爆伸するSTEPNは、世界を変える「X to Earn」の序章である
歩くと稼げるNFTゲーム「STEPN」が、にわかに驚異的な成果を挙げています。
このnoteでは、STEPNについて、わかりやすく紐解きますが、
最終的にお伝えしたいのは、「X to Earn」の革新性についてです。
「X to Earn」は、世界を変える「無限の可能性」を秘めている。
Web3に経済と文化を実装する、エンジンになりうることをお伝えしていきたいと思います。
これに気づいたときから、正直ワクワクが止まりません!
STEPNの概要から、その先の雄大なビジョンまで、ひとっ飛びでいってみましょう。
歩いて稼げるSTEPNの衝撃
STEPNは、NFTのスニーカーを保有して歩くと、トークンがもらえるNFTゲームです。
このSTEPNで現在、「かなり」稼げる人が増えています。
先日は、1日に決められた時間歩くだけで、月100万円以上は稼いでいるという猛者にも会いました。
このnoteでも、「ゲームで稼げる世界」を実現した「Axie Infinity」を紹介しました。その正統進化とも言える存在が登場したわけです。
簡単に振り返ると、Axieは以下の3点において革新的でした。
ゲームで稼げる「Play to Earn」をデュアルトークンで実現
「スカラー制度」という大発明
サイドチェーン「Ronin」導入でイーサリアムのボトルネックを解消
STEPNはAxieを徹底的に研究した上で、
まったく新しい次元に突入している世界最前線のNFTゲームと言えます。
STEPNの登り調子の具合は、直近のAxieのトークンと比べてみると、わかりやすいと思います。
STEPNが大人気の理由
STEPNは「Move to Earn」というジャンルにカテゴライズされるプロジェクトです。
「歩く人口」は「ゲーム人口」よりも遥かに多い。
つまり、間口がとても広いのです。
流行のNFTゲームでひと稼ぎしてみよう、そんな目的で始めたユーザーもだんだん歩き続けていくうちに、お金を払ってジムに行くよりSTEPNで健康的に稼ぐ方がいいと習慣化しているようです。
ユーザーの人たちからはこんな「あるある」も聞きました。
「最近は、トークン価格の上下よりも、今日の天気のほうが気になる」
©kei99.Iwata👟STEPN研究家
運営企業は、エクササイズの概念を塗り替える「Fitness 3.0」の文化をつくりたい、と発信しています。
私も始めてみましたが、イヤホンをつけて会議をしながら歩くだけで、すぐ数百円〜数千円相当のトークンが稼げてびっくりしました。
日常の移動の「ながら」でできてしまうのも、大きなポイントだと思います。
他にも、以下のような人気の理由があります。
スマホアプリのUXが洗練されていて使いやすい
入り口となるコミュニティが活発
運営の対応が早くて、透明性が高い
それでは世界最先端のNFTゲームは、どんな仕組みなのでしょうか。
STEPNのビジネススキーム
ユーザーは靴のNFTを購入してスタートします。
どのスニーカーを選んで、どう育てるか、どう効率よくトークンを稼ぐか、
などゲーム的に楽しむ要素がありますね。
STEPNのトークンは以下の2つ。
①のGSTは発行枚数が無制限で、靴をつくる/修理する等に使用します。
②のGMTは現在、バイナンス(Binance)やクーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)などの暗号資産取引所や分散型取引所(DEX)で売買できます。
ではSTEPNの運営企業はどうやって利益を得るのか。
現時点、以下のような手数料で稼いでいます。
基本的に新規ユーザーが増えると、靴のNFTを購入することになり、
スニーカーの育成や交換にハマればハマるほど、利益が出るということですね。
華麗なる図解で有名な、Web3リサーチャーのCOMUGIさんの図解も貼っておきますね。
ちなみに運営企業は、2022年第1四半期に稼いだ約33億円の利益で、②のGMTを流通市場から買い戻し、STEPNエコシステムの価値を高めるために、ブロックチェーン上でバーン(焼却)すると発表しています。
現在は日本のユーザー数が非常に多く、コミュニティを運営する公式Discordでユーザーが1万人を超えているのは日本だけです。
これは日本からマーケティングを始めたことが理由で、今後 世界のマーケットに拡大していくと思われます。
ちなみにAxieの運営企業は、ベトナムに拠点を置くスタートアップSkyMavisでした。
対してSTEPNの運営は、Jerry HuangとYawn Rongによって設立された、
オーストラリアのアデレードに拠点を置く2021年創業の新しいスタートアップです。
シリコンバレー発でなく、ベトナムやオーストラリアから誕生するというは非常にWeb3的ですね!
世界を変える 「X to Earn」の可能性
さて、前置きが長くなりましたが、
ここからが、本稿の特筆すべきポイントです!
Axie Infinityは「GameFi」という言葉を生み出し、デュアルトークンとスカラー制度で「Play to Earn」はこうやるんだ!というお手本を見せてくれました。
STEPNは、Axieを研究し尽くして設計した緻密なトークンエコノミーを築きながら、「Move」という切り口で「to Earn」を進化させました。
この2つのプロダクトは「X to Earn」に無限の可能性を提示したと考えています。
X to Earn は世界を変える可能性がある。
どういうことでしょうか。
先日の私の連続ツイートを引用します。
GameFiの大きな課題の1つが、トークンエコノミーの継続性でした。
つまり 「どうやって経済圏へ外貨を流入させるか?」です。
世界が解決すべき課題には、コストが設定されています。
例えば、二酸化炭素排出を抑制するために各国は予算を計上して取り組んでいます。
STEPNがホワイトペーパーに記載しているカーボン・オフセットの項目が、この予算にアクセスするものだとしたらそれは「経済圏への外貨獲得」になります。
X to Earnの行動変容装置としての役割が、トークンエコノミーの継続性の問題を解決する可能性があるのです。
「社会的意義ある行動」に対して設定される予算(コスト)を、X to Earnの仕組みに流し込む。
これによってGameFiのサステナビリティが実現すると思います。
例えば、国際的な相互理解を深められる X to Earnコンテンツがあり、それで、戦争を未然に防げるとしたら?
お金はいくら出しても良い……って思う人はきっとたくさんいるはず。
そして今、世界中ですさまじいスピードで、「X to Earn」のバリエーションが作られています。
STEPNに続く、様々な「X to Earn」モデルが「社会的意義ある行動」へのインセンティブとして作用し、実行力豊かに人々の行動を変えていくのが楽しみでなりません。
今回のnoteを書きながら考察が深まったのは、GameFiはこれから下記のような大きなうねりを起こしていくだろう、という見立てです。
莫大な予算が投下されたリッチなNFTゲームが登場し、既存の大手ゲーム会社も続々と参入。
さらにバリエーション豊かに花開く「X to Earn」プロダクトが、人々の行動変容を促し様々な社会問題を自律的に、持続可能的に解決していく──
そんなGameFi 2.0の実現に向けて、私もワクワクしながら頑張っていきたいと思います!
最後に、読んでいただいたみなさんにバイアスのないようお伝えすると、このnoteを書いているKOZO(Kozo Yamada)は、NFTゲームプラットフォーム・PlayMining を運営するシンガポール企業、DEA社(Digital Entertainment Asset Pte.Ltd)のCo CEO(共同 最高責任者)です。
常にNFTゲームの最新情報を追っていますので、よろしければTwitterをフォローください。
長文となりましたが、ここまでお読みいただき大変ありがとうございました。