【米国株4/3~4/7まとめ】弱い経済指標で景気スローダウン。ISM・雇用指標の下振れで指数は押し目づくり【前編】
こんにちは、Kojiです。
今週の3ポイント。
①ISM製造業・サービスともに弱い結果
②JOLTS・ADP・雇用統計いずれも下振れ
③OPEC+が原油の追加減産
ISM製造業+サービスが予想下振れで、前月比でも低下していました。ISMと雇用関連指標の弱さは、景気スローダウンを感じさせる内容だったでしょう。
ニュースを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
4/3(月)
OPEC+が日量200万バレル減産を継続、追加で5月から年末まで日量116万バレルをさらに減産すると発表。
世界需要の4%弱に相当する。
米国のガソリン価格は年始から徐々に上がり始めている。
米国市場で見ると、米国外の産油国の意思決定でインフレが左右されるため、今後もリスクが残る環境でしょう。
ISM製造業は予想下振れ。
前回 47.7 予想 47.5 結果 46.3
内訳の項目もすべて50割れで弱さが目立ちました。
ブラード総裁
・「中国の経済再開が想定よりも早く2023年前半に進み、欧州がリセッション(景気後退)を回避しており、いずれにせよ原油価格はいくらか高くなると見込んでいただろう」
・「米国のデータは堅調で、これらは全て原油市場にとってかなり強気な要因だ」
4/4(火)
JOLTS下振れ
先立って発表されたJOLTSが弱い結果だったため、次に控えるADP・雇用統計も下振れの可能性がよぎるタイミング。
4/5(水)
メスター総裁
・金利を5%以上に引き上げ一時的に維持が必要
・インフレ率が年末までに3.75%、2025年までに2%に低下
・Fedの対処で銀行は安定した
ADPは予想大幅下振れ
メスター総裁
・何か壊れるほどの締め付けは望まない
・5月利上げの判断は時期尚早
ISMサービスは予想下振れ。
50は超えているが、大きく下振れて50割れが近づいた結果となった。
ISMサービスの雇用が51.3で50を割り込みそうな水準となり、こちらでも雇用の弱さが見えている。
4/6(木)
ブラード総裁
・インフレは今後もスティッキーな状態が続く
・最も深刻なリスクのひとつは、現在のインフレ水準が定着してしまうこと
・金利は現在、十分に制限された範囲の下限にある。
・バランスシートの削減は2023年まで粘るべきだ。
・JOLTSのデータはまだ高い水準で跳ね返っているので、最新のレポートではあまりシグナルにならない。
・金融の引き締めだけでは不況にはならない
4/7(金)
雇用統計は予想下振れ、賃金は予想通りで通過。
労働参加率は微増。
雇用者数は下振れも堅調と見られているようだ。失業率も低下した。
賃金インフレは引き続き緩やか、前年同月比は低水準となった。
雇用統計の発表後、休場日なので短い時間でしたが指数先物は、やや上昇の小幅な反応でした。
FF金利予想は4.75%➡5.00%を織り込み
あと1回25bp利上げしてストップ。
利下げする予想が9月から7月に変化しています。
10年金利は3.25%に下がる手前で反発。
今週は、木曜日の寄りまで金利低下を続け、3.25%のサポートラインの一歩手前まで到達しました。しかし、その後反発し、金曜日の雇用統計を通過後、反発がさらに進みました。
実質金利は1.14%に着地
最新の4/7数値は1.14(チャートは1~2日遅れ)
10年金利と同様に期待インフレ率も低下し、木曜までは低下していたが、金曜には先週末と同水準まで反発している。
ドルインデックスは下落継続
下落トレンドは継続してたが、水曜日から反発を続けています。
ドル円は三尊形成をストップしてからレンジで推移中。トライアングルの上下どちらに抜けるか。
セクター
エネルギーとディフェンシブが強い週となりました。
OPEC+の追加減産でエネルギー上昇でしたね。
各種指標
Fear&Greed Index
Greed(前週60➡今週57着地)
(先週時点では49でしたが60に変更あったかも)
Put/Call Ratio(Equities)
一瞬上がるが安定ゾーン。
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 53.21➡ 前週 65.15 ➡ 4月5日時点 72.89(+7.74pt)
炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG
先週末からは下がっているが、レンジ範囲内の推移。
個別株の決算発表
DLO ディーローカル
Q4/FY22ミス
決算発表予定
4/10週の予定
来週に向けてCPIにテーマは移っているのでしょうね。
イベント
4月12日 CPI、FOMC議事要旨
4月13日 PPI
4月14日 小売売上高
アノマリー
満月相場(4月6日~4月19日)
指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます👇
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