「日本・台湾の現代舞台芸術交流プログラム」について

京都芸術大学(旧名称:京都造形芸術大学)の中にある京都芸術劇場(春秋座・studio21)を主体的に運営する舞台芸術研究センター(KPAC)は、舞台芸術の創造過程の総体を研究対象として、乖離しがちであった「創造の現場」と「学術研究」とのより有機的な結びつきを図るべく、2001年4月に発足し、文部科学省、文化庁などの助成を受け、活動を続けています。

KPACでは2020年度より台湾舞台芸術のアーツマネージャーで構成される民間組織Performing Arts Network Development Association(P.A.N.D.A.)と協同し、日本と台湾における「舞台芸術」の中長期的な交流プロジェクト「日本・台湾の現代舞台芸術交流プログラム」を開始します。
このプログラムは地理的に近く、また歴史的にも繋がりの深い、日本と台湾の現代舞台芸術に注目し、文化政策、劇場運営、プロデューサー・アートマネージャー等のスタッフワーク、アーティストのクリエイション、カンパニーや劇団、フェスティバル運営、舞台芸術(演劇)教育などについて、インタビューや調査、論文や批評文の翻訳などを行い発信していきます。
このプログラムを通して、日本と台湾の文化・芸術における相互理解を深め、新たな文化交流や創造に発展する機会の創出を目指しています。

P.A.N.D.A.の運営する本プロジェクトに関連するサイトはこちら(中国語)
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本プロジェクトの発起人

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森山直人 Naoto MORIYAMA (写真左上)
1968年生まれ。演劇批評家。京都芸術大学大学院客員教授、多摩美術大学客員教授、桐朋学園短期大学非常勤講師。2022年3月まで京都芸術大学(旧名称・京都造形芸術大学)舞台芸術学科教授、同時にまた、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、同センター発行の機関誌『舞台芸術』編集委員を務めた(各2001ー22)。KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)前実行委員長。放送大学科目「舞台芸術の魅力」(全15章)のうち3章を担当中。著書に『舞台芸術の魅力』(共著、放送大学教育振興会、2011年)等。
主な論文に、「「演劇的」への転回――「舞台演劇」の時代の「批評」に向けて」(『舞台芸術』23号)、「「日本現代演劇史」という「実験」――批評的素描の試み」(『舞台芸術』22号)、「〈オープン・ラボラトリー〉構想へ:「2020年以後」をめぐるひとつの試論」(『舞台芸術』20号)、他多数。

竹宮華美 Hanabi TAKEMIYA (写真右上)
愛媛県出身京都在住。フリーランスでダンスやアート等のイベントマネジメントを行う。京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業。2015年〜2021年度まで京都芸術大学舞台芸術研究センターに所属。文化や芸術を通して生まれる「対話」に興味をもち活動する。APP(Asia Producers Platform)のメンバーとして2018年にインドネシア、2019年に香港・マカオ・広州でアジアを拠点に活動するプロデューサー達と、現地のアーティストとの交流や文化施設等の調査なども行う。2022年秋ごろから1年間、台北で語学留学を予定。

新田幸生 Yukio NITTA  (写真右下)
東京生まれ。国立台北芸術大学アートマネジメント大学院修了。フリーのプロデューサーとしてパフォーミングアートの分野で活躍するほか、ジャンルや国境を越えた制作に取り組む。Shakespeare's Wild Sisters GroupやHUANG YI STUDIO+(黃翊工作室+)と長年仕事をしている。関渡芸術祭、台北フリンジ、台北芸術祭ではプロデューサーとマーケティングを務める。TPAM国際舞台芸術ミーティング・イン横浜では「TPAMエクスチェンジ」を担当。近年は、アジア各地のコンサートや大型イベント、授賞式で演出、クリエーティブディレクター、アドバイザーとしても活躍。日々、ジャンル横断的な表現を追求するとともに、複数の日台文化交流プロジェクトを動かし、さまざまな手法で世界への発信を試みる。時には文章表現や翻訳、ダンスを通して、自分のペースで東京と台北を行き来している。2021年10月から台北CLOUD GATE THEATERのシアターマネジャーに就任。

キャシー・ホン Kathy HONG (写真左下)
台湾のアーツ・マネージャーの協会であるPerforming Arts Network Development Association(PANDA)で理事を務める。演劇と国際コラボレーションの分野で豊富な経験を持つアーツ・マネージャー。インディペンデントのプロデューサー、マーケティングのプロフェッショナルとして、現代演劇、ダンス、児童演劇、伝統/現代音楽の分野で、クラウド・ゲイト・ダンスシアター、国際パーカッショントリエンナーレ(TIPC)、台北芸術祭、Shakespeare’s Wild Sisters Groupに関わる。台北芸術祭での自主制作『Walk Faster』は台新芸術賞の2007年ベストテンに選ばれた。2015年に國際舞台美術家劇場建築師暨劇場技術師組織(OISTAT – International Organization of Scenographers, Theatre Architects and Technicians)のエグゼクティブ・ディレクターを退任し、高雄芸術センター(衛武営)でマーケティング・コミュニケーションディレクターを務め、現在はCloud Gate Foundationの事務局長を務めている。


贊助單位

無題

*本研究はJSPS科研費20H00009の助成を受けたものです。
*2022年6月15日プロフィール更新

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