【米国株11/27~12/2】S&P500・ナスダック100先物のチャート特別解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+0.71%)
日足
今週の振り返り
先週から日柄調整が続く形で今週はスタート。
水曜日に一度、9月高値を超えた達成感から利確売りで上ヒゲ陰線を演出。
しかし、日柄調整のレンジをその後下抜けることはなく木曜から金曜は上げていった
金曜日には水曜日の高値を上抜けて力強さを示した。
9月高値を実体で上抜けとなった。
フィボナッチ78.6%前後が出来高が増えてたが、買い圧力が勝ったようだ。
出来高も平均近くで感謝祭の後では木曜日が最も多かった。
先週「VMWA75からは3.7%前後の乖離が出てきたが、もう少しの余裕はあるか」と書いてたが、やはり余力が残っていたような結果だ。
次週のシナリオ
①上昇する場合
次は7月高値4683.5が目安だが、手前の4,651付近がやや出来高が増えてる価格帯のため、この前後で利確売り圧力が強くなる可能性には留意。
②下落する場合
まずはフィボナッチ78.6%前後の出来高が多い価格帯レンジで留まれるかが焦点。
10月末から上げてきた上昇の利確売りフェーズに入るとするなら、赤色のボックス圏が値止まりを確認したいゾーン。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末54.87%➡今週末62.82%(+7.95pt)
ナスダック100先物(週+0.2%)
日足
今週の振り返り
7月高値超えをした前週の流れを引き継ぎ、日柄調整している状況だろうか
水曜日に高値をつけたが、利確売りで一時的にレンジ安値に進行する。水曜日から木曜日の下げは、このまま下落が加速する可能性もあったが、金曜日の持ち直しに支えられた。
金曜日はパウエルの発言でレンジ安値からレンジ内に戻したが、水曜日の上値を超える水準にはいけず、S&P500に比べ勢いが弱い。
7月高値超えで利確売りが強くなりやすいが、粘り強く耐えてもいる。
出来高は週を通してやや少なめ。
ナスダックよりダウが勢いづいており、上がれないナスダックは足元、割高感が出ているだろうか。
物色される銘柄の移り変わりからは潮目の変化なのかもしれない。
バリューエリア(緑色の水平線)からは上離れしているが、これ以上の上に向かうためには相応の買いエネルギーが必要に見える。
日柄調整後、出来高を伴って水曜日の上値超えを狙うのか、利確売りの加速なのか?
早ければ雇用指標やISMサービスの結果次第で動く可能性がある。
もう一週レンジで動くなら12月13日のFOMCがキーになるか。
いずれにせよ日柄は、12月そろそろ変化が近いと見る。
次週のシナリオ
①上昇する場合
水曜日の高値16,174を上抜けるなら、フィボナッチ127.2%(白)16,461が次の目安となるかもしれない。
強い勢いがあるなら、21年11月高値16,770がターゲットラインとなりそうだ。
②下落する場合
チャートが「稲穂が垂れる」形になってきたら注意。直近のレンジ安値を下回ると下落スタート。
最初の目安は、フィボナッチ78.6%(白)から出来高が増える15,496付近がサポートになるか確認するポイント。
上記を下抜けると、次はバリューエリアのコントロールプライス(赤色の水平線)15,165前後が、出来高が多い価格帯で値止まりしてほしいラインとなる。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末70.29%➡今週末72.27%(+1.98pt)
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