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love letter from K. Season8-10「KOZYな気分」

みなさん、こんにちは。「出会いがあれば別れもある」そんな言葉を前回書いていましたが、どうやら偶然にも、この連載にもそんな季節が訪れそうです。次回の掲載を持って、5年に渡るLLFK連載を終了とさせて頂く事となりました。詳しくは次の最終回でお話しするとして、まずは長きに渡り、目に留めて、そして読んで頂いた皆様ありがとうございました。

Season8は、○○な気分というテーマで、思いつきや直感 、様々な感情をタイムラインのように綴ってきました。振り返ればグルメ寄りの記事が多かったのですが、これも自然発生的にそうなった結果です。やはり僕自身が、料理が好きなのでついついそうなってしまうんですかね。KOZLIFEの小柴さんもメンバーのSTIIKプロジェクトチームで定期的にご飯会「STIIKおじさん達の美食会」をするのですが、色々な国の料理を食べ歩いては、「なんだこれ、旨い!」と悶絶の連続。そして、いつも会っているのに、話が尽きないのが料理好き同士の良い所。

好きのキッカケ

ここまで料理好きにさせてくれたのは、KOZLIFEさんの影響が大きいでしょうか。今も昔も、会えばいつも料理の話で盛り上がっています。随分昔に、一緒に新商品展示会に買い付けに行った時のこと、「ちょっとちょっとこれすごい!!見てください!」とKOZのスタッフさんが呼び戻してくれた際に出会ったのが、Microplaneのゼスターグレーター。実演でアーモンドをスルスルと細かくおろしていたのを今でも覚えています。

すぐに取り扱いが決定し、僕も購入させてもらいました。それから既に7年程使っていますが、一向に目詰まりや壊れる気配はなく、バリバリの現役ツールとして活躍してくれています。後にも先にもこんなに感動したすりおろし器はなかったなぁ。官能的という表現がピッタリの切れ味で、チーズからナッツ、レモンの皮まで軽く撫でるだけで削れるのです。

出来たての料理に、塊のパルメジャーノチーズをフワッフワに削りたい。それだけの理由で使い始めただけなのに、今思い返せば、この製品がきっかけで料理の世界がグンと広がりました。便利になったというよりも、「好きになった」が正しいでしょうか。まさしく「推しアイテム」が生まれた瞬間。道具ひとつで、食べるのがこうも楽しくなるんですね。

これだけ物で溢れ、何でも安価に揃えられる時代に、こういうきっかけを与えてくれる“トリガー的製品”に出会えるのは非常に珍しいと思います。これがキッカケで、色々な調理器具への物欲が始まってしまいまして、Victorinoxのベジタブルナイフプチ計量カップなど、次々に手を出しました。そして、料理好きはどんどん加速するのでした。

WISH巡り

そんな気分で、改めてKOZLIFEのWEBショップを隅から隅まで見て回ります。買い物としてのネットショップとしては、単品ベースの商品が魅力的に見えていれば良いのかもしれませんが、お店のセレクト眼やストーリーを感じるには、ショップ全体をウロウロ歩くように見るのが好きです。個人的には、パソコンを使って、ナビゲーションのカテゴリーを全てブラウザのタブで一つ一つ開いていき、1ページづつ全部を見ます。そうすると全ての商品を網羅することができ、且つそのショップが何を大切にしているかを感じる事ができます。これ、オススメの方法。

良さそうな物は見てきたし、買いたい物は買ってきたので、欲しい物ばかりで困っちゃうという感じではありませんが…同じページを見ていても、タイミングや気持ちによって「これ良いかも」と思うものが急に出てくる事があります。

最近気になっているのは、ANGLEPOISE / アングルポイズのデスクランプ90 Mini Mini。イギリスを代表する照明メーカー で、1973年 Kenneth Grange(ケネス・グランジ) によってデザインされたModel 90のデザインをそのまま小さくリサイズしたかのような形をしています。軽いので、場所を選ばずにどこにでも運べ、どこにでも自分の空間を作れてしまうのが良いですよね。

惜しいのは、充電式ではなくUSB給電式な点。でも、家の中で大体置く場所は幾つかに絞られるでしょうから、それぞれにUSBケーブルを用意しておけば大丈夫。そうじゃない所は、モバイルバッテリーに接続すればOK。

あれをここに

このライトを使うのにいいなと考えていたのは、僕ではなくMini=子どもたち。我が家は、子ども部屋を敢えて作らないようにしています。理由は色々ありますが、直感的に、子ども部屋ってちょっと古い考え方かなと思うのです。会社のデスクがフリーアドレスになったり、働く場所が自由になったり、それと同じで、子どもが学ぶ場所というのも同じく、もっと広い視野で見ていいのでは?と思うのです。本当に必要になったら作ってあげようと思ってはいるものの、それまでは一旦子ども部屋は作らない事にしました。

その代わり、子ども部屋を観察して、要素をピックアップしてバラバラに家の中に配置したらどうなんだろう?と思って試しています。例えば、こんな感じです。

・学習机は、リビングのテーブルに。
・ランドセル・衣服の収納は、クローゼットに。
・頻繁に使う文具や物は、ワゴンに乗せて動かして使う。
・自分だけのコレクションやおもちゃは、キャビネットを1人ひとつ使えるように。

と、こんな感じでバラバラにしていきました。機能するかどうかは、まさに今試している最中ですが、やはりプライベートの空間が作りにくいので、勉強する時なんかは周りのノイズに流されがち。時には壁を作る事も大事ですが、待てよ…と、ここで思ったのが「デスクランプをパチっと付けて「よしやるぞ」と勉強を始めるのが好きだったなぁと。

ちょうどラウンドテーブルを買ったばかりなので、そこに90Mini Miniを置いて…たぶんハマりそうな気がするなぁ。集中して勉強ができるかなぁ。

なんて妄想しながら、KOZYな時間が流れていくのであります。

スタッフコメント
長い間KOZを見続けてきてくれた和田さん。改めてKOZの商品について語っていただきました。便利でデザインが良いのはもちろん、暮らしがどう変わったか、どう変わっていくか「その後」を知ることができて興味深かったです。一人一人違うライフスタイルに、KOZの商品で少しでも豊かさを感じることができれば……こんなに嬉しいことはありません!

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和田 健司
オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。(インスタグラム:@k_enjiwada

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