【米国株4/8~4/12】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は、週足では2週連続の下落となった。上値は重くレジスタンスライン(点線の平行チャネル)で跳ね返される展開。CPI上振れ、中東リスクなどリスク回避で下押しされた値動きだったようだ。
チャートでは7日出来高移動平均線が21日出来高移動平均線とデッドクロスしている。これまでの上昇は21日出来高移動平均線をサポートに上がってきていたが、先週から21日出来高移動平均線を下抜け始めている。
レンジの動きから安値を更新する値動きに変わってきている。金曜日のリスクオフでも直近の安値を下抜けて引けを迎えた。フィボナッチ23.6%を下抜けたことからもう一押しあっても良さそうな動きで、値止まりする兆しはチャートには今はまだ現れていない。
New High-Lowsはマイナス圏に切り替わっており、指数には下落圧力がかかっている。New High-Lowsがプラスに戻らないと厳しそう。
休日中に中東の動きがあったため、始値が下がったところから始まるかもしれないが、今後の情勢次第ではないだろうか。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発する場面になるなら、21日出来高移動平均線の上に戻せるかが目先のライン。今週は木曜日以降は21日出来高移動平均線をローソク足の実体で上に戻せておらずレジスタンスに切り替わっている可能性がある。
21日出来高移動平均線を上抜けるならば5,300前後のレンジに戻していけるか。
②下落する場合
まずは75日出来高移動平均線の前後で値止まりするか確認ポイント。
次はフィボナッチ50%が目安だが、いずれも出来高が少ない価格帯のため裏付けが弱い。
MAより上にあるS&P500銘柄
多くの銘柄がMA50を下回ったのは短期的には注意。
MA50より上
先週末70.97%➡今週末40.55%
MA200より上
先週末76.1%➡今週末69.18%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
ナスダック100先物は、週足で3週連続の下落となった。CPI上振れで下げ、PPIで上げ、中東情勢で下げる、後半になるにつれボラも大きくなっている週でした。
しかし、ボックスゾーン(黄色の長方形)の範囲内での下落で、まだボックスゾーンのを下抜けていないことから、レンジ推移継続だ。上値はトレンドラインで切り下げる重さが継続、下値は黄色の水平ライン(太線)を下抜けることなく底堅い状況が続いた。
S&P500同様、7日出来高移動平均線が21日出来高移動平均線とデッドクロスしており、やや下向きな動きが反映された。
週末の中東情勢の動きから休日中にビットコインが下落と反発を繰り返している。週明けはイスラエルの動向次第で雰囲気はまた変わるのだろう。
ボックゾーンの下値・水平ラインを下抜けない限りは日柄調整の範囲として捉えられる。上値トレンドラインと下値の水平ラインで形成されるトライアングルの後半へ徐々に近づいている。上下どちらかを抜けるまでは様子見か。
次週のシナリオ
①上昇する場合
上値のトレンドラインを上に抜ける場合は上昇の勢いが増す可能性がある。
上抜けした場合は、まずは3月21日高値の18,487.5を目指す。
3月21日高値を上抜けるなら、18,700~18,800を一段上の目安としてみたい。
②下落する場合
下値の水平ライン&75日出来高移動平均線を下抜ける場合は、下落開始の合図になるかもしれない。
下抜けた場合は、フィボナッチ61.8%が次のサポートを試すラインになりそうかな。
MAより上にあるナスダック100銘柄
多くの銘柄がMA50を下回ったのは短期的には注意。
MA50より上
先週末51.48%➡今週末34.65%
MA200より上
先週末71.28%➡今週末67.32%
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