【4/11~4/14まとめ】CPI/PPIインフレ加速、ピークか?
米国株マーケット
この週はインフレの指標となるCPI・PPIの発表があり、前週からの下落が続いた。また4/14はイースター前だったためポジション調整で指数は下落したか。
FRBメンバーによるタカ発言に市場が反応している場面も。
ドル円が20年ぶりに126円を突破、上放れしました。
S&P500はMA50の下抜けを試す展開 ▲2.13%
チャートはSMA200に戻ることなく、MA50とEMA200を下抜けするかどうかをトライしている週でした。EMA200から下放れするかどうかはトレンドの重要なポイントで、4/18週の展開にかかっている。
週足
続落でMA50を下回りました。
MA200より上にあるSP500銘柄は48%➡47%に低下。今週は大きな動きはありませんでした。
ナスダック100はMA50を下抜け ▲3.03%
ナス100は週始めに窓を開けて下落。MA50を下回ったままの値動きで週末に大きく下落。SMA200のブレイク失敗を引きずっているかのようだ。
週末の引け値はサポートラインの底付近なので、4/18週に底抜けするか反発するか見極めポイント。
実質金利は上昇継続しているので、ナスダックには不利な局面だろうか。
週足
週足チャートはMA20とMA50がデッドクロス。前回の底のMA100ラインに近付いてきた。
MA200より上にあるナス100銘柄は32%➡33%に上昇。日によっては30%まで低下していた。
ナスダック総合 ▲2.63%
ナス総合はMA50を下放れしたままで推移。週足ではMA100に近い場所まで下落。
セクター
週間上位
1. 素材 +0.7%
2. エネルギー +0.4%
3. 資本財 +0.3%
週間下位
1. テクノロジー ▲3.8%
2. ヘルスケア ▲2.9%
3. 金融 ▲2.6%
サイズ・タイプ
・小型バリュー +1.2%⬆
・大型グロース ▲3.6%⬇
前週はディフェンシブセクターが強かった。
今週のセクター値動きはこちら。セクターの動きが前週と変わっている。
Fear&Greed Index
Neutral ➡ Fear ➡ Neutralと推移。
前週末46 ▶ 43 ▶ 44 ▶ 46 ▶ 45
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 79.72 ➡ 前週 83.41 ➡ 4月13日(水)63.29 (前週差 ▲20.12pt)
指数下落に伴い、水曜時点ではセンチメントは低下。
Bull/Bear Ratioは再度ベア転換
4/12時点ではこちらもベア寄りへ転換。
ヒンデンブルグオーメンは点灯継続
先週に続き点灯中。要注意。
炭鉱のカナリア HYG
HYGは火曜・水曜にリバウンドするが、木曜に下落し、前週と変わらずの引け。
金利と今週のニュース
ファンドマネージャーは悲観的に見ている
ファンドマネージャーへのアンケート結果では、経済の成長期待は悲観的に見ているようだ。
悲観的な理由として、景気減速を最大のリスクと考えているようです。
FRB理事・総裁らが発言
12日、ウォラー理事が利上げの影響と、損害を回避したい意向を発言。
ブレイナード理事はBS縮小の決定は5月にも下され、6月にBS縮小が開始される可能性があると発言。
12日、バーキン総裁が利上げについて発言。
14日、ウィリアムズ連銀総裁が50bp利上げ検討を支持。
ハーカー連銀総裁は利上げは必要だが慎重な姿勢
金利上昇も継続
2年金利が落ち着き、30年・10年が上昇。逆イールドを解消、スティープニングしている。
イールドカーブはスティープニング
長短金利差が大きくリバウンド
2年金利の上昇が止まり、10年金利が上昇を続けているため、長短金利差は0.37%まで上昇。
実質金利は微上げ
実質金利は今週は前週に比べ上昇率は落ち着いた動き。
以下の図でいうと夏から秋に変わる過渡期でしょうか。
ロシア・ウクライナ侵攻
ウクライナへの侵攻状況はこちら。
11日、ロシア鉄道がデフォルトになったことがわかった。
ウクライナ侵攻後では初。
スイスフラン建て債券で3月14日の利払い日に支払いが行われなかった。
13日、ゼレンスキー大統領は停戦協議が行き詰まっていると発言。マリウポリで戦闘を続けるウクライナ軍を全滅させると脅すロシア軍がそれを実行に移せば、協議に「終止符が打たれる」とも述べた。
15日、ロシアのミサイル巡航艦が爆発で沈没。
ロシアはウクライナが「ロシア領内への攻撃や破壊活動」をしたとして対抗措置でキーウ(キエフ)へのミサイル攻撃を強化すると発表。
ロシアの偽旗作戦の可能性。
3月CPI
中古車価格はピークアウトの可能性。
ガソリン価格は急騰。
3月PPI
市場予想を上回る結果でした。
インフレ・ピークアウト期待
ウォール街ではインフレ・ピークアウト論が各所から出ているようだが、前述のウィリアムズ連銀総裁は「インフレは高まり過ぎている。私はこれについて非常に憂慮している」と発言。
3月小売売上高
個別株の決算発表
Q1決算発表シーズンが始まりました。
JPM JPモルガン・チェース
EPSミス
BLK ブラックロック
売上ミス
DAL デルタ航空
決算クリア
TSM TSMC
決算クリア
GS ゴールドマン・サックス
決算クリア
MS モルガン・スタンレー
決算クリア
C シティグループ
決算クリア
UNH ユナイテッドヘルス・グループ
ガイダンスEPSミス
WFC ウェルズ・ファーゴ
売上ミス
注目の銘柄
BHF ブライトハウス
上昇トレンド入りの可能性があったのでチャート解説します。
決算発表予定
4/18週の予定
イベント
影響大の経済指標発表はありません。
アノマリー
満月相場(4月17日~4月30日)
ブル日:18~19日
おわりに
CPI 8.5%と高い結果、PPIも予想を上回る結果となりました。指数はいずれも弱い週でしたが、4/18週はアノマリーでは好調な週なので、反発できるか期待したいところですね。とはいえ、5月頭のFOMC・利上げ・QTを控えている今、乱高下して下押しする可能性もありそう。
各社の決算結果にも左右されていくので、好決算が続出するといいですね。
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