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【米国株1/2~1/5】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週-1.77%)

日足

今週の振り返り

  • 12月下旬の強気で強欲な人が増えていたタイミングで年始から売りを浴びせられた。大衆が一方向を向いたときは注意が必要な「相場のリズム」だったということだろう。

  • 年末から年始にかけて5営業日連続で下落後、金曜日は十字線。

    • 金曜日の雇用統計、ISMサービス発表後、ファーストリアクションでリバウンド上昇したがその後戻り売りで下ヒゲ・上ヒゲが形成されている。

    • 2023年7月27日高値を一時下回ったが、十字線でこの水平線ラインでとどまっている。

    • 現在地はバリューエリア上限の内側に戻ってきた程度で、弱い値動きだったがまだ本格的な下げには至っていません。

  • チャート上はもう少し下向きの余地を残しているが、現在地からフィボナッチ23.6%前後の間でリバウンドできるなら、もう一度上昇しレンジ形成を見せる可能性がある。

  • 現在地はやや中途半端な位置ではあるので下抜けていく場合、もう一段の下落は否めない。

次週のシナリオ

①上昇する場合

  • 反発上昇できるなら、まずは12月末の高値4841.5が上値目安となるだろうか。

②下落する場合

  • 第1関門は、上段の黄色ゾーン(4,600前後)でここで値止まりするか確認したい。

    • 9月1日高値があり、かつ11月下旬から12月頭で小さなベースを築いた価格帯で、出来高は厚くなっているため、黄色ゾーンがサポートとなる可能性がある。

    • 10月27日安値から引いた短期フィボナッチでは38.2%戻しが黄色ゾーン内で良いサポートになる可能性にも見える。

  • 第2関門は、下段の黄色ゾーン(4,300前後)だが、ここはまだ距離が遠い。

    • 第2関門は2022年何度も山を築いた価格帯で溜まっている場所なので、下落してもこのあたりではサポートされやすい水準になるだろう。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末74.75%➡今週末74.95%

ナスダック100先物(週-3.16%)

日足

今週の振り返り

  • S&P500先物は高値から金曜日の安値まで-2.88%に対して、ナス100先物は-4.79%と下落幅が大きい。2023年はM7が牽引してたことから今週の売りはM7の利確売りが強く、ナス100にはその影響が反映されているだろう。

    • 事前にわかっていたレジスタンスラインでわかりやすい売りが発動している。

    • 7日VWMAは21日VWMAとデッドクロスする手前。

  • 現在地は10月26日安値から引いたフィボナッチの23.6%戻しで、まだ小幅な下落にとどまっている。フィボナッチ38.2%~61.8%までの調整余地はあるだろうから、ひと休みが続く場合はもう少し下落に付き合う必要があるかもしれない。

    • 金曜日の反発は上ヒゲで戻り売りもあるため、下落が止まったとはまだ判断しにくい場面だ。出来高が薄い価格帯で売りが売りを呼ぶならもう少し下げていく余地が残る。

  • 利下げ期待から長期金利に相関する値動きになってきたので、長期金利の動向次第ではリバウンドする可能性があるだろう。

次週のシナリオ

①上昇する場合

  • 短期フィボナッチ(白)の23.6% 16,689付近が最初の目安か

  • 買い圧力が強くなるなら16,996あたりまで戻すだろうか

②下落する場合

  • 黄色ゾーン(16,000付近)が最初の下落が目安。

    • 11月下旬から12月上旬に築いた小さなベースがある価格帯でサポートとなるか確認したい。

    • 10月26日から引いたフィボナッチ(カラー)で見れば、38.2%ラインで小幅調整の値止まりにはいい場所かも。

  • 下落調整が続くなら、フィボナッチ(カラー)61.8%前後が大きなサポートになりやすいゾーン。

    • 下段の黄色ゾーンが出来高が厚くサポートとなる可能性がある。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末80.00%➡今週末81.18%

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