ」みたいな皆さんが作ってくださった素晴らしい楽曲です。この曲はもう私にとってもプレゼントで、ホントに、もうねメチャクチャ凹んで引きこもっているときに、この曲をポーンて、もらって、「みんなからのプレゼントです、元気出しなよ」みたいな感じでもらった曲で、まさにホントに、ライナーノーツにも書いたんですけど、ホントに”幸せ歌”で。もうね、この曲が無かったら、私、今は無かったんじゃないかなって云うくらい、ホントに救ってくれた曲で。この曲はしかもこう、なんていうんだろう、空に向かってね、歌うような曲なんですけど。青空だけじゃなくこう、「こっち来なよ、明るい方においでよ」つって引きずり出してくれたうえに、音楽でこうふぁーっと虹をみせてくれたっていう、そんなイメージの曲で。なのでこの曲に関しては私が最後にボーカルを乗せるというか、もう既に出来上がってた曲だったりとかしていたので。なんかすごいねホントに自分の人生でこの曲が無ければ、たぶん今は無かったし、今と全然違う性格になってたかもしれないし。もっと色んなことが嫌いで、もっと色んな人のことを不審がってて。なんかこう、性格が今と全然違かったんじゃないかなと。割りと私、普段からポジティブなので、musicで歌ってるようなことをいつも考えているつもりなんだけど。でもやっぱこの曲が無かったら今みたいな感じでニコニコ毎日笑って、なんでも楽しい! みたいに過ごしてないんじゃないかと思える、そんな大事な大事な曲です。欠かせないね。あとみんなのさ、クラップが、「一緒に手拍子しよー」ってライブで、みんなが一緒に演奏してくれるという、クラップも、大事な楽器の一つというか、音の要素の一つだったりするので。それでみんなが一杯いっぱいね、手拍子鳴らしてくれて、手拍子してくれたお陰でこの曲がどんどん彩り豊かになったなーなんて思っております。
私が豊崎愛生さんを推し始めたのは2012年4月で、私が”歴史”を敢えて遡るつもりが無かったというのもあるんだけど、豊崎愛生さんが一番つらかった時代を私は知らないので、豊崎愛生さんと遊ばせてもらった時間はどれもひたすら楽しかった。少し想像力を働かせれば判ったような感じはあるのだけど、だから私はmusicもただたんに楽しいだけのあれだとしか受け止めていなかったので、戒めも込めて43分09秒からの私にとっては衝撃の独白を書き起こしてみた訳だけど。
これは確かタワーレコードさんで配っていた新聞みたいなあれに載ってたライナーノーツで、だいぶマイルドに書かれてるけどらじおで「この曲が無ければ今は無かった」って何回も繰り返しているのをみると、それが真実なのかなと思ってしまって。
昨日と今日のMCで、ミューレのオーディションで歌った『卒業写真』というエピソードはいわば始まりに過ぎなくて。収録されていなかった日替わりカバー曲に関しても両日ともどちらかというと声優の”駆け出し”の頃を支えてくれた楽曲のように話していたような印象なのだけれど。でも間もなくしてトップアイドル声優に上り詰めてからのドン底に突き落とされるまでもいま思えばそれはあっという間の出来事で、それを感じさせない、でもきっと事実として、”music”が無ければ今は無いかもしれない。私も、きっとここ5年間くらいの豊崎愛生さんが居なければ今ごろ屍のような毎日を過ごしていたことは想像に難くないし、その意味でも本当に豊崎愛生さん、ありがとう、よだれ虫オールスターズのみなさんありがとうという気持ちで一杯になる、にも関わらず、そんなドラマが裏にあったことを1mmも感じさせない”music”に出会えてホントによかった。歴史を学んでいなければ、私にとってのmusicさんは単に1番Bメロでピンクを振ってレスをもらうだけの、ただ美味しいだけの曲に成り下がっていたかもしれない。最近はもうみんなピンクを振るようになってしまって仕方ないかなって感じもあるのだけど、私は敢えて涙を流しながらピンクを振りたい。なんというか一方的に、知ってるよこの曲、大切なあれなんでしょ、って想いが通じ合ってるような気がするから。
失った言葉もう一度抱きしめて
うつむきかげん 私にさよなら
この歌詞、なんてズルいんだというお話でした。
終わりだよ~(o・∇・o)~
【再掲:2018年11月26日(月)に前ブログで投稿】
【http://kpbpawa.wpblog.jp/2018/11/26/music/】