【米国株5/13~5/17】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週はCPI・PPIを通過し、高値圏を登りきった。4月1日の最高値をわずかに更新し、高値は5,349をマークした。新高値更新後は5,400が次のターゲットと先週書いたが、そこまでは上がりきれなかった。
出来高は平均以下の水準で推移しており、力強い買い圧力は今週見られず、5,400まで上昇する勢いは出せなかったようだ。新高値更新後は利益確定売りもあったのだろうから、木曜日に上ヒゲ陰線となって下げている。とはいえ今は7日出来高加重移動平均線の上に位置しており、下がる兆候は出ていない。
次週、注目が集まるNVDAの決算発表が控えている。NVDAの決算如何によって生成AIテーマへのリアクションが変わることが予想され、今週出来高を増やしていく展開にはなりにくかったのではないだろうか。
NVDA決算が通過・好リアクションできれば上昇トレンド順行となるだろうが、ケチがついたときには短期的には利益確定売りで指数もろとも下落するのかな。
ごく短期的に小さなベースを作って上げ、ベースを作って上げと続くといいですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
先週から変わらず5,400が次のターゲット。少し上回るなら5,450。
②下落する場合
7日出来高加重移動平均線を下抜けて下落する場合は、21日出来高加重移動平均線が進んだ先次の目安。ここで止まれるなら軽い下落で21日出来高加重移動平均線がサポートとなるなら、上昇トレンド継続のイメージ。
次は75日出来高加重移動平均線が目安。前回は75日出来高加重移動平均線をやや下回ったところで押し目終了しており、これから下落しても75日出来高加重移動平均線を大きく下回る水準は今のところ考えにくい。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末56.97%➡今週末64.01%
MA200より上
先週末76.69%➡今週末79.12%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週はCPI・PPIの通過、景気減速を想起させる経済指標の発表によりそれらを織り込む展開で金利低下・ナスダック100には上昇影響が大きく反映された。株価は18,675まで一時上昇し、最高値を更新した。先週は「新高値を更新して上がるなら18,600が次のターゲットだが、18,700くらいまで短期的には狙える可能性もある。」と書いてたが、近しい着地となったようだ。
新高値を更新後、再び標準偏差+2σに到達していたことから一時的には利益確定売りで下落しているようだ。しかし、下落は金曜日に黄色のボックゾーンの高値(=3月21日の過去の最高値)付近で値止まりして反発し、ローソク足は十字線となった。
次週のNVDA決算発表まで大きく動きにくいだろうが、決算発表後のリアクションにより短期的な方向感は決まるだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
木曜日の新高値を上抜けるなら18,800が短期的なターゲット。
一時的に勢い強く上昇する場合は19,000~19,100が狙い目。
②下落する場合
7日出来高加重移動平均線を下抜けて下落していく場合は、75日出来高加重移動平均線がサポートラインとなるか確認したい。
黄色のボックスゾーン安値を下抜けない限りはレンジ内の値動きと見て良さそう。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末45.54%➡今週末54.45%
MA200より上
先週末69.3%➡今週末72.27%
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。