シストレにおける移動平均の活用【EA・株ストラテジー】
移動平均と損益分岐点
移動平均線(MovingAverage)とはトレンド系指標ではもっともメジャーな価格の偏移を平均化して線として表したものです。
価格は売買が成立することによって決まることから、移動平均は過去の売買の軌跡でもあります。
価格は基本的に移動平均に収束する性質があります。
これは移動平均が過去の売買の多くが成立したポイントでありことから、それぞれのトレーダーにおいて損益分岐点になりやすいことに由来します。
トレーダーはエントリー(仕掛け)をすれば手仕舞いをする必要があり、過去の多くの売買が成立したポイントは損益が別れる基準であることからより多くの売買が行われます。
移動平均からの乖離は多くのトレーダーのとって「利益が出た」or「損失が出た」を表しており、その結果として反対売買が行われやすくなります。
結果として乖離した価格は移動平均へと収束します。
またメジャーに使われる、5、10、25、50、75、100などの期間の移動平均は支持線、抵抗線として機能しやすくなります。
これらの数字自体に意味があるのでなく、より多くの人が使う「メジャー」な数値は多くのトレーダーにとって損益分岐点になることから、結果として支持線、抵抗線として機能しやすくなることがポイントと言えます。
また長期線になるほど遡る過去の期間が増え、当時売買して現在まで保有している人数が減る為損益分岐点として機能しにくくなることが予想されます。
移動平均と乖離率
乖離した価格が移動平均へと収束するは前述の通りですが、その乖離の度合いによって期待される利益と損失には違いがあります。
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