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雑感(20250224)公教育の崩壊と日本の劣化
都市部では、私立の中学校受験をする子が増えているらしい。
まあ、公立に行くよりも私立に行ったほうが、落ち着いて学習できる環境が保証されている感があるのだろう。
つまり、公教育は期待されていないということだ。余計に公教育は崩壊していく。
高校の授業料無償化の議論にしても、普通に考えれば私立に行ったほうが得ということになる。
今の日本の社会は、公教育が支えてきたと思う。災害などがあっても暴動が起こらず、何かを待つ順番を守って行列を作る姿や、我慢をして支え合って避難所を運営しようとする姿は、日本人らしい美徳とされて、ニュースでも誇らしげに報道されてきた。
それらの姿を作ってきたのは、公立の小中学校の教育である。現在、教員の待遇を含めて、公教育が崩壊しようとしている。公教育が崩壊したら、日本の社会秩序は劣化していく。
すでに家庭教育はかなり崩壊しており、社会秩序の維持には貢献していない。
政府は、公立学校が働く者にとっても学ぶ者にとっても魅力的なところにするように予算をしっかり注入しないと、日本社会全体が劣化していく危機感を持つべきである。
もう、待ったなしのこの状況で、まだまだ財源などを理由に堺伸ばしにするのか。あるいは政争の具とするのか。