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樹木希林 ー 一切なりゆき~樹木希林のことば~

突然ですが、毎週月曜日は、読書感想文を更新する日にしたいと思います。
第一回目にご紹介するのは、もうご存じの方も多いと思います。
樹木希林「一切なりゆき~樹木希林のことば~」です。
何度も何度も読み返しては、励まされてきた一冊です。
後輩との関係や、今後のキャリアとの向き合い方、プライベートのことまで自分に置き換えて落とし込みながら読んでいます。
その時その時に自分に必要な言葉をこの本から探しているような気がします。
今日は、私が特に心にとめている言葉たちをいくつかご紹介します。

①私に縁のあった人たち、皆キラキラしてほしい
職業柄、毎日たくさんの人と出会います。人とのご縁が仕事につながる職業です。ただ通り過ぎる人もいれば、異動を重ねても続くご縁もあります。
いろいろな出会いの形があって、全て「いい出会い」であるわけではありません。時には、こんな大人にならないようにしようと反面教師になるような出会いもあります。それでも、最後はこうやって、相手の幸せをさらりと願える人間でいたいです。

②いい意味での人間の美しさ
20代の時は、女優やアイドルのような美しさ、可愛さ、を求めていました。
流行りのメイクをしてみたり、可愛い(と、思われるであろう)言動をしてみたり。その型にはまれなかったときは、自分を責めさえしていました。
30歳になって、あるできごとから、自分に自信を持てるようになりました。自分の望むことは、流行に乗って、その時代に合った美の基準で、人から可愛いキレイと言われることより、自分が自分に納得できることだと気が付きました。そうして生きていれば、私自身のことを褒めてもらえることが増えました。このある種の「吹っ切れた感じ」をちょうど、言語化できるようになったころに、この言葉に出会いました。

③俯瞰で見ることを覚え、どんな仕事でもこれが出来れば、生き残れる
俯瞰で見ること、簡単そうに見えて職場でこれが出来る人って意外と少ないと思います。何事も木を見て森を見ずではダメだ。幼い時からそう言われてきました。それでも、日々仕事に追われると目の前のことでいっぱいになってしまいます。そういうときに「いけない、いけない、ふかん、ふかん」と言い聞かせるようにしています。

④「私が」と牙をむいているときの女というのは酷いなあ
根本的に、自分が存在していることが申し訳ないとか、恥ずかしいと思えた時に女って色っぽいーー。
ふむ、、これはまだ勉強が必要。私はその境地にはないなあ。でも、女じゃなくても、自己中心的な主張をする人って酷いですから、俯瞰で見てみて「これだけは」っていうことを上手に伝えていけるようになりたいです。

この本、最後は樹木希林が亡くなったときにお別れの会で、娘の内田也哉子さんが行ったあいさつが全文掲載されています。
「おごらず、他人と比べす、おもしろがって、平気に生きればいい」
30代を生き、いろいろな人生の選択が、決断が、目の前に転がる今の私は、この言葉1つ1つ、日々の生活の中で繰り返し唱えています。

この本は、6章からできています。
これからの私の人生の中で、人生のステージごとに心に沁みる章が変わってくるんだろうと思っています。
第2章「家族のこと」ーーこれは、いつか自分が家庭を持ったら。両親との関わり方が理解できたら、じっくり読んで向き合いたい。

ふと、手に取り購入した本ですが、あっという間にドッグイヤーだらけになっている一冊です。