【米国株8/12~8/16】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今週は行き過ぎたリセッション懸念を払拭するように上昇をしました。上昇はおそらくショートカバーを巻き込んで反発しており、上昇した先は75日出来高加重移動平均線を上抜けて、8月1日の下落する前の水準まで戻っている。
7日出来高加重移動平均線が75日出来高加重移動平均線とゴールデンクロスしていけるなら、上昇トレンドに戻ってくる可能性がありそうだ。
ただし下落してた日に比べ出来高が薄く、裏付けに乏しい上昇なので反落には注意。
7月16日の高値から8月5日の安値までで引いたフィボナッチリトリースメントを見ると現在78.6%まで上がってきているこの78.6%と8月1日の高値を超えることができれば7月16日の水準まで戻す兆しが見えてくる。
逆に78.6%の付近で反落する場合には、もう一度多少の下落をこなしながら調整する可能性が残る。急回復してきたので上昇がスピードダウンするなら、一時的には多少の下げに付き合う必要があるかもしれない。
次週のシナリオ
①上昇する場合
フィボナッチ78.6%と8月1日の高値を上回る場合は5700を目処に上昇する兆しがある。正しい利益ゾーンに差し掛かるので売りが強くなることには注意したい。
7月16日の最高値を上抜ける場合は5800を目途に上昇する可能性がある
②下落する場合
上昇が腰折れて反落する場合は、まずは75日出来高加重移動平均線やフィボナッチ50%付近を目処にサポートされるか確認したい。
それ以上に下げる場合はフィボナッチ38.2%から23.6%の間でサポートされると期待する。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末58%➡今週末68%
MA200より上
先週末66%➡今週末71%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は高値・安値がともに5日連続で切り上げする上昇が続きました。8月13日の上昇で下落の平行チャネルを上抜け、上昇トレンドを築いてた平行チャネルの内側に戻ってきました(右肩上がりの平行ライン)
7日出来高加重移動平均線は、21日出来高加重移動平均線をゴールデンクロス。75日出来高加重移動平均線も目前まで接近してきています。75日出来高加重移動平均線もゴールデンクロスできれば、移動平均線でみる上昇トレンドに戻ってきた証左かな。
フィボナッチリトレースメントで見ると61.8%ライン を上抜けて、意識されていた黄色の水平ラインをやや上回るところまで上がってきた。
前日の安値を切り下げて反落が始まるまでは上昇の波に乗っていても良さそうだ。この波がまだ続くならフィボナッチ78.6%は手堅く行けるが、反落が始まれば50%~38.2%まで下がる一時休憩はあっても良さそうな位置にいる。利下げ期待が剥落する材料が発表されたりすると反落しやすい環境下ではないだろうか?
上昇の波が続く限りは乗り続け、反落のタイミングがあるかを見ておけば今のところはよさそう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
フィボナッチ61.8%を下抜けない限りは78.6%をまずは目指していく。
フィボナッチ78.6%を上抜けしていくならば7月11日の最高値を目指していくが、利益売りの圧力が強くなりやすいゾーンとなってくる。最高値一歩手前でストップがかかりやすいかもしれません。
②下落する場合
再び75日出来高加重移動平均線を下回る場合は、フィボナッチ50%で止まるかまず確認。50%で止まる場合は浅い下落でしかないので気にするほどではない。
フィボナッチ50%を下抜ける場合は38.2%ラインが短期ターゲットとなるが、強い売り圧力の場合はフィボナッチ23.6%や200日出来高加重移動平均線が下落目安となる。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末40%➡今週末56%
MA200より上
先週末52%➡今週末66%
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。