【米国株7/29~8/2】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は、高値・安値切り下げで3週連続の下落となった。8月1日(木)までは反発上昇できたが、そこから反落し、木曜日から金曜日にかけて出来高が増大し下落した。
先週末には「反発の上値となる目ぼしいポイントの候補は、右下に下がる上値のトレンドラインと、21日出来高加重移動平均線、フィボナッチ23.6%あたりとなる。高値圏での売り圧力の強さや日柄調整を考えると、上記3ポイント前後での反落が起きやすいと推察する。」と書いていた。
結果、7月31日(水)には21日出来高加重移動平均線に到達、8月1日(木)には5,600まで到達してそこが天井となって反落しました。やや示してたより上だったが、概ね方向性は間違ってなかった模様だ。
先週末の下落シナリオには「7月25日(木)安値を下抜ける場合は、下落継続として次はフィボナッチ50%あたりが意識されやすいポイント。値幅としてはもう少し強くありそうなので、下落の勢いが強い場合は5,300~5,330くらいがサポートになるか確認したい。」と書いていた。
8月2日(金)に7月25日安値を下抜け、安値は5,331.75、引けはフィボナッチ50%で週末を迎えた。偶然にもほぼほぼ的中したようだ。
上昇トレンドライン(白)をローソク足実体で下抜けてしまったのも弱気な値動きだ。ついでに75日出来高加重移動平均線もサポートにならず下回っている。この弱気展開が続くなら、200日出来高加重移動平均線あたりまで下がるのもありえるシナリオだ。
金曜日の下落が特に出来高が増えているため、週明けも引きずる可能性があるだろう。反発するなら、今週反落したポイント5,600を上抜けるまでは売り圧力が強く反落しやすい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発するなら、まずは上昇トレンドラインの上まで戻せるかどうかが試される。上昇トレンドラインあたりで下落転換する可能性もある。
上述したとおり5,600が次の目安となる。今週反落したポイントで引き続き上値が重くなるだろう。
②下落する場合
先週同様、まずは5,300~5,330で耐えれるかが見届けポイント。耐えれず下げる場合は5,250、勢いが強いなら5,200前後まで下る可能性はある。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末69%➡今週末55%
MA200より上
先週末75%➡今週末68%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は、週足では4週連続の陰線で終わり、高値から12%の下落となりました。
先週末は下落するシナリオでは「7月25日の安値を下抜ける場合は、フィボナッチ61.8%ラインが最初の目安となる。勢いづくと18,000近くがターゲットとなる可能性を秘めている。」と書いていた。結果としては今週末はフィボナッチ61.8%付近で引けとなっていて、ほぼピッタリな水準まで下げました。
週の途中では、7月31日(水)に反発上昇したが、典型的なテクニカルの反落ポイントである黄色の水平線ラインを上抜けられず売り圧力が勝り、反落が勢いづいた。
8月1日(木)から2日(金)にかけて下げた先は7月25日安値を再び下回り、フィボナッチ61.8%に到達したという流れだ。出来高は厚くなって売りに拍車がかかっていた。
ちなみに今週の安値(18270.5)は、2022年10月13日の底値から今年7月の天井までフィボナッチ・リトレースメントを引いた場合の23.6%ラインの水準だ。
日足では今週の安値はいいラインまで下げたので、一時的には反発する可能性がある。しかし勢いづいた下落が次週に持ち越し売りが売りを呼ぶなら、先週末に書いていた18,000前後は射程圏内。200日出来高加重移動平均線も18,000近くで、ここまで下がるのは十分ありそう。
短期的には黄色の水平線を上回らない限りは、反発してもまた下落と波打つ可能性があるので要注意。
4月19日安値16,971や17,000前後まで下がることも可能性としては念頭に置いたほうがいいだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは黄色の水平線を上抜けることを確認したい。そこまで上がるためにも買い圧力が必要なため、上がりきれないことは十分考えうる。
②下落する場合
まずは18,000が目安。その下のフィボナッチ78.6%も圏内だろう。
フィボナッチ78.6%を下抜ける場合はかなり弱い値動きと見て、17,000前後まで下がる可能性は抑えておきたい。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末43%➡今週末37%
MA200より上
先週末64%➡今週末57%
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