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東日本大震災の前と後で

私が構造システムの営業職に入社して26年が経ちます。
建築業界は初めてでしたので、構造計算についてはお客様のほうが詳しくて、話が難しくて。
だから私にできることは話を聞くことだと思って、近くにいる方には顔を出して、他県の方には毎月のように電話しました。
本社から講師が来て仙台でセミナーを開催すると、お客様が東北各地から集まってくださって、ありがたかったです。
こうやって、たくさんのつながりを増やしてきました。

2010年

一貫構造計算を行う人たちを集めて振動解析を勉強したい、という相談がJSCA東北様から寄せられました。
対象となる物件の受注はないけれど若手に勉強させたい、という熱意に私もぜひ応えたいと思いました。
どんな勉強会にしようか、協議をしている中で起こったのが、

2011年

3.11 東日本大震災

2012年

再び動き出します。
震災時、ボルトが激しい揺れで抜けて屋根が浮く被害がありました。
それを見て、今こそ勉強会を進めるべきだとJSCA東北様から連絡を受けたのです。

私は本社に協力を呼び掛けました。
すぐに、講師の派遣、プログラムの貸し出しが決まり、JSCA東北・会員様に募集をかけると予想以上のご応募をいただきました。
全6回の勉強会は、操作の講習、課題の発表などで参加者にとってハードな内容でしたが、2/3の方が最後まで受講されました。

それから

盛況のうちに終えることができたのですが、ひとつ残念なことがあります。
震災以降、振動解析を行う構造技術者の多くは首都圏の本社に集められる傾向にあるようです。
もともと案件の少ない地域ですが、その傾向に拍車がかかりました。
それでも、勉強し続けるという意思は、引き継がれているように感じています。

AER 展望台テラスからの風景
初めてスマホで撮影しました。いかがでしょうか?
(AER 展望台テラスより)

勉強会に参加されたユーザ様とはお付き合いが続いています。
いまは+NBUS7ユーザー様ですね。また、いつでもご相談ください。
(営業・東北地区)