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45歳以上の大リストラに対抗する、たったひとつの方法
富士通をはじめ、名だたる大企業に45歳前後での大リストラの嵐が吹き荒れているのは、すでにご存知のことと思います。
orangeitemさんのブログ
https://www.orangeitems.com/entry/2019/03/24/000500
↑の方のまとめではなんと
昭文社 コカコーラ 協和発酵キリン 日本ハム NEC エーザイ カシオ アルペン
・・・・
などなどでも、軒並み45歳前後の早期退職が大規模で進められつつあることがよくわかります。
こうした事態をもって
「終身雇用が終わった!」
とか
「45歳転職限界説!」
なんてのんきな言説がこれからも出てくるでしょうが、 いちおう吹けば飛ぶような中小企業の取締役である小塚井さんから言わせれば、
「45歳大リストラに抵抗する術は、ちゃんとある」
とはっきり言えます。 誰も、このことや、資本主義のしくみをきちんと理解していないので、なんだか逃れられないことのように感じているかもしれませんが、
安心してください!
あなたは生き残れます。
こうしたニュースを見て、経営サイドにいる私がまっさきに気づくのは、以下のようなことです。
◆ これらの会社では、45歳以上の人とおなじ仕事ができる20代や30代の社員がまだ現存するんだな
ということがまず一つです。
そして、次に気づくのは
◆ 基本的におなじ作業量、仕事量をすすめてゆく上で、イス取りゲームのイスの数が、減ってきているんだな
ということです。 雇い入れ、雇用を保持するだけの総金額が決まっていて、そしてそれに対して人員が多いということです。
さらに3つめの点も重要です。それは
◆ もう、雇用や業務を拡大(右肩上がり)する必要はなく、調整局面(ソフトランディング)なんだな
ということです。
45歳という年齢については、なにも考えない人たちから見れば、
「まあ、中堅というか、そんなもんか」
と思わず早期退職を納得してしまう絶妙ラインかもしれません。しかし、厳密に言えば、ワタクシ小塚井は現在44歳ですが、わたしたちは
「人口が一番多かった第二次ベビーブームの真っ只中」
の生まれ、育ちの世代なのです。
現在45歳の人たちが、もっとも人口が多く、そして44歳がその次に多かった世代、ということは
「大学入試から、就職入試にかけて、最も倍率が高かった優秀中の優秀を選んだはずの世代」
ということです。同時に、ここで職業選考にふるい落とされている45歳は、超氷河期世代とも呼ばれる、二面性があるのですが、今回リストラされるのは、
「あの時ちゃんと正社員になれて、選抜に選抜されたエリート層」
だということです。けして、単純にバブルの残り香で不要な人材ではありません。
ここから先は、かなりエグいことを言います。
そうした、超優秀たる昭和48年、49年生まれ組で、かつ東証上場の大企業に入った人材でさえ、数百人単位で、それより若い20~30代の
「準ゆとり/ゆとり人材でも代替が利く」
と経営陣は考えているということになります。
これはものすごく恐ろしいことです。
学力的にも、競争的にも選抜を勝ち抜いた人材が、仕事の上では、ゆとり世代で代替できるというのですから、
A)それくらいこの世界の仕事というのは、実はたいしたものではない
のか
B) それくらい、40代の先輩たちの指導はすばらしい
のか、どちらかです。
AならAで、「変えの利くコマなんて、どんなのでもいい」ということでもあり、恐ろしいことですね。
BならBで、「その優秀な人材が抜けたら、どんな実害が起きるのか?」と楽しみでもあります。
今後、日本の企業社会がおなじような45歳社内限界説で動いてゆくのだとすれば、雇用者が対抗する方法はたったひとつしかありません。
それは、次の世代に、何も教えないということです。
なぜ、自分の価値を低めてまで、給料が安くて同じことができる人材を育てる必要があるのでしょうか?
ここから先は、「企業は、あるいは先輩たるものは次世代を育てるべきである」というこれまでの常識がひっくり返って、
「自分の立ち位置や、技術知識、テクニックは、自ら獲得すべき」
であり
「若者は先輩の背中を見て学べ」
になるしかありません。
その数世代に渡る切磋琢磨の中で、実力者のみが会社に残ったり、あるいは自ら仕事を起こしてゆくという
戦国バトルロワイヤル
がはじまるのです。
さあ、もう自ら動かない「ゆとりの若者」に、優しい顔をする必要はないのです!
おまえか俺か、どちらが滅びるか!
戦いは始まったのです。