【米国株1/22~1/26】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+0.96%)
日足
今週の振り返り
先週の上昇気流に乗って、今週はさらに上げてきた。上がったが水曜日から金曜日にかけては上下動を繰り返している。水曜日には上ヒゲで売り圧力→木曜日は下がったところを買い→金曜日は上下動して売り買い拮抗。買い勢力と売り勢力が一進一退といったところだろうか。
どちらの勢力が勝るかによって短期的な方向は決まるだろう。今は静観でいい気がする。今週は毎日、安値を切り上げてきた。しかし高値では売られる展開。2022年1月の最高値付近で出来高が少ない価格帯のため、上に抜ければ強いが、下押しも出やすい。安値を切り下げて下抜けしない限りはゆるやかな上昇に身を任せる構え。
これからM7など大型決算があるため、決算結果へのリアクションで値動きが変わる可能性があるので注意しましょう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
右上に上がっていくトレンドライン(白)にはまだ届いていないので、短期的には上値目安の1つ目として見る。
上昇の勢いが強いなら、節目の5,000や先物の2022年1月最高値5028.25が次の目安となる
②下落する場合
1月22日(月)の安値4,872.5を下抜けていく場合は、一時的には下落に向かう可能性がある
最初のサポートラインの可能性は、12月下旬~1月上旬のレンジの高値4841.5からバリューエリア上限あたり。ここで値止まりするかを確かめたい。
次の安値は1月上旬レンジの安値4,702が目安。ここは出来高が薄い価格帯なので突き抜けると下落は加速する可能性あるが、レンジ内に戻す動きはありえるかもしれない。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末68.98%➡今週末70.17%
ナスダック100先物(週+0.28%)
日足
今週の振り返り
先週の上昇からもう一段上げたが、水曜日に上値を伸ばしてから上ヒゲをつけ、木曜日・金曜日は下落が続いて一服感となった。TSLA・INTC・TXNなどが決算発表後、下落しておりナス100の上値が重くなる一役を買ったようだ。
高値は17,685で先週の上昇シナリオの目安で示した17,839にはわずかに届かなかった。上昇が止まったとはまだ判断できないが、このまま下落が続くと2月に向けてはやや押し目作りの時期となる可能性もある。
些細な点を気にすると、水曜日の高値に対して木曜日は上げても水曜日の高値に届かず下落している点でやや弱さを感じる。上値を抑えられ安値切り下げが始まっている。とはいえ週末はまだ7日出来高移動平均線(VWMA)の上で止まっているため、1月最終週の値動き次第では上昇に戻る可能性もまだ残っている。
1月23日(火)安値17,300を下抜けていくと、一時的には下押しする可能性がある。しかしレジスタンスだったトレンドライン(白)がすぐ下にあるので、この辺で反発するかは見たい。
次週はGOOGL/MSFT/AMD/QCOM/PYPL/AAPL/AMZN/META/TEAMなどの決算が控えており、決算結果のリアクションでナス100はより大きく動く可能性がある。今のチャートで動きを決めつけるより決算後の値動きを見たほうがいいだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
先週から変わらず短期的には17,839から節目の18,000あたりを超えていけるかを確認したい。
長期チャートでは18,500前後もフィボナッチ・リトレースメントからは読み取れる。
②下落する場合
1月23日(火)の安値17,300を下抜けて下落が続き、トレンドライン(白)でサポートもされない場合は、17,000からフィボナッチ50%の16,933あたりが次の値止まりするか確認するゾーンとなりそうか。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末79.2%➡今週末77.22%
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