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【米国株3/4~3/8】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週-0.32%)

日足

今週の振り返り

  • ISMサービスは予想よりやや弱めな結果、雇用統計は雇用者数が上振れだが失業率も上昇、賃金インフレは鈍化とミックス。また、パウエル議長は、利下げ開始に必要な確信はそう遠くない主旨を公聴会で発言した。長期金利は今週も低下傾向が続いた。

  • S&P500は前半は下落するが21日出来高移動平均線にサポートされ、今週も後半は上値を追った。金曜日の雇用統計発表後には、5257.25をつけた。今週の最高値更新によりN波動の2倍水準の値(5,232.75)を達成した。※限月調整・清算価格

  • しかし、金曜日は最高値を更新した後、反落に転じた。上昇を支えてきた生成AIテーマの銘柄が同様に反落している。金曜日のローソク足は長めの上ヒゲを付けた陰線だ。下落開始の合図と見る向きもあるが、終値では7日出来高移動平均線の上で引けとなっている。

  • BTFP終了時期とも重なっており、荒れてはいないが売り圧力が強くなる要因のひとつだった可能性も残る。

  • ここまでの上昇は21日出来高移動平均線でサポートされているため、金曜日時点ではまだ21日出来高移動平均線を割り込むことはなく本格的な調整開始かどうかは決まっていない。

  • 次週、下落が続き21日出来高移動平均線を下抜けて進行するならば、短期的には調整局面の可能性があるだろう。21日出来高移動平均線でサポートされる場合は、上昇トレンド継続となるだろうか。

  • 次週はCPI、PPI、小売売上高、及び金曜日は米国のメジャーSQがあり値動きが激しくなりやすいかもしれない。上下どちらもあるのでシートベルトをしめて臨みましょう。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 21日出来高移動平均線でサポートされたり、反発上昇する場合は、まずは5,257の高値を上抜け確認してからスタート。

  • その場合は、5,300の節目が次のターゲット。

②下落する場合

  • 21日出来高移動平均線を本格的に下抜けて進行する場合は下落調整スタートか。

  • まずは平行チャネル(オレンジ線)の上のラインがサポートラインとなるか確認。

  • 平行チャネルの上ラインを下抜ける場合はフィボナッチ50%の5,011前後を目安に見たい。

MAより上にあるS&P500銘柄

MA50より上
先週末68.38%➡今週末75.89%

MA200より上
先週末72.56%➡今週末76.49%

ナスダック100先物(週-1.34%)

日足

今週の振り返り

  • 週の前半は下落したが21日出来高移動平均線でサポートされ反転。金曜日まで上昇し最高値を更新したが18,500の節目までは到達できず反落。

  • QQQなどを見ると金曜日の下落はローソク足が包み足陰線で、上昇トレンド終了のシグナルになる場合があるため注目を集めているようだ。だが現時点では上昇トレンドが終わるかどうかは決まってなく、前日より売り圧力が強かったことを認識しておけばいいだろう。

  • QQQの超大口・大口の金曜日のフローを見ると拮抗しており、売り一辺倒ではなかった。特に引けでは大口の買いが増えていた。

  • 生成AIテーマの上昇が続いてきたため上昇した銘柄の利益確定売りが強まったことが大きいだろう。その意味ではリスクオフの売り圧力ではないと見受けられる。

  • ただしこの売り圧力の強さを起点に相場が休憩をはさむ可能性はあるので次週の値動きを見届けていこう。休憩するかどうかは当然、生成AIテーマによる半導体関連の動き次第か。

  • 今年の上昇もやや勢いは落ちてきており、N波動の下落分の2.27倍は達成した。目安としていた18,400も達成済み。そろそろ休憩があってもおかしくないかもね。

  • 金曜日の引け値は7日出来高移動平均線をやや下回るが、まだ21日出来高移動平均線には到達していない。次週は21日出来高移動平均線を下抜けていくなら押し目探し。

  • 次週はCPIやPPI、小売売上高の発表があり、金曜日はメジャーSQも控えているため、前後で値動きが荒くなりやすい。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 高値の18416.9を上抜けていくなら、18,500の節目が次の目安。

  • 上昇の勢いを取り戻せるなら19,000を見たい。

②下落する場合

  • 21日出来高移動平均線を本格的に下抜ければ、下落転換の可能性がある。まずはオレンジ色のトレンドラインが3度目のサポートとなるかが確認ポイント。

  • オレンジ線を下抜けた場合は、75日出来高移動平均線やフィボナッチ50%の17,299前後で値止まりするかを確認したい。

MAより上にあるナスダック100銘柄

全体で見るとMA50を上回る銘柄が58%で低下継続。上昇を支える銘柄が減少しているだろうから注意。

MA50より上
先週末64.35%➡今週末58.41%

MA200より上
先週末77.22%➡今週末76.23%

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