【米国株8/26~8/30】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は週足レベルでは長い下ヒゲをつけてハンマーのような陽線となりました。先週から続いてベース構築していたが、木曜日にベースの安値を少し下回った後、安値から急回復して金曜日にはベースの高値付近まで上昇した。
今のところは木曜日から金曜日の上昇の勢いをもって、次週ベースの高値を上抜けていけると、7月の高値越えを目指していくだろう。
しかし例年、レイバーデー明けの9月は値動きが荒れやすい。ベースで上値を抑えられている状態なので、金曜日の高値も否定されてベースの安値に向かう可能性が残っている。ベース安値を下抜けると売られやすくなるため、下落の動きには注意した方がいい。
S&P500構成銘柄の50日移動平均線を上回る割合が81.5%と天井圏に近づいているため、こちらも注意したい。利益確定売りが増える可能性がある。
次週のシナリオ
①上昇する場合
ベースの高値を上抜けると7月16日の高値越えを目指す。
7月16日最高値5721.25をうまく上抜けられる場合は、5,800が一段上の短期ターゲット。
②下落する場合
ベースの安値を下抜ける場合は5,500からフィボナッチ61.8%(5,491.5)の辺りがサポートになりやすい。ちょうど75日出来高加重移動平均線も重なっているポイントだ。
フィボナッチ61.8%を下抜ける時は、フィボナッチ38.2%が次のターゲットだが現時点では遠く時間が必要と見る。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末79%➡今週末81%
MA200より上
先週末76%➡今週末78%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週はフィボナッチ78.6%越えを目指す値動きにならず下押しする週となった。下落する場合のシナリオとして「75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、フィボナッチ50%で値止まりできるか要確認」と書いたが、フィボナッチ50%の少し上で値止まりまりできた。
木曜日にフィボナッチ50%近くの安値をつけた後に反発上昇をしたが、19,635を上値として依然として押さえつけられている状況だ。19,635の水平線に対して2回チャレンジして反落しているが、金曜日は3回目のチャレンジに向かう途中で、3回目のチャレンジでそろそろ上抜けか下落か決まるタイミングになりそうだ。
19,600、19,635を上抜けていくことが、上昇に戻していく最低条件と見える。
高値を追うことができず上値を叩かれるようであれば、また下落に戻りやすいか。レイバーデー明けの9月は荒れやすいので注意しましょう。
9月、機関投資家が NVIDIA に対してどのようなアクションをとっていくかが指数にも大きく影響を与えるのではないだろうか。
次週のシナリオ
①上昇する場合
19,635を上抜ける場合は19,900が次の短期ターゲット。
19,900を上抜けていく場合は20,000~20,100がネクスト・ターゲットとなる。
②下落する場合
再び75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、引き続きフィボナッチ50%近くがサポートラインと見ている。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末63%➡今週末64%
MA200より上
先週末71%➡今週末69%
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