オカルトと科学

オカルトやスピリチュアルの話をすると往々にして
『科学的に証明できない』
『そんなことを信じる人間は馬鹿だ』
などと揶揄されることがある。

私自身オカルトの類を盲信するタイプではないのでアンチオカルトの意見に基本的には同意だ。

ただ一つ考えることがある。

地動説を唱えたガリレオはその当時、今のオカルト界隈に対する評価と同じものを受けていたのではないか。

人間が未知の領域に対して異常な恐怖心を抱くことは遥か昔から証明されている。

第六感と呼ばれるものは未だ科学が追いついていないだけでいつか証明されるものではないのか。

そんな懸念が脳内を駆け巡るせいで、私はオカルトと総称される現象全てを完全否定することができない。

情報が溢れる現代社会において目に見えないものを金に替える詐欺師たちがいなくならないのも事実だ。

1970年代頃はお茶の間もオカルトに対して今よりも寛容な姿勢を持っていたように思う。
今のように潮目が変わったのは、某宗教団体が95年に起こした凄惨な事件を始め、常軌を逸した行動とオカルトが結びついてしまったことが大きい。

Xを見ているとアンチオカルトとオカルトを信じて疑わない(都市伝説を含む)人々がやり合っている投稿をいくつも見つける。
私はこの構図が1番の危うさを秘めているように思えてならない。

儒教用語に【中庸】というものがある。
これは偏らず、過不足なく調和が取れていることを表す。
現代社会において1番大切で、尚且つ非常に難しいことがバランスの取れた思考を保ち続けることだ。

SNSが普及している昨今、過激な表現であればあるほど人の注目を浴びることができる。
だがしかし、それは毒のように人間の心身をいとも容易く犯すことも忘れてはならない。

 

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爆烈モー子
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