長生きしていると、ふと、過去の風景、情景が頭に浮かんでくる。あれは1984年の初夏、外国で教壇に立つまで後、一か月という時。東京の広尾駅辺りで外国人どうしが英語で早口で話しているのを聞いて、かろうじて英語であることはわかるが、内容がまったく理解できなかった。圧し潰される様な不安感

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