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"家族"とは?ー【写真展】家族の輪郭 より。
先日こーじさんの写真展『家族の輪郭』に行ってきました。
ワークショップにも参加させてもらい、色々考えが深まること、気づきがあったので、感じたことを自分の記録として残しておきたいと思う。(感想noteとしては無料エリアで完結、有料エリアは1年後の自分のための備忘録)
テーマは"家族"
今の私にとって、とても大きなテーマ。
複数の家族を映した写真展。なんとなく背景が浮かんでくるような写真もあれば、何の一コマかな~どんな関係性なのかなと浮かぶ写真も。
一通りじっくり写真を見て、自分で色々感じたり考えたりする時間もありつつ、そのあとでこーじさんがその写真(その家族)について解説をしてくださった今回の写真展。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73477886/picture_pc_e20d3649630b80414fc4a416d4bf196b.jpg?width=1200)
写っている人たちの関係性、こーじさんとの関係性を聴いて、写真の見方が変わったり。この写真がいい、とかこういう関係っていいねとか話したりしながら、対話によって生まれる新たな視点や感情が、"一人で見るだけの写真展"と違ってよかった。
自分だけじゃない、様々な視点が交わるワークショップ
「あなたにとって家族とは?」を1枚の画用紙に表現。
そしてそれを参加者に話して、その背景や思考・感情をシェアしあった。1日目に参加された方々の描いたものも合わせてみながら、あーだこーだ。
印象的だったのは、
・家というハコを絵に表現する人とそうでない人がいること
・抽象的な概念を描く人と、身近な名前と顔のある"人"を描く人がいること
・血縁関係のある人たちを描く人と、そうでない人がいること
・一緒に暮らす動物(犬や猫)も家族だということ
そして何より、一人ひとり"家族"の捉え方、考え方は全く違うこと。ちなみに辞書の定義で家族とは。
1 夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。近代家族では、夫婦とその未婚の子からなる核家族が一般的形態。
2 民法旧規定において、戸主以外の家の構成員。
確かに血縁関係の家族、私にとっては<両親と祖父母>が私の家族であることは間違いないけれど、それだけが家族じゃない、家族は1つじゃないと思っている私。
本当に人それぞれ違う視点を持っていて、その視点や感情、その背景にあることをシェアし合う時間はとても温かく尊い時間だった。
何より、ワークショップで集ったメンバーがそれぞれとても温かい人たちで聞き上手な人たちで、(かつみなさんそれぞれめっちゃ面白い人たちで)、こーじさんのタイミングよきファシリと問いで、とてもいい時間でした。(こーじさんと同じ時間に一緒だったみなさんに感謝。)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73478011/picture_pc_03d7ff317d7f687f9ef905888673051a.png?width=1200)
はっきりしたこと2つ
今回のワークショップを終えて、私の中ではっきりしたことが2つある。
『1人ではできないもの』
家族というのは、主語が「私」ではなく「私たち」。
いくら家族をつくりたいと願ったって、1人ではできないこと。だからこそ、時に至極難しく、時に最高に幸せなのだろうなぁ。
『時間をかけてつくられていき、また変わっていくもの』
子どもの頃から本当によく一緒に過ごしてくれた実のおじいちゃんおばあちゃんと、遠くに住んでいて年に1-2回しか会わなかったおじいちゃんおばあちゃん。どちらも家族なのだけれど、同じ気持ちかというとそうではなくて。
小さい頃は仲良く遊んでいた年の離れたいとこ。近くに住んでいるわけではないし、特に社会人になってからはほとんど話していない。親族間の冠婚葬祭の時にだけ会う関係になってしまっている叔父さん叔母さんやいとこたち。"親族"ではあるけれど、"家族"かといわれるとちょっと違う感覚(広義の家族かなぁ)。
孫や兄弟姉妹も家族とするなら、祖父母にとって孫は私だけじゃないから、祖父母にとっての"家族"は、私にとっての"家族"よりも人数多いだろうし、私の母親にとっての"家族"は、母にとっての祖父母や兄弟が対象となり、それはまた私の血縁関係はある"親族"ではあるけれど、私にとっての"家族"とは少し異なる。
そしてもし私が今後誰かと結婚して子どもができたとしたら、これまでの家族に関係者が増えるという家族の認識もあれば、また新しい"私の家族"として別のものとも捉えることができる。
日頃の関係性が遠くなってしまった親せきは、「家族?」と感じるし、最近結婚したというワークショップに参加していた女性の話によると、"今はまだ夫の両親や親族のことを、自分の家族かといわれると100%そうという気持ちではない"というようなことを話していて。
家族とは、婚姻という契約は別として、気持ち的には『時間をかけて家族になっていくもの』なんだと思う。(家族だと思うからこそ家族になっていくという側面と、ともに過ごしてきた時間と関係性から家族と感じるものとあるのかも。)
最後に、こーじさんという存在
いつもこーじさんの発信する言葉や、取材先/取材対象、紡がれる記事の物語は本当にすっと心に染みてくることが多くて。(例えば最近だとこれ↓)
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」といわれても、遠くに行きたい気持ちがないから一人でいいや、と思ってたけど、一人に飽きてきた。
— 山中 康司 / 生き方編集者 (@koji_yamanaka) February 4, 2022
これからは遠くに行くためじゃなく「楽しく行きたければみんなで行け」スタイルでいこうかな。
「私がモヤモヤ思っていたことってまさにこれ…」と驚愕することも多々。感性とそれを言葉や物語に編集できるこーじさん、まさに"生き方編集者"だなとしみじみ感じる。
今回の写真展はただ写真を見てひとりで思考して終わりではなく、写真を撮った人(こーじさん)と話して背景を聞けたり、ワークショップというかたちで他の人たちとも色んな視点や感情をシェアできること、これはただの写真展じゃない「こーじさんの、家族(がテーマ)の写真展」でした。(そのままやん/苦笑)
こーじさんも後からツイートで『交差点』と表現されていたけれど、この写真展に行ったことでこーじさんを通じて繋がった人たちと再会できたり、新たな繋がりができたり、ただの写真展じゃない場所でした。さすがこーじさん。
『家族』のテーマは、こーじさんの中でもまだ完結していないそうなので、続編を楽しみにしています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73478097/picture_pc_435b4810bfc42a1868077ad7afbc2229.jpg?width=1200)
ここからは、『家族』に関する個人的備忘録。
1年後にどう変わるか見るための個人的備忘録。
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