「ブラッドハウンド」 第1話~見事な脚本と演技 海兵隊文化も垣間見れる イッキ見必至の予感~
昨日、ソウルから帰国し旅行記を書くつもりが、ついうっかり見始めたドラマ「ブラッドハウンド」がすごく面白いので、1話の印象を書いてみたいと思います~。
あらすじ
主人公は写真の男子2人。2人ともボクシング選手。左男子のお母さんが詐欺にあって多額の借金を抱えてしまい、右男子の助けを借りて悪の勢力に復讐するというストーリーらしい。。
舞台は2020年、コロナ禍の韓国。日本と同じように韓国でも様々な事業が中断され、商売は行き詰まり皆が苦労しています。
脇役からして豪華
冒頭のシーンで、マスク拒否おじさんがバスに乗車しようとするんですが、マスク拒否おじさんを演じているのは、「Mine」の執事役や「D.P.」2話のチムジルバン受付おじさんなど、印象に残る演技のイ・ジュンオクさん。もう、この時点で、おー、このドラマのキャスティングよさそう~と期待が高まります。ちなみに、クレジットでは友情出演、役名は酔っ払い(취객)となっていました。
スーパージュニアのシウォンさんも出演。高級ビジネスマン役がはまってますね。シウォンさんといえばSJでは事業家キャラですし(個人的な印象。。。)
そして、主役の二人のうち、右男子のイ・サンイは初めて見る俳優さん。だけど、誰なのこの方、すごくいい演技。調べてみたらミュージカル出身とのこと。韓国って俳優の層が厚いな~と思うのですが、ミュージカルから後に映画やドラマで活躍する方が多いですよね。劇場で演技を磨いた方たちが、映画、ドラマ界につながっていけるところが、韓国コンテンツの隆盛を支えているように思います。
ミュージカル出身で思いつくところでは、「離婚弁護士シン・ソンハン」のチョ・スンウ、「賢い医師生活」のイクチュン先生役のチョ・ジョンソク、「ザ・グローリー」のパク・ソンフンなどなど。。いまや映画界の重鎮「ナルコの神」のファン・ジョンミンもミュージカル出身ですね。。
ちなみに、ミュージカル出身とはいえ、イ・サンイさんはこのドラマのために2年ほどボクシングの訓練をし体づくりもしたそうですよ。
参考: 이상이 “‘사냥개들’ 위해 2년 전부터 복싱 훈련, 체중 감량까지”
このドラマは脚本が最高な気がする
さて、第1話で私がぜひとも取り上げたいのは、主人公の2人がボクシングの試合で知り合い、試合後にサムギョプサル屋で意気投合するシーンです。
写真の左がゴヌ、右がウジンです。
試合でゴヌがウジンを負かし優勝。そんな勝者と敗者は、ため口で肉を焼き始めたのですが、、、(私がざざっと聞き取り翻訳してみました。。)
書くと長いけど、実際には1分半くらい。
2人が同い年だと思っていたところからバランスがぐらつきはじめて、上下ができて、また反転し、そしてフラットに落ち着くまでを、敬語とため口が交差する短い会話で表現しきってる。いやー、本当におもしろいです。
海兵隊ならではの空気(ミョッキヤー!!?って聞くところ)もおもしろいし。。ぷぷ。。。
実際の話ですが、私はソウルの街中で「ミョッキヤー!!?」に遭遇したことがあります(笑)。
休暇で街に戻ってきた海兵隊員(※彼らは誇り高いので陸軍のように速攻で着替えず、しばらく軍服のまま街を歩いている。)を見かけた通りすがりのおじさんが、つかつかと歩み寄り「わしは〇〇〇〇期だが、君は何期だね(ミョッキヤー)?」と聞き「××××期であります!」の1往復があったのち、「がんばりたまえ」的に肩をポンポンとたたき、「これでご飯を食べなさい」と何万ウォンかお小遣いを渡し、おじさんはソウルの街に颯爽と消えていく。。。
というものです。
いきなり街中で寸劇が始まったのか?!と、当時は衝撃を受けましたが、ドラマでも店のおばさんが写真を撮ってるところを見るに、韓国あるあるな面白光景なのかもしれません。
テーマ的に暴力的なシーンはどうしても出てきちゃうけれども、脚本も演技も非常に上質な感じがするので、最後まで一気見しちゃいそうなドラマです!
おまけ
ウジンが興奮していた「捜索隊」とはこんな所らしいです。
「大韓民国1% 本物の漢! 海兵隊捜索隊 彼らは誰なのか?」
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