見出し画像

【4/4~4/8まとめ】金利上昇、株価下落。セクターローテーションに注目

米国株マーケット

ブレイナード理事のタカ発言を売り材料に指数は下げた週でした。FOMC議事要旨が発表されても大きな方向感は変わらず売られ続けた。

またヘルスケア・生活必需品・公益などディフェンシブセクターが買われているのでセクターローテーションがハッキリしてきている。

出来高は米国の確定申告期限4/15が近いため少なく減少傾向。

S&P500はMA200を下回る下落 ▲1.27%

チャートはSMA100を再度下抜け後、SMA200を割り込み耐えている。
4,500~4,550あたりのレジスタンスに阻まれて落ちやすい状況か。上昇するには4,550から上放れする強さがほしいところ。

10年金利が2.7%に上昇。長短金利差がプラス圏に戻り逆イールド解消。

SMA20:青色 / SMA50:緑色 / SMA100:ピンク / SMA200:赤
EMA200:水色

週足
陰線を付けMA20を下回る。出来高はさらに減少が続く。

MA200より上にあるSP500銘柄は51%➡48%に低下。

ナスダック100はEMA200下放れ、SMA50に着地 ▲3.59%

ナス100はブレイナード理事の発言に大きく反応し、下落を続けた週でした。10年利回りは2.7%に急上昇、実質金利(US10Y-T10YIE)も上昇し、ナスダックにとっては売り圧力が強かった可能性がある。

SMA200は結局跳ね返されたまま下落し、EMA200も下抜け、SMA50まで下ってきた形。

週足
週足チャートはMA50に跳ね返され下落。出来高は4週連続で減少となった。

MA200より上にあるナス100銘柄は43%➡32%に低下。S&P500と比べると低下幅が大きい。

ナスダック総合 ▲3.86%

ナス総合はEMA200から下放れ、SMA50の下まで下落した。前週同様、ナス100より下落幅が大きく弱い傾向が続いた。

セクター

週間上昇上位
ディフェンシブセクターが上昇⤴
1. ヘルスケア +4.3%
2. エネルギー +3.1%
3. 生活必需品 +3.0%

サイズ・タイプ
・大型バリュー +0.4%⬆
・小型グロース ▲5.9%⬇

テックが弱く、ディフェンシブセクターが強い

BS縮小によりビッグテック(GAFAM+NT)の時価総額が下がっていく(かも)

Fear&Greed Index

Neutral ➡ Fear ➡ Neutralと推移。
前週末47 ▶ 48 ▶ 46 ▶ 43 ▶ 45 ▶ 46 

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 52.69 ➡ 前週 79.72 ➡ 4月6日(水) 83.41(前週差 +3.7pt)
指数が下落したが、水曜時点ではセンチメントは回復傾向

Bull/Bear Ratioはかろうじてプラス

4/5時点ではプラスだがほぼニュートラルな値

ヒンデンブルグオーメンが点灯しました

前週まで無点灯でしたが、4/8時点で「点灯中」になりました。
株価急落に注意しましょう。

炭鉱のカナリア HYG

HYGはこの週は急落し、直近の安値付近まで下落。マーケットの弱さが表れているとも言えるので、ほかの株価下落も要注意。

金利と今週のニュース

FRB理事などの発言により株価は下落

5日、FOMC議事要旨の発表前日に、ハト派のブレイナードが5月からBS縮小の可能性とタカ派発言。10年金利など金利急上昇につながった。

6日、ハーカー連銀総裁がBS縮小の開始を示唆する言及。

7日(日本時間)夜中3時に、FOMC議事要旨が発表された。概ね驚きはないが、ブレイナード理事の発言の影響が続いているような株価の動きだった。

金利上昇も継続

ブレイナード理事の発言やFOMC議事要旨の影響か30年・10年の長い金利が上昇。

イールドカーブは平坦継続

10Yと2Yの逆イールドが解消された。
金利上昇するが今だフラットニング継続。

長短金利差がプラス圏に戻る

長短金利差(10Y-2Y)がプラス圏に戻り逆イールドは一旦解消。
まだ0.1%台の差なので、今後もマイナス圏に低下するかモニタリング要。

実質金利が急上昇

実質金利は10年金利の上昇により直近高値を大きく上放れし、急上昇した。


ロシア・ウクライナ侵攻

ウクライナへの侵攻状況はこちら。北側からロシア軍は撤退。
停戦協議が前進と思われたがウクライナ侵攻は長引きそうな状況。またロシア外債が一部デフォルトになりました(後述)。

米国はロシアへの追加制裁を発表。

  1. ロシアの銀行最大手ズベルバンクと民間銀行最大手アルファ銀行との取引を禁止する。

  2. プーチン大統領の2人の娘、ラブロフ外相の妻と娘、ロシアの安全保障会議メンバーも制裁対象に。

  3. ロシアでの新規投資を禁止。

8日、日本がロシアへの追加制裁を発表。

  1. ロシアからの石炭輸入の禁止

  2. ロシアからの機械類などの輸入禁止

  3. ロシアへの新規投資の禁止

  4. 金融制裁のさらなる強化

  5. 資産凍結の対象拡大

  • EU加盟国はロシア産石炭の輸入禁止で合意。

  • ロシア軍はウクライナ東部に再配置の準備中。

  • クライナが新たな合意文書案を提示したがロシアは難色。

  • 米国は7日、ロシア、ベラルーシ両国との正常な貿易関係を打ち切る法案を可決。

EUがロシアへの追加制裁を決定。

  1. ロシア産の石炭輸入を8月から禁止

  2. ロシア船籍の船舶のEU入港禁止

NATOがウクライナに追加支援。
大型兵器も含めた軍装備品の供与拡大。

停戦協議の合意形成は難航しそう

ウクライナ侵攻の影響で、世界食料価格は過去最高を記録。

S&Pがロシア外貨建て国債を選択的デフォルトに引き下げた

3月ISM非製造業景況指数

市場予想をやや下回る結果でした。前週、ISM製造業が市場予想を下回っていたが、非製造業も下回った。

個別株の決算発表

決算発表はほぼ終わりで見ていないので更新なし。
次の決算シーズンがはじまります。

注目の銘柄

NASDAQ ナス100

6日の投稿ですが、この投稿から週末にかけてチャートシグナル通り株価は下落、もう一つ下にあるサポートラインを下回りました。

ENPH エンフェーズ・エナジー

決算発表予定

決算シーズンが始まります。

4/11週の予定

イベント

12日 CPI
13日 PPI
14日 SQ、小売売上高
15日 米国休場

アノマリー

  • 新月相場(4月1日~4月16日)

おわりに

ブレイナード理事のタカ発言により金利上昇、株価下落がはじまりました。
4/12にCPIが発表されますが、市場予想は8.4%と非常に高いです。結果次第ですが、株価がどちらに反応するか注目です。

次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。