見出し画像

【米国株7/18~7/22まとめ】ショートカバーでサマーラリー継続、レジスタンス超え

こんにちは、Kojiです。悪材料出尽くし感、ショートカバーによる買い戻しでサマーラリーはゆるやかに継続。しかし、次はFOMC+GAFAM決算とイベントが待っているので、動きにくいタイミングになってきたか。

チャートとニュースを振り返っていきたいと思います。

S&P500 +2.55%

ショートカバーによる買い戻しが株価牽引

S&P500はショートカバーを含むゆるやかなラリーが続いた。悪材料出尽くし感などが影響か。

EMA40を上抜けて、上値レジスタンスの3,945を超えて上昇。レジスタンスライン(紫色)を超え、一目均衡表の雲の中に入っていったが、週末は下落でレジスタンス付近まで戻した。これが押し目となるか下落のはじまりかは次週の値動きに注目。

7月予想

FOMCが7/26~27にあるが、7月は75bp利上げ予想が80%で、すでに9月利上げ予想に焦点は移っているようだ。7月FOMCではパウエル議長の発言で、インフレピークアウトや経済後退の発言があれば、サマーラリーはまだ続く可能性がある。しかし、多少インフレがピークアウトしてもFRBがインフレ退治を緩めない可能性も当然あるので、FOMC後の下落懸念は今のところ拭えない。

9月予想

9月利上げ予想は50bpが優勢だが、9月までの経済指標等の進捗によって予想も動き、株価に反映される可能性は頭の片隅に残しておきたい。

チャートは、3,945を上抜けしたことで上値の目安は4,175が最大値のように見えるが、前回noteで書いた通りまだ材料不足。
下値は引き続き3,639だが、手前のサポートライン(紫色線)を下抜けするかどうかが焦点。

Q2決算が始まって2週間が経った。テスラが決算クリアで指数を牽引しているが、Snap決算ミスでGoogleなどの広告関連が連れ安をくらう始末。
そんな指数の行方に影響するGAFAM決算が7/25週からはじまる。

Q2 EPS

今のところQ2 EPSはエネルギーが好調だが、他のセクターは6月に比べ悪化。

EPS予想比

EPSのコンセンサス予想を上回ったのはS&P500が68%だが、これ以上決算ミスが増えると危ういか。

売上予想比

S&P500の売上コンセンサス予想は65%が上回っている。やや低いか。

Snap決算で疑われる広告、中国ロックダウン、インフレによるQ2決算の減収・減益がどの程度観測されるかによって指数の方向感も変わってくるだろうか。

4時間足

紫色のレジスタンスラインを上に抜けて、6月上旬につくった三空の窓を埋めきった形だ。窓を埋めた翌日に下がってるのは偶然だろうか。

EMA20とEMA40がゴールデンクロスで短期的な上昇トレンドとなった。週末に下げたことで押し目かEMA40を下回る下落になるかが次の確認ポイント。EMA40を下回っていくなら、サポートラインに向かった下落になる可能性がありそう。

週足

EMA5を上に抜けて、上ヒゲと下ヒゲの両方をつけた週でした。週足ではEMA20にすら届いておらず、週ベースで見るとまだ弱含み。

一目均衡表の遅行線がいまだ雲の中を彷徨う展開。

MA200より上にあるSP500銘柄は18.09%➡20.07%に微上げ(+1.98pt)。MA200を超えるトレンド回復はまだ先だろうか。

ナスダック100 +3.45%

金利低下とともにナスも上昇しているようだ。EMA40を上回り上昇し、週末はEMA80(ピンク色曲線)を天井に下落。S&P500と同様、三空の窓を埋めた上昇でした。

7/25週からGAFAM決算発表が始まるため、決算結果によっても値動きの方向感が左右されやすい週になるかもしれない。テスラ決算クリアで買い戻しが起きてたとしても、ビッグテックがミスれば買い戻しは止まる可能性がある。
前述したFOMCでの発言によってもサマーラリーの息の長さは変わるだろう。ゆるやかにラリーを続けてきただけに、7/25週からの値動きには注意したいタイミング。

週足

週足のEMA20まであと少しのところで上昇減速引け。黄色水平線の前回高値がEMA20付近でこのあたりが天井となるかどうかは見定め必要。
長め設定のMACDがもう少しでゴールデンクロスだが、そうなるかどうか。

GAFAM決算次第となるので、7/25週はFOMC+GAFAM決算発表が終わるまで動きにくいだろうか。

MA200より上にあるナス100銘柄は15.68%→19.6%で横ばい(+3.92pt)。6月上旬の水準までもう一息な感じ。

セクター

前週は生活必需品・公益・ヘルスケアのディフェンシブ・セクターが相対的には良かったが、この週はワースト入り。
テスラ決算クリアで買い戻されたため、一般消費財がこの週の1位に上がってきている。

週間ベスト
1. 一般消費財 +6.8%
2. 資本財 +4.2%
3. 素材 +4.2%

週間ワースト
1. 公益 ▲0.5%
2. ヘルスケア ▲0.4%
3. 生活必需品 +0.4%

サイズ・タイプ
・中型グロース +4.7%
・大型バリュー +1.8%

1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。

各種指標

Fear&Greed Index

Fear継続、前週比では改善(前週26➡今週39着地)

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 27.85 ➡ 前週 26.74 ➡ 7月20日 44.48(前週差 +17.74pt)
悲観域からやや回復。

Bull/Bear Ratio

7/19時点で前週比改善している。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

7/22時点では無点灯。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

HYGはEMA40を上抜け、EMA5がEMA40とゴールデンクロス。ハイイールド債のスプレッドがさらに低下しているので、HYGにも買いが続いたか。
週末は80日EMAで跳ね返されて指数同様、下落。
MACDはもう少し伸びそうだが、次週がそのまま下落するか、押し目となるか要確認。

金利と今週のニュース

フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を大きく下回る

景気先行指標は予想を下回る

7月PMIはサービス・総合が予想を下回った

製造業購買担当者景気指数
前回 52.7
予想 52.0
結果 52.3⬆

サービス部門購買担当者景気指数
前回 52.7
予想 52.6
結果 47.0⬇

総合購買担当者景気指数
前回 52.3
予想 52.4
結果 47.5⬇

金利はさらに低下

イールドカーブ

逆イールドが継続、右肩下がりな形になってきた。

長短金利差は逆イールド定着で横ばい

2年金利も10年金利も低下したため、横ばい進行。

実質金利は横ばい

レンジ内でおおむね横ばいな展開

個別株の決算発表

BAC バンク・オブ・アメリカ

EPS・売上ミス

GS ゴールドマン・サックス

決算クリア

JNJ ジョンソン・アンド・ジョンソン

ガイダンスミス

NFLX ネットフリックス

売上・ガイダンスミス

ASML ASML

ガイダンス売上ミス

ABT アボット

決算クリア

DHR ダナハー

決算クリア

SNAP Snap

売上ミス

ISRG インテュイティブサージカル

EPS・売上ミス

THC テネット

売上・ガイダンスミス

AXP アメリカン・エキスプレス

ガイダンスEPSミス

NEE ネクステラ・エナジー

売上・ガイダンスEPSミス

注目の個別株 ENPH

決算発表予定

GAFAM決算発表がはじまります。

7/25週の予定

イベント

26日~27日 FOMC
28日 GDP
29日 PCE

アノマリー

  • 満月相場(7月14日~7月28日)

  • 新月相場(7月29日~8月11日)

  • ベア:27日

おわりに

サマーラリーの上昇がつづき、暗い雰囲気が少し明るくなってきましたね。7/25週はFOMCとGAFAM決算に注目したい。


次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。