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【米国株5/1~5/5まとめ】S&P500、ナスダック100先物のチャート振り返り【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週▲0.91%)

週足

今週は4,200の節目に3度目のトライをしましたが、明確に超えることはできず跳ね返されました。

紫色ボックスのサポートゾーンまで調整下げとなったが、割り込んで下落トレンドになることはなく反発しています。
スタート地点は違うが、週足は前週と似たような展開のローソク足だ。出来高も前週同水準で多くはない。

次は、4度目の4,200超えにトライするかどうか。
もう1段上に向かうブルを見るならば、4,200超えが必達条件となる。

実体ベースで4,200超えとなれば、次の高値で節目となる4,300や8月高値(4327.5)が引き続きテストゾーン。

4,200超えができず反落する場合は、引き続き紫色ボックス圏がテストゾーン。

要は上限・下限ゾーンともにほぼ動かずのレンジが続いてるということだ。

日足

今週の振り返り
月曜に4,200超えをテストしたが、4,206が天井で反落に向かった。
月曜から木曜にかけて債券買い・株式売りのリスクオフな動きでした。米地銀の次の地雷探しで銀行株の売り浴びせ、パウエルの早期利下げ否定などの下落材料で反落に拍車をかけた。

木曜日にはサポートゾーンの紫色ボックスを少し下抜ける場面があったが、3/13安値~5/1高値で引いた短期フィボナッチの61.8%付近で下げ止まり。
調整下げが終わったと見て、ここから急騰するが、タイミングは雇用統計発表。

雇用者数は予想上振れの強い結果に見えたが、雇用者数の増加は減少傾向だった。また2月~3月に下方修正があったことから、速報値ほど強い結果ではないことが見える。

アップル決算も無難通過によりメガテック全体の堅調さが確認できたので、ポジション調整で控えてた勢が出陣する週となった向きもある。
また、金曜はJPMが米地銀を「買い」アップグレードしたため、売り浴びせのショートカバーが入った。

次はCPI・PPIで再インフレ懸念が解消されるかどうかが問われる週。

次週のシナリオ
①上昇する場合
現状はレンジ内での推移なので、もう1段上の上昇を狙うには、4,200超えがキーポイントとなる。
溜まったショートも明確な4,200超えが確認できれば、ショートカバーで上昇に勢いづける可能性がある。

4200超えした後、次のテストラインは節目4,300が意識されやすい。
8月高値4327.5も意識されるラインなので、4,300~4,327の上値ゾーンを見ておくといいだろう。

②下げる場合
下げて調整する場合は、まずは前回安値止まりした短期フィボナッチ61.8%の4,066が意識されるラインでしょう。ここが第1テストポイント。

4,066を明確に下回って下げる場合は、節目~短期フィボナッチ50%ラインが次のテストゾーン:4,000~4022.75

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末54.87%➡今週末48.11%(-6.76pt)
株価の値動きに比べ、低下が目立つ。やや三尊天井ぽい形をつくっている。

ナスダック100先物(週▲0.05%)

週足

ナスダック100先物は、レンジの高値をやや上回って13,293をマーク。前週も長いヒゲで反発してたが、今週も長いヒゲで十字線となっている。レンジでトレンドがない中、リスクオフ・オンの繰り返しだった。
引けの十字線を見ると、金曜の急騰では買い圧力が強かったようだ。

次はレンジ高値を明確に上抜けていくなら、13,500の節目がテストラインとして見えてくる。

日足

今週の振り返り
月曜に高値を付けた後は、米地銀リスクオフやパウエルの総切り下げ否定などによる調整により、前半こそサポートゾーンの紫色ボックスまで下げたがそこでストップフィボナッチの78.6%付近で下げ止まって、軽い調整程度でした。

金曜の急騰で高値付近まで反発している。以下の材料がミックスで反発となった。今週はほぼS&P500に連動した動き。

  • アップル決算通過でひと通りのメガテック決算が堅調なことを確認でき、決算をまたがなかったポジション調整勢の買い戻し

  • JPMが米地銀を「買い」アップグレードにしたことで前日までのショートカバー

  • 雇用統計は予想上振れで表面的には強い結果に見えるが、雇用者数の増加はだんだん緩やかになっている2月・3月の雇用者数が下方修正で速報値ほど強くない事実が見える。

  • JOLTSの求人件数が減少傾向でリセッション意識

先週と今週の動きでは、それ以前までの稲穂を垂れる動きだったところから、上に向かいたい値動きに変わっている。ただし、出来高は安定していて目立つ動きがない。ナスの上向きに関しても、S&P500の4,200超えを確認したいところ。

3/14安値や5/1高値からの日柄を見ると、5/9~5/10あたりで動きが起きそうなタイミング。ちょうど5/10はCPIがある。

次週のシナリオ 
①上昇気流が続く場合
レンジになってから変わってないが、次の順でターゲットラインとなる。

  1. 節目:13,400~13,500(特に13,500は節目で意識されやすい)

  2. 8月高値:13,727(フィボナッチ127%ラインも近い:13,733)

②調整される場合
以下の順でテストされる想定ライン。2番目のレンジ下限を実体で下回っていくとレンジ破りの下落になっていく可能性はあるが、強い材料が必要か。

  1. 浅い調整ならフィボナッチ78.6%:12,948

    1. 厳密には今週止まった12,933を見るといいかも

  2. 水色のレンジ下限:12,722

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末68.31%➡今週末63.36%(-4.95pt)


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