【米国株7/15~7/19】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は火曜日までは上昇して高値を更新したが、上昇する場合の短期ターゲットで置いた5,750には届かず5,721でストップした。水曜日からは3連陰線で下落で先週の安値を下回る売りとなった。そして以前から書いてた21日出来高加重移動平均線を下抜けた。Volume Deltaを見ても売り圧力が強い3日間だった。
先週下落する場合は「21日出来高加重移動平均線を下抜けてもフィボナッチ23.6%あたりでサポートされるならさほどの心配はなくレンジ相場の範疇」と書いてたが、金曜日の安値がちょうどフィボナッチ23.6%に差し掛かって引けとなっている状況だ。
また、上昇トレンドライン(白色斜め線)を少し下回っており、ここで反発できるかどうかは印象が若干変わってきそうだ。
次週、フィボナッチ23.6%を下抜けて下がっていく場合は下落継続で、もう少し値幅調整があるだろうと見る。
M7のGOOGL、TSLAの決算、半導体もNXPI、TXN、KLAC、STM、他いくつかあるため、決算結果への反応によっても相場の値動きは荒れるかもしれない。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発する場合は、現在値から高値5,721までの間どのくらい戻せるかを観測する時期か。高値は売り圧力が強くなりやすい水準だろう。
②下落する場合
フィボナッチ23.6%あたりでサポートされるならさほどの心配はなくレンジ相場の範疇。
値幅調整となる場合、フィボナッチ38.2%付近の5,450~5400がサポート機能するか確認したい。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末68%➡今週末64%
MA200より上
先週末72%➡今週末72%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
7月15日(月)こそ上昇したが、高値20,790に到達できず失速した。売り圧力が高まり週末まで4日連続の下落が続いた。7月17日(水)の出来高を伴った長大陰線で21日出来高加重移動平均線を突き抜けて、その後も売られてトレンドライン(白)を割り込んだ。
落ちた先は、6月24日の安値19,476付近。先週末に下落シナリオで「21日出来高加重移動平均線を下回る場合は、19,476前後が浅めのサポートライン候補」と書いたが、今週末は19,476の手前19,488まで下落している。このあたりで止まっているところを見ると意識されているラインのように見える。
次週はこの19,476のライン(黄色の水平線)を割り込むのか、反発できるのかが最初に見るポイント。
フィボナッチ38.2%も軽い値幅調整ならちょうどいいサポートラインだが、果たして止まるかどうか。
次週はGOOGL、TSLAの決算発表があり、次週以降はM7の決算結果がでてくるため、ナス100への影響は大きい。決算結果と市場のリアクションは注視しましょう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
19,476前後で反発できる場合は、まずは21日出来高加重移動平均線の上に戻せるかを見届けたい。特に右下がりのトレンドライン(白)を上抜けられるかまた跳ね返されるかは、短期的には分岐点となるだろうか。
②下落する場合
19,476がサポートにならず下抜ける場合は、フィボナッチ38.2%がサポート機能するか見て、下抜けるなら19,000が値幅調整の目処。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末72%➡今週末54%
MA200より上
先週末68%➡今週末67%
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