【3/7~3/11まとめ】高CPI・ベア優勢
米国株マーケット
S&P500は前週の反落から続落
終わらないウクライナ侵攻、高い消費者信頼感指数、原油高など不安定な材料が積み重なる中、指数は前週から下落するリスクオフが続いた。スタグフレーション懸念が今後のホットなテーマ。
MA50がMA200に近付き、このままの勢いではデッドクロスするか。
後述のマーケットの強弱を測る指標は総じて弱く低下傾向。
・VIXは30オーバーをキープ
・実質金利の低下傾向継続
・長短金利差は若干低下し0.2%台
・HYG下落続行中
週足
前週から続落。テクニカルの弱さの通り下に掘っています。
MA50をしっかりと下回っている。
MA200より上にあるSP500銘柄は35%にさらに低下。一時32.3%の直近最低値をつけた。
ナスダック100も続落
ナス100は前週にSMA20で反落したが、引き続き下落となった。
VXNが34オーバー、一時38まで上昇。
MA50がEMA200ともデッドクロス。弱さが際立ちます。
週足
MA100にタッチした。これからMA100を下回るか要チェック。
テクニカルは下落トレンドを拡大した週。
MA200より上にあるナス100銘柄は20.58%の直近最低値をつけた。
前週からさらに低下。
ナスダック総合
ナス100同様、弱い週でした。直近の安値に近づいてきた。
セクター
週間上昇上位
・一般消費財 +2.2%
・素材 +2.1%
・金融 +1.5%
サイズ・タイプ
・中型バリュー +2.7%⬆
・大型バリュー ▲0.2%⬇
Fear&Greed Index
Extreme Fearが継続、13の直近では最も低い値をつけた。
前週末17 ▶ 13 ▶ 13 ▶ 17 ▶ 15 ▶ 14
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 44.41 ➡ 前週 30.3 ➡ 3月9日(水)42.58(前週差 +12.2pt)
前週の最低値から少し戻した。木金で指数は下落しているので、センチメントがどうなるか次の水曜を確認したい。
Bull/Bear Ratioがさらにベア優勢に
前週からさらに低下、ベア進行。
ヒンデンブルグオーメンは無点灯
今週も無点灯。
炭鉱のカナリア HYGは大きく下落中
HYGは直近安値を更新。前週から下落が続き、指数より弱い値動き。
金利と今週のニュース
前週比で金利低下
2年が大きく上昇。10年・20年が高値圏キープ。
インフレの金利上昇 > 地政学リスクによる金利低下
この週は上記だったのではないだろうか?ウクライナ侵攻の長期化にともない、徐々に地政学リスク影響が反応しにくくなるか?
次のテーマはスタグフレーションでしょう。
イールドカーブはベア・フラットニング
一部で逆イールド発生中。
長短金利差は前週からさらに低下
2年金利の勢いが強く長短金利差が縮小。一時0.22%まで低下。
ブレークイーブンインフレ率の上昇により実質金利は低下
実質金利は-1%台まで戻るも、10年利回りの再上昇により-0.94%に。
ニッケル急騰で取引停止・取り消し
ニッケルが価格高騰で取引停止、取引が取り消しとなりました。
原油価格が急上昇、一時129ドル台に上昇
129ドルまで急激に上げた原油は、その後、下落し109ドルに。
ロシア・ウクライナ侵攻
ウクライナへの侵攻状況はこちら。
8日、3回目の停戦交渉は進展なし
9日、米国・英国がロシア産原油を禁輸することを決定した
チェルノブイリ原子力発電所が停電
EUがロシアに新制裁として、海運を対象にする+ベラルーシの銀行をSWIFTから排除することで合意した
10日、ロシアが肥料の輸出を禁止
11日、プーチン大統領の「一定の前向きな動きがあった」発言で、先物が瞬間風速あがった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は以下の発言
「勝利が達成されるまで、時間と忍耐がまだ必要である」
「ウクライナは戦争の戦略的ターニングポイントに到達した」
「ロシアがシリアの傭兵を配備している」
先物はその後、上げた分下落へ。
12日、マリウポリがロシア軍に包囲攻撃されている。
12日の電話会談、「プーチン氏の側に戦争をやめる意思を見つけられなかった」
13日、米国がウクライナへの武器支援強化で2億ドル承認。
1月以降のウクライナへの支援総額は12億ドルとなる。
2月CPI
すべて予想と結果が一致。
個別株の決算発表
今週の決算クリア銘柄
OLPX・MDB・CRWD
決算クリア銘柄のうち今Qのサプライズ1位は
・EPS:SPLK
・売上:MTDR
・Q-EPSガイダンス:NET
・Q-売上ガイダンス:FLGT
OLPX オラプレックス
決算クリア
MDB MongoDB
決算クリア
CDMO Avid Bioservices
Q3EPSミス
ATER アテリア
Q4EPSミス
OTLY オートリー
Q4EPS・FY21EPS・ガイダンス ミス
MQ マルケタ
Q4EPS・FY21EPS・Q1ガイダンス ミス
(ツイートではQ1ガイダンスが○となってますが、✕が正しい)
CRWD クラウドストライク
決算クリア
DOCU ドキュサイン
Q1売上・FY23売上ガイダンス ミス
FUTU フツ
FY21EPSミス
注目の銘柄
REGN リジェネロン
ENPH エンフェーズ・エナジー
決算発表予定
3/14週の予定
イベント
15日 PPI
16日 FOMC、小売売上高
18日 メジャーSQ
アノマリー
新月相場(~3月17日)
満月相場(3月18日~3月31日)
おわりに
指標を見渡す限りリスクオフ。コモディティやエネルギー、海運など一部セクター以外は厳しい局面がつづきます。
今週はFOMCとメジャーSQがあります。メジャーSQは通常なら仕込み時。FOMCがどういう結果になるかによりますが、注視したいタイミングが来たとおもいます。
スタグフレーション懸念の舵取り次第だが、チャートは上値重く下落圧力が強いので、下に深掘る可能性が高そうです。
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。