【米国株7/29~8/2まとめ】リセッション入りの懸念で不透明感増大、金利低下加速
こんにちは、Kojiです。この1週間で何が起きたか思い出していきましょう。
7/30(火)
JOLTS求人件数、予想上振れ⬆️
7/31(水)
ADP雇用統計、予想下振れ⬇️
四半期雇用コスト、予想下振れ⬇️
FOMC
金利据え置き(5.25~5.5%)
「2大責務の両面のリスクに留意する」との文言に変更された
パウエル議長
問題となるのは、データの全体像や変化する見通し、リスクバランスがインフレに対する確信の強まり、そして堅調な労働市場の維持と整合するかどうかだ。そのテストが満たされれば、早ければ次回9月の会合で政策金利の引き下げが選択肢となり得る。
経済の展開の仕方次第で、年内の利下げがゼロにも複数回にもなるというシナリオは想像し得る。
今回の会合で動くとすればどのような論拠があるのかについて、行きつ戻りつの真剣な議論があった。今会合では動かないことを大多数が支持した。
8/1(木)
失業保険、新規⬆️継続⬆️
労働生産性⬆️労働コスト⬇️
PMI改定値、予想一致➡
ISM製造業景況指数、予想下振れ⬇️
8/2(金)
雇用統計、雇用者数⬇️失業率⬆️賃金⬇️
サーム・ルームの基準値に到達でリセッション入り懸念
グールズビー総裁
データの「スルーライン」を見極め、着実な方法で行動することが同当局の仕事だ。ただし、金利が景気抑制的な水準にあまりに長くとどまれば、当局者は責務の雇用の面について考えなければならない。
単月の数字に過剰反応したくない。
失業率が中立の水準よりも高くなる場合、それはまさに当局が法律で考慮と対応を義務付られている責務のもう一方に痛みが及んでいることになる。状況が利下げを正当化するとき、1回の引き下げにとどまらない傾向がある
ハリス副大統領が民主党の大統領候補に決定
オンラインで行っている代議員による指名投票でハリス副大統領が指名に必要な過半数の票を獲得
バーキン総裁
われわれは2年、2年半にわたって、非常にフロシーな(泡立っている)労働市場を経験してきた。問題はもちろん正常化しつつあるのか、それとも弱くなっているのかという点だ。
この違いには意味があり、頭打ちになるのか、それとも失業率がここから上昇するのかという問題になる
イスラエル、イランからの報復攻撃を予想し、米英との調整を進行中
ハマス指導者、ヒズボラ幹部の殺害によりイランがイスラエルに報復すると想定されている
8/3(土)
米国、イランの脅威に備え、中東への軍事力派遣を決定
8/4(日)
イスラエル代表団がエジプト訪問。ハマスとの停戦協議の進展を目指したが打開の兆しなく帰国
年内3回利下げの織り込みが進行、0.5%の利下げも確率上昇
雇用統計で雇用者数の下振れ、失業率の上昇によりサーム・ルームの基準値に到達した。リセッション入りへの懸念で不透明感が増した。
FOMCではこれまでの0.25%ずつ利下げするシナリオから、0.5%の利下げの必要性も浮上してきている。
10年利回りは金利低下を織り込み3.794%に急低下⬇️
実質金利も低下したが、10年期待インフレ率が低下
最新の数値は1.76%(チャートは1~2日遅れ)
10年期待インフレ率が低下している事自体は良い環境に向かっていく。
ドル円
ドルインデックスは雇用統計発表後、急低下。リセッション懸念の金利低下を織り込んだか。
ドル円は146.5円まで急激に円高へ。週後半の3日間は出来高も厚く円買いとなっている。
セクター
半導体が弱弱。
金利低下に伴って不動産が上昇している。ヘルスケア、生活必需品などディフェンシブへのローテーションも見られる。
各種指標
Fear&Greed Index
Neutral➡Fear(前週45➡今週27着地)
急低下となった
Put/Call Ratio(Equities)
急上昇してきました。1.4あたりまで上がって感極まるか見届けましょう。
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前週 76.7 ➡7月31日(水)時点 83.93
水曜日時点では若干の上昇だが、金曜日にBearish積み増しやポジション削減などが起きている可能性は高いだろう。
炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG
HYGはボックス圏に戻ってきたが特に問題ない正常な水準。
個別株の決算発表
MCD マクドナルド
ON オン・セミコンダクター
PYPL ペイパル
MSFT マイクロソフト
AMD アドバンスト・マイクロ・デバイセズ
ARM アーム
META メタ
QCOM クアルコム
ETN イートン
AMZN アマゾン
AAPL アップル
INTC インテル
決算発表予定
主な経済指標・イベント予定
指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます
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