【米国株5/6~5/10】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は週足で高値・安値切り上げの上昇でした。先週末の引けは平行チャネル(オレンジのトレンドライン)がレジスタンスぽく止まったが、今週の週明けからきれいに平行チャネルを上抜けて上昇を続けた。フィボナッチ23.6%も上抜け、堅調な上昇になったと見える。
New-HighsLows(最下段棒グラフ)はプラス推移を継続で、個別銘柄が堅調さを取り戻している。
この先は出来高が少ない高値ゾーンだが、次週は経済指標が火曜日PPI→水曜日CPIと続くので、その結果へのリアクション次第となるのだろう。
目先の上値は4月1日高値5,333.5と見るが、手前の5,300あたりで失速する場合もある。5,333.5に行けるなら、ブレイクアウトしてもう一段上を目指すことも期待したい。が、そこまで行くとやや上がりすぎか(?)
インフレ再燃な結果が出てきて下落する場合、平行チャネルのラインを下抜けていくかがスタートポイントかな。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは4月1日高値5,333.5が上限目安。
高値をブレイクアウトし余力があるなら、5,400が次のターゲット。
②下落する場合
平行チャネルのラインを下抜けても、フィボナッチ50%前後が下値の最大値ではないだろうか。4月25日安値5,022を割らない限りは、さらなる安値は今のところはなさそう。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末42.34%➡今週末56.97%
MA200より上
先週末72.16%➡今週末76.69%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は週足が高値・安値切り上げの上昇でした。上値のトレンドライン(点線)でもみ合ってたが、木曜日から金曜日にかけてトレンドラインを一時的に上抜けて上昇の強さを示した。
「点線トレンドラインを上抜けたら最高値18,487.5を目指す値動きへ」と先週の上昇シナリオで書いてたが、ここはまだ実現せず。今週の勢いも次週の継続できれば、最高値超えが見えてくる。次週のPPI・CPIを無事通過できることが条件となりそうだ。
ナスダックのNew Highs-Lowsはプラスで堅調な推移でした。
あえて気にするとすれば金曜日の出来高が少ない中で作られた裏付けが乏しい上ヒゲ。標準偏差+2σあたりで失速して利益確定売りが入ったものと見られるので、今のところはさほど気にする必要はなさそうか。
PPI・CPIで強いインフレが確認された場合は、ナスダックは短期的には下落する可能性があるので注意。とはいえナスダックの実績EPSは上昇してきて株価には余裕があるので、下落しても一過性ではないだろうか。
インフレ鈍化を確認でき、新高値を形成するフェーズに向かってくれると期待したい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
目先の上値は最高値の18,487.5。新高値を更新して上がるなら18,600が次のターゲットだが、18,700くらいまで短期的には狙える可能性もある。
②下落する場合
下落して黄色ボックスゾーンの安値を下回る場合、フィボナッチ50%前後で値止まりするか確認したい。軽い下落であればフィボナッチ38.2%を少し下回ったあたりで反発してもいいかな。安値のトレンドライン(点線)あたりに注目してどうなるか見届けていきたい。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末38.61%➡今週末45.54%
MA200より上
先週末65.34%➡今週末69.3%
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