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"10x成長"の分岐点(事業編)

ラクスル入社後、丸4年。幸運にも、事業(≒売上総利益)の 10x成長 と共に歩めた。

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今回は、ちょっと箸休めに、これまで周りでみてきた景色を振り返り、売上総利益の 10x成長 の分岐点に向き合ってみる

テーマ

事業編(★今回)
・マーケティング、プロダクト、採用、他

コーポレート編
・目標設計、組織設計、事業管理、他

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よくみた景色

「売上が足りない!伸びない!」

どうにかせねば!

例1:「WEBマーケを強化!」
例2:「販促キャンペーン!」
例3:「大型案件の獲得だ!」

コミットした数字を達成するのは強い事業の必要条件。ただ、カテゴリ検索数の陣取り、大型案件の営業コンペ、同質化したキャンペーン合戦、いずれの先にも 10x成長 はない(SBGを除く)

理由はカンタンで、競合がいて、競争があるから。短期的に勝っても、次は、より高い価格での入札、より低い価格でのコンペ、より大規模なキャンペーンを競合が仕掛けてくるから

ラクスルCMO田部さんが語ってるのは

マーケティングとは?
「プロモーション」と狭義に捉えず、Product(商品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(宣伝)の4Pで広義に捉え、どんな商品をつくるのか、価格をいくらに設定するのか、どこで販売するのかも、プロモーション同様に等しく考えることが大事

重要なポイントは?

「勝ち筋が明確に見えている」。つまり、商品が誰をターゲットにしていて、どうしたら買ってもらえるのかを明確化し、再現できるている
・「いつどれだけの投資を行うか」
出典: 「5年間で20倍成長の秘訣」

 10x成長 にむけてはプロモーションの枠を超えてサービスの独自性を磨き込み、サービス名検索数を圧倒的に伸ばして、純粋想起を獲るマーケティングが分岐点

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その独自性を磨くのはプロダクト

プロダクト

よくみた景色

「デザインも、コードも、アーキテクチャも、
洗練されたプロダクトができた!」

あれ、事業がまったく伸びない。なぜ?

「事業の勝ち筋ってなんだっけ?」

むむむ

例1:「まだ、みつかってないんです…」
例2:「営業の人数と提案の質です!」

洗練されたプロダクトを開発しても、AIのテックチームを立ち上げても、そのバリューが事業の勝ち筋と合致しなければ、プロダクトは事業サポートの位置付けになる

ラクスルのテックチームはトライアングルの 領域B の能力が突出している感覚が強い。

プロダクトマネジメントトライアングル

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領域B

ユーザー、プロダクト、ビジネスの間に存在している。これは人々がプロダクトを使うことを、ビジネスの利益に転換できる価値がある場所だ。
(省略)
Eコマースの場合、空白領域Bの職務は、会社の資産を使って効果的に見込み顧客を惹きつけ、それぞれのユーザーから可能な限りの収益を特定し、最も儲かる市場にプロダクトの拡大を導いていくこと

ラクスルCPOの水島さんが「燃費のよいプロダクトを作り」と表現しているが、事業の勝ち筋と合致するプロダクトに大胆に投資し、まだみえないときは、プロダクトを分割してPDCAを回して進化させる。このバランス感覚と燃費の意識が 10x成長 をうみだす分岐点

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次はもちろんヒト

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よくみた景色

「忙しくて業務がパンクしてます。
メンバの新規採用をお願いします!」

100回はいわれたかも。線形のマネジメントは

「それは大変ですね。
頑張って採用しましょう!」

となるかも知れません。では、10x の場合は?

「10x成長したら、確実に死にますね!」
「あなたがフリーアップしてください!」
(つまり、丸ごと託せるひとを採用する)
「で、次のフェーズを描いてください!」

「忙しい」と相談され、返す刀で、宿題を投げ返す。冷徹無比だが、ここが踏ん張りどころの分岐点!

10x成長 の下では、「アシスタント採用」は何の解決にもならない。組織は指数関数では成長しない。「忙しさ」がなくならないこと忘れないでほしい

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まだまだ分岐点はいっぱいあるが、長くなりそうなので今回はこのぐらいで。参考になれば、またコーポレート編を書きます

所感

常に"いまから"10x

10x を成し遂げても、組織も、私も、あまり達成感はない。きっと 次の10x で頭がいっぱいだから。常に “いま”からの10xを考え続けるマインドセットも分岐点の1つかもしれない

修羅場と戦友

売上が伸びない、勝ち筋がみつからない、業務がパンクする。線形成長だって難しい。10x成長 は「崖を飛び降りながら、飛行機を組み立てる」ような挑戦であり、修羅場がある。そして、修羅場には人間がでる。

10x成長 の修羅場を共に超えてきた戦友はかけがえのない存在

次の10x

同じ景色みて、同じマインドセットを持った戦友と、分岐点の判断力を磨きながら、更なる修羅場を超えて、次の10x も楽しみたい

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