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【米国株4/3~4/7まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、来週に備えます。
来週からQ1決算がスタートします。序盤は銀行決算が銀行問題もあったので注目ですね。来週以降はQ1決算が材料となりやすいでしょう。

Q1のEPS予想は6.8%引き下げ

ネイビーの線がEPS予想、水色がS&P500株価

Q1のEPS予想は12月末から6.8%引き下げられている。対して株価は堅調に推移してきている。

①PERがジリ上げしている
②6.8%という数値は、おそらく軽い景気減速しか見込んでないと考える。
ハードランディングは織り込まれていない可能性は、今後の進捗次第では影響が出てくるでしょう。

セクター別Q1 EPS予想

S&P500は▲6.8%予想だが、セクター別で見ると通信・テック・ヘルスケア・素材のマイナス成長はより一層深くなっている。プラス成長のセクターは成長減速。

期待値が下がっているが、メガテックの決算は影響大きいので注目ですね。ChatGPTで盛り上がるマイクロソフトは注目度が高いかもしれませんね。

S&P500(週▲0.1%)

週足

3週連続の高値切り上げ・安値切り上げ。実体は小さく上下にヒゲ。出来高はさらに減少。株価の前週比はほぼ横ばい。

9月高値を超えるが頭打ちで下げて押し目を作った形でした。
上がるとするなら、先週と変わらず以下のとおり。

上値の目処は、目先4,200が次の節目でテストポイント。ここまで上がれるかどうか。

日足

今週の振り返り
経済指標の下振れが目立つ週でした。金利は低下するが、リセッション意識が強まり指数株価は水曜日まで下げていきました。

木曜日に反発し、それまでの下げもただの押し目となりました。金曜には、雇用統計の通過で先物はやや上げて引け。

リセッション懸念と金利低下の間で、株価は一進一退。
すでにテーマは次のCPI・FOMC議事要旨、そしてQ1決算に移っているように見える。

次週のシナリオ
①再び高値を狙う場合
さらに上値を追う場合は、まずは前回の4,133を上回るところからスタート。レジスタンスライン付近と重なるので意識されやすい。
4,133を上抜けると、次は節目である2月高値付近の4,200がテストライン。レジスタンスになりやすいので、材料がほしいところ。

②78%ラインから上がれない場合
61.8%ライン付近の4,050は次の下値の候補に挙がるか。4,050を落ちるようであれば、引き続き4,000の節目がサポートライン。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末54.87%➡今週末53.47%(-1.4pt)

ナスダック100先物(週▲0.96%)

週足

ナスダック100先物は、安値切り上げ・高値切り上げ。
9/13高値でサポートされ押し目をつくって反発。基本に忠実な値動きでした。
8月高値~10月安値までで引いたフィボナッチの78.6%の上をキープした。今週は陰線となったが、まだ上昇余地が残る形に見える。9/13高値を割るようであれば下目線に変わるだろうか。

日足

今週の振り返り
経済指標の下振れが目立ち、金利低下よりも景気スローダウンに意識が向いた週でした。
リセッション意識から木曜日の途中まで下げたが、木曜日の米国オープンから反発。金曜の雇用統計後も短い時間ながら先物は上昇した。

木曜日の安値は9/13高値付近の意識されやすいポイントで、押し目として機能したようだ(黒色の丸印)。少し前まではレジスタンスゾーンだったので、今度はサポートゾーンとして機能し始めただろうか。

押し目であったなら、次週は上昇の機運のほうがやや優勢に見えるがどうなるか。赤線・緑線のトレンドラインの間にある中途半端な位置。
CPIにサプライズがあるのか、Q1決算の序盤戦がどうなるかに掛かってきそうだ。

次週のシナリオ 
①上昇が継続する場合
火曜日の高値13,241を上抜けてくるなら、先週末に書いた通り13,400~13,500がターゲットラインで、上値が重くなりやすいゾーンだろう。

(a)2月高値~3月安値フィボナッチ:141.4%
(b)3/22高値~3/28安値フィボナッチ:200%~227.2%
13,400~13,500が止まりやすいラインではないだろうか?

先週note

②反落する場合
まずは安値の12,849前後がサポートするかテスト。
そこを下抜ける場合は、12,500~12,600前後あたりがサポート目線

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末68.31%➡今週末69.3%(+0.99pt)
2022年最高値まで戻ってきました。

おわりに

目先の経済指標の下振れが目立ちました。軽いリセッションの織り込みが進み金利も低下しやすいが、株価はQ1決算の着地によって4月は動きやすくなるかもね。そして、CPIもあるので前後の動きに注意していきましょう。

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