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【米国株5/2~5/6まとめ】FOMC軟着陸もリスクオフ継続

米国株マーケット

こんにちは、Kojiです。今回はGWで多忙のためニュースなどは省いたライト版です。
FOMCは75bpの可能性後退、BS縮小は最初の3ヶ月が想定より小さい金額で、会見直後はふわっと上昇した。しかし、翌日のオープン後から大きく下落、リスクオフが続く週となった。

S&P500は2月底値を下回るジェットコースター ▲0.21%

チャートは2月24日の底値を下回って一時下落(4062.5)。
前回の週次マガジンに4,300付近までの反発を試す可能性と書いたが、FOMC直後に4,307まで上昇した。しかし、翌日は上昇を上回る急降下で否定し、2月の底値を下回った。高いボラティリティが続く週でした。

Googleなど自社株買いが再開するので、5/2週はもしかしたら4,300付近までの反発をまずは試す可能性があるかも。

ただFOMCなどのイベントが多い週なので、引き続き高いボラティリティとの戦いになりそう。

前回5/2のnoteで書いた内容

チャートの見方
SMA20:青色 / SMA50:緑色 / SMA100:ピンク / SMA200:赤
EMA200:水色

週足
5週連続の続落。長い上ひげの陰線で売り圧力の強さを感じさせる。
M20とMA50がデッドクロス。株価がMA100を下放れする確率が高まってきた。

週足の三尊天井の下値ラインに近付いてきている。すでにネックラインを割った後でチャートは弱い。下値切り下げの三尊天井なので弱さが際立つ。

MA200より上にあるSP500銘柄は34.25%➡34.85%に微上げ。

ナスダック100は13,000上への回復を否定 ▲1.25%

ナス100は13,000のサポートラインを明確に下回った。FOMC直後に13,556まで戻したが、こちらも翌日には大きな下落となって13,000の下へ向かっていった。
やはり4月頭のSMA200を否定してから下落トレンド継続。売りが売りを呼ぶ展開。また、実質金利が上昇を続けており、ナスには相対的に不利な状況が続いている。

次のサポートライン・テストは12,300付近。そこで反発できなければ11,200付近までズルっと下がる可能性も。

週足
週足チャートは4週連続の続落。MA100を明確に下回った。

MA200より上にあるナス100銘柄は前週と同じ17.64%。売り圧力の強さがうかがえる。

ナスダック総合 ▲1.54%

ナス総合も5週連続で下落。12,500のサポートラインを再度、明確に下抜けした。週足のEMA11,300付近が次のサポートライン・テストかも?

BTCUSD

ナスダックと相関性の高いビットコインがサポートラインを下抜けして、弱いチャート。売り圧力が強く、マーケットのリスクオフが続く限りBTCもまだまだ下目線か。

セクター

引き続きエネルギーが上昇、ディフェンシブの一部が横ばいから上昇を示した。逆にテックはきびしく、とくに小型株が狙われている。

週間ベスト
1. エネルギー +8.6%
2. 公益 +2.4%
3. 金融 +0.6%

週間ワースト
1. 一般消費財 ▲4.3%
2. 通信 ▲2.2%
3. テクノロジー ▲2.1%

サイズ・タイプ
・大型バリュー +0.6%
・小型グロース ▲4.3%

1週間のセクター値動きはこちら。

Fear&Greed Index

Extreme Fearまでは低下せずFearキープ

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 74.05 ➡ 前週 46.25 ➡ 5月4日(水) 57.18 (前週差 +10.9pt)
水曜時点では回復しているが、FOMC後に短期的に上がったタイミング。その後株価は下がってるので、来週はセンチメント悪化している可能性がある。

Bull/Bear Ratioはよりベア寄りへ

5/3時点では-10近くに低下し、悲観域か。

投資家のセンチメントが2009年以降で極端に弱気

しかし、4月最終週は機関投資家が買い増ししていた。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯キープ

5/6時点では無点灯のまま。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

HYGはFOMC後は上昇したが、その後は下に掘り続け、直近安値をつけた。HYGだけ見るとベア一直線。

金利と今週のニュース

FOMC:50bp利上げ・BS縮小6月から開始

50bp利上げ、75bpは積極的に検討していない内容でした。
BS縮小は6月から8月は月475億ドル、9月からは月最大950億ドルを圧縮する。

金利は上昇継続

30年金利に引き続き10年金利も3%を上回った。FOMC翌日から上昇再開。
2年金利は落ち着いた一週間でした。

イールドカーブはベア・スティープニング

長短金利差は拡大

実質金利は5月プラス圏で推移

PMI(製造業購買担当者景気指数)

PMI・ISM・ISM非がすべて予想より弱い結果

ISM製造業景況指数

ISM非製造業景況指数

雇用統計

賃金インフレは前月比予想を下回る結果。

個別株の決算発表

決算クリア銘柄:ティッカーが緑色の銘柄

INMD インモード

ガイダンスミス

ON オン・セミコンダクター

決算クリア

ZI ズームインフォ

決算クリア

EXPE エクスペディア

売上ミス

NXPI NXPセミコンダクターズ

EPSミス

BIGC ビッグコマース

EPS、Q2ガイダンスミス

PFE ファイザー

ガイダンスミス

ABNB エアビーアンドビー

決算クリア

AMD アドバンスドマイクロデバイセズ

決算クリア

PKI パーキンエルマー

決算クリア

FLGT フルジェント・ジェネティクス

Q2ガイダンス、FY22ガイダンスEPSミス

WAT ウォーターズ

Q2ガイダンスEPSミス

DMTK ダームテック

全ミス

CVLT コムボルトソフトウェア

決算クリア

CVS CVSヘルス

決算クリア

MRNA モデルナ

決算クリア

REGN リジェネロン

決算クリア

TWLO トゥイリオ

ガイダンスEPSミス

DOCN デジタルオーシャン

EPS・Q2ガイダンスミス

SKLZ スキルズ

EPSミス

FTNT フォーティネット

Q2ガイダンスEPSミス

WOLF ウルフスピード

売上ミス

CF CFインダストリーズ

EPSミス

OTLY オートリー

EPSミス

SHOP ショッピファイ

全ミス

DDOG データドッグ

決算クリア

SQ ブロック

HUBS ハブスポット

ガイダンスミス

BILL Bill.com

決算クリア

NET クラウドフレア

Q2ガイダンスEPSミス

CFLT コンフリューエント

FY22ガイダンスEPSミス

MELI メルカドリブレ

EPSミス

MRVI マラバイ・ライフサイエンシズ

ガイダンス売上ミス

決算発表予定

5/9週の予定

イベント

9日 ロシア戦勝記念日(ロシアが何か動きある可能性)
11日 CPI
12日 PPI

アノマリー

  • 新月相場(5月1日~5月15日)

  • 水星逆行(5月10日~6月3日)

  • ベア:12日

おわりに

FOMCによる上昇は1日で終了、リスクオフが続く週でした。5/9週はロシア戦勝記念日・CPI・PPIとイベントが多く引き続きボラティリティが高い可能性があります。

今は不透明感が強く、不安定な時期でしょう。
インフレのピークアウトが見えることや、ウクライナ侵攻が何かしら進展する、景気減速が緩和など不透明感のある状況が解消してくると、株価も少しずつ落ち着きを取り戻せるのではないでしょうか。

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