【米国株1/29~2/2】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+1.3%)
日足
今週の振り返り
今週は月曜日から先週の高値を超える展開でスタート。水曜日にはFOMCで政策金利が発表され、利下げを急いでいないことが示され下落へ傾いた。NYCBの貸倒引当金の計上と赤字、配当引き下げとネガティブインパクトがあったことや、商業用不動産への懸念が相まって大陰線の演出となったか。
しかし、水曜日の下落は止まり、それ以上下げなかった。徐々に上げ始めていた木曜日は、米国市場オープン後にリバウンドし、前日の下落をすべて取り戻した。トレンドライン(オレンジ)で一度は止まって下げるが、金曜日にはトレンドライン超えを果たした。
先週は買い勢力、売り勢力の一進一退で、どちらの勢力が勝つかで短期的な方向が決まるだろうと書いていた。今週は、買い勢力の勝ちで上目線となったようだ。
上昇シナリオの1つ目に書いたトレンドラインが上昇目安の1つ目と示したが、今週達成された。この勢いが続くなら2022年1月の最高値を目指す。
S&P500指数は一足先に新高値を更新し続ける週となった。
トレンドライン(オレンジ)は2022年10月の底から引いてる長期間の平行チャネルで、このトレンドラインを上抜けたまま推移できるなら強いが果たしてどうなるか。逆に売られる展開も視野に考える時期感か。
次週のシナリオ
①上昇する場合
上昇の勢い継続なら、まずは5,000の節目超えが始まりの合図。
次は2022年最高値の5,028.25がトライするポイント。
②下落する場合
水曜日の安値4,866がまずは第一次チェックポイント。この前後で止まるなら再反発する可能性がある。下抜けると次の押し目探索へ。
次のわかりやすいポイントは、平行チャネルの下限ラインが目安。平行チャネルの下限ラインを下回らない限りは上昇トレンド継続と見て良さそうだ。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末70.17%➡今週末70.31%
ナスダック100先物(週+1.2%)
日足
今週の振り返り
火曜日から水曜日にかけてレンジ安値を超えて下落したが、トレンドライン(黄色)のすぐ下で反発し、リバウンド上昇を見せた。
このリバウンド上昇で金曜日には1月24日高値を0.4だけ上回って新高値を更新した。
再び7日出来高移動平均線の上に戻ってきており、下落した水曜日も21日出来高移動平均線を下回ることなくリバウンドし、いまだ上昇トレンドを維持している。
平行チャネルを下抜けるまでは押し目づくりは限定的なものにとどまるだろうか。
次週は大きなイベントはないため、今週までの材料を消化していく期間となるかもしれない。
この強めのリバウンドが勢いづくならもう一段上を目指してほしい。失速してもここでベース構築して日柄調整をして、次の上昇に向けてパワーを貯める期間にできないだろうか?
気になるのは、New High-Lowsが減少しており、マイナス圏に行き始めないか。マイナス圏に進行するなら指数には重しとなるので注意。
次週のシナリオ
①上昇する場合
先週までと変わらず、短期的には17,839から節目の18,000あたりを超えていけるかを確認したい。
②下落する場合
トレンドライン(黄色)を下抜け、フィボナッチ38.2%を下回っていく場合は、押し目づくり期間となりそうだ。
その場合は、2021年11月高値16,770から出来高が多い16,860くらいまでのゾーンで値止まりするかが1stサポートの試験場。
次はフィボナッチ78.6%の16,503前後での試験が目安となるかな。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末77.22%➡今週末77.22%
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