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【米国株6/10~6/14】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物

日足

※前回は限月調整してないチャートでした。今回は限月調整チャートに戻したので数値がやや変わります。
今週の振り返り

  • 週初めからほぼ下げることなく5,519.5まで上昇し、最高値を更新した。水曜日のCPIで予想下振れのインフレ鈍化を確認したことによる。FOMCは無難に通過。木曜日のPPIでも下振れとなってCPIをサポートする形となった。

  • 水曜日に新高値を更新してから、木曜日・金曜日はともに下落する値動きを見せているが、いずれも7日出来高加重移動平均線の上で反発して始値近くに戻している。そろそろ下落タイミングという向きも見るが、今のところはまだ買い勢力が下支えしているだろうか。

  • しかし、下段のNew Highs-Lowsを見ると、水曜日以外はネット・マイナスとなっておりS&P500銘柄の値動きは指数ほど芳しくなさそうだ。生成AI関連が引っ張る相場で個別銘柄は足元好調ではなくなってきたかもしれない。

  • Q2決算が始まる前後からEPS予想が上がってくる場合は、指数株価はさらなる上昇余地が生まれるが、EPS予想が上がるまでは横ばいでベースを築いていくか、生成AI関連の失速による多少の下落は起きうるケースも考えておきたい。生成AI関連が失速せず伸びるなら、もう一段上を目指していけるか。

  • 次週はFedメンバーの要人発言が増えるだろうから、タカ・ハト発言があった場合には一時的に値動きが揺れる可能性はあるだろう。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 新高値の5,519.5を上抜けるなら5,550~5,560前後が次の短期ターゲット。

②下落する場合

  • 21日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、短期的な調整に注意。フィボナッチ38.2%の5,332前後で止まるかをまずは確認したい。

MAより上にあるS&P500銘柄

MA50より上
先週末48%➡今週末42%

MA200より上
先週末66%➡今週末64%

ナスダック100先物

日足

今週の振り返り

  • CPIでインフレ鈍化を確認した今週はさらに大きく伸ばし、19,678の新高値をつけた。生成AI関連が引っ張る今の相場では、S&P500よりナスダック100のほうが値動きは好調だ。20,000の大台が見えてきて、ここをターゲットに見てくる勢も増えてきたのではないだろうか。週末を陽線で引けたのはポジティブ。来週以降で20,000を狙いに行くか期待がかかっているのだろう。

  • 20,000超えを見たいが、20,000の節目を前に利益確定売りが加速するケースもあるので、付近の値動きはモニタリングするといいでしょう。

  • チャートからは私が見ている特殊なボリンジャーバンドでは+2σの上まで到達しており、ごく短期ではすぐに上昇するのは行き過ぎなように見受けられる。短期的に横ばい、再度上昇と上昇の勢いをキープできると理想的。次週も今週の勢いのまま行くなら、短期的には+3σまで上がる可能性はあり、その場合は20,000にすぐ接近することとなる。

  • ナスダックのNew Highs-LowsもS&P500同様にネット・マイナスが増えてきているため、一部の銘柄(≒生成AI関連)が強く、他の銘柄は失速している可能性がある。生成AI関連が失速すれば、ナスダック100も勢いを失い下落するので注視していきたい。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 20,000前後が目先のターゲット。

②下落する場合

  • 21日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、フィボナッチ38.2%の18,644付近がサポートとなるか確認したい。

  • フィボナッチ38.2%を下抜ける場合は、75日出来高加重移動平均線が次のサポート候補。


MAより上にあるナスダック100銘柄

MA50より上
先週末55%➡今週末54%

MA200より上
先週末60%➡今週末61%

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