【米国株9/11~9/15】S&P500・ナスダック100先物のチャート特別解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週-0.29%)
週足
途中まで上昇したが、平行チャネルの上限で止まり、メジャーSQの売り圧力で週足としては小幅な陰線で終了した。上ヒゲが伸びた形で出来高は増加している。
このまま下がり続けるなら、EMA20を下回る黄色のボックス圏が次の目安。ボックス圏は前回止まった場所でもあり、意識されやすい可能性がある。ここは週足のダブルトップが完成するか否定するかの動きが生まれるポイント。
黄色のボックス圏を下抜ける場合はフィボナッチ50%付近がEMA75とも重なり値止まりしやすいだろうか。
上に反発するなら、平行チャネルの上限を上抜ける必要がある。上抜けるなら9月1日高値が次の意識ライン。
日足
今週の振り返り
前週安値を割り込むことなく上下動してたが、木曜日に上値を試す上昇。しかし、金曜日には木曜日高値からはさほど伸びず反落へ。メジャーSQの売り優勢により、株価は1日で振り出しに戻った。
フィボナッチ(白)の61.8%を今週も上抜けることができず、平行チャネル上限で値止まりした形だ。これまで下ヒゲでは一時的に下がってた38.2%だが、金曜日の下落では38.2%下まで実体で下がっている。
崩れたとは言えないが、金曜日の長大陰線、かつ前日陽線を陰線で包んだ包み足で、これは売り転換サインとも言われている。この値動きが本当に売り転換かは月曜日のローソク足の形で意味合いが変わるだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
金曜日の下落をものともせず反発上昇する場合は、次の順で上値を試していくか。
1) 平行チャネル上限
まずは平行チャネル上限前後で値止まりするか上抜けるかが試される。
2) 9月1日高値 4,597
平行チャネル上限を上抜けるならフィボナッチ(白)61.8%が次のラインだが、9月1日は上ヒゲでは61.8%を超えている。9月1日高値をしっかり上抜けることで上昇の強さを確かめたい。
②下落する場合
金曜日の下げを引き継ぎ、22年8月高値を下回ったまま推移していくなら、次の順。
1)フィボナッチ(白)23.6% 4,466
軽い下げならフィボナッチ23.6%付近で止まってほしいところ。
2)黄色ボックス圏 4,440~4,399
8月の下落で値止まりしている場所、かつ4,400の節目もある意識されやすいゾーン。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末47.91%➡今週末50.09%(+2.18pt)
株価は若干下落だったが、こちらはやや上昇。
だいぶ下がってきたがどうなるか。
ナスダック100先物(週-0.72%)
日足
今週の振り返り
今週はずっと横ばいで上下していたが、金曜日はメジャーSQの売り優勢により今週安値まで下落した。金曜日の下落は水曜日・木曜日のローソク足を包み込んだ包み足陰線で、売りの強さが伺えた。
途中まで上昇していたが、9月1日高値に到達することはできず、平行チャネルの上限で値止まりして反落となった。
7月安値付近で頭打ちされているチャートで、現状はうまく上抜けできていない日が続いている。この点は赤色・水平線のアンカー出来高プロファイルのPOC(最も取引量が多い価格帯)で示す通りで、POCまで来ると売り圧力が強くなっている。
また、POCの少し上にある黄色・水平線がバリューエリアの高値(VAH)で、厳密にはVAHが頭打ちラインとなっている模様。
※バリューエリアは85%設定金曜日の終値は8月18日安値から右上に上がるトレンドライン(白)に接しており、ここがサポートになるかは次週にお預けとなった。
次週のシナリオ
①上昇する場合
横ばいな一週間だったが、金曜日の引けから反発するなら、まずはPOCと平行チャネル上限を上回る必要があるだろう。上抜ければ次の順。
1) 9月1日高値 15,630
VAH付近で今月上抜けできていないライン。平行チャネル上限を上抜けても小幅な上昇であれば、ここで売られやすい。
2) 8月高値 15,804
前月の月足高値は次のトライ価格になるのではないか。
②下落する場合
金曜日の下落が次週も続くなら、次の順で値止まりを試すだろう。
1) EMA75前後(黄色ボックス圏)
まずは黄色ボックス圏で下げ幅が小さくなり、EMA75前後で止まるかがテストポイント。
2) フィボナッチ38.2% 14,714
先週から引き続き黄色ボックス圏を下抜けたあたりでは買いが入りやすいだろうか。止まらないなら8月安値が次の意識ライン。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末66.33%➡今週末68.31%(-1.98pt)
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