【米国株11/21~11/25まとめ】デイリー総裁がタカ転換、PMIは予想下振れ
こんにちは、Kojiです。今週はPMIが予想を軒並み下回る発表がありました。また感謝祭で米国市場は休場や短縮があったため市場参加者が少なく出来高減少していましたね。
ニュースとチャートを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
11/21(月)
デイリー連銀総裁はタカ派発言。ハトからタカ派に変わっています。
「4.75%~5.25%をピークとする金利は妥当」
「5%のレートピークは良いスタート地点だが、もっと上げることもできる。」
「インフレデータが冷え込まなければ、FRBは5%を超えて金利を引き上げる可能性がある」
「インフレがピークに達し、冷え込み始めたと言うのは時期尚早である。」
メスター連銀総裁は、12月50bpを示唆する発言。
「FFレートの市場予想が大きく外れているとは思っていない。」
「12月は75bpから減速できるだろう」
11/22(火)
メスターが発言も大きな影響なし。
ジョージも大きな影響のある言及なし。
11/23(水)
PMIは予想下振れ。
新築住宅販売件数は予想上振れ。
FOMC議事要旨では、「参加者の大部分は、引き上げペースの減速が近く適切となる可能性が高いと判断した」と利上げペース減速支持。
FF金利予想では、5%到達は変わらないが、金利の上がり方はやや変化が見られた。先週末は3月に5%到達だったが、24日朝時点では3月は利上げなしとなって、5月に5%到達する見込に変化。
11/24(木)
感謝祭で米国休場。
11/25(金)
取引時間の短縮日で日本時間23:30~翌3:00でした。
金利予想は週末時点では先週と同じ推移に戻る
24日時点では3月利上げ無しの予想でしたが、12月50bp➡2月50bp➡3月25bpと先週と同じ推移に戻ってきました。
実質金利が低下
最新の11/25数値は1.36(チャートは1日遅れ)
10年金利が3.7%を割る水準まで低下
3か月やや上昇、2年はやや低下、10年は低下。
炭鉱のカナリア、ハイイールド債は上昇
ハイイールド債は横ばいから上昇。一目均衡表の雲の上に抜け三役好転となった。上位足の20週EMA(ピンク曲線)を上抜けて上昇している。
・9月高値に近付いてきている。
・EMA200(水色曲線)が下ってきている
・レジスタンスライン(点線)が近い
➡ここから1~2週間で天井のテストになるだろうか?
S&P500は堅調に上昇(+1.53%)
週足
S&P500の週足は、ふたたび上位足20月EMAまで上昇した。20月EMAの2週目のトライとなったがテスト合格かどうかは持ち越し。
テスト合格の場合も、次は今年ずっと反落しているレジスタンスライン(黒色太線)が目の前に来ている。すぐに二次試験。
テスト失格の場合は、引き続き一目均衡表の基準線が下のテストライン。おおよそフィボナッチの50%ライン付近(3,908)。
長め期間設定のMACDがゴールデンクロス。前回はゴールデンクロス後、mあがりきれずに下降したが、このまま堅調に上昇するだろうか?
日足
日足では、月曜日を底に週末まで上昇を続けた週となった。感謝祭があり出来高が減少する中で、買い圧力が勝っていったようだ。
EMA200まで上昇し、すぐ上にはSMA200が下ってきている状況。このあたりが天井のテストライン。8月高値のときは、SMA200に跳ね返されてテスト失格だった。
先週書いた目線は変わらず、上も下も到達しておらず、EMA200・SMA200のテスト結果待ちとなっている。
MA200より上にあるS&P500銘柄
53.68%➡61.23%(+7.5pt)
MA200超えがとうとう60%を超えてきた。今年の1月中旬以来の水準まで戻ってきている。底堅いのか上がりすぎなのか。
ナスダック100は天井を付けた可能性(週+0.67%)
今回は休場があったので先物を使用して振り返る。
週足
ナス100週足は、出来高が少ない中、先週と同様、上下動したローソク足。ただし、先週は一目均衡表の基準線を天井に反落したが、今週は基準線まで上がることができず、紫色ボックス圏の下限までしか上昇できなかった。
EMA20(黄色線)付近で反落しており、EMA20をなかなか超えられず週足では上昇転換できずにいる調整局面。
日足
ナスの日足チャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。
MA200より上にあるナス100銘柄
46.07%➡49.01%(+3pt)。
50%未満だが、ナス100は3月末以来の水準。
セクター
ディフェンシブが引き続きアウトパフォーム。
今週は素材も上昇。
週間ベスト
1. 公益 +3.0%
2. 素材 +3.0%
3. 生活必需品 +2.1%
週間ワースト
1. エネルギー +0.3%
2. テクノロジー +1.1%
3. 一般消費財 +1.2%
サイズ・タイプ
・ベスト:中型バリュー +2.3%
・ワースト:小型グロース +0.8%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Greed継続(前週62➡今週64着地)
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 53.33 ➡ 前週 64.96 ➡ 11月23日時点データなし
Bull/Bear Ratio
ゼロ付近まで上昇。
個別株の決算発表
FUTU フートゥー
クリア
ZM ズームビデオ
売上・ガイダンスミス
A アジレント・テクノロジー
ガイダンスミス
ADI アナログ・デバイセズ
クリア
決算発表予定
11/28週の予定
イベント
29日 消費者信頼感指数
30日 ADP雇用統計、GDP
1日 PCE、PMI、ISM製造業景況指数
2日 雇用統計
3日~15日 Fed発言ブラックアウト期間
アノマリー
新月相場(11月24日~12月7日)
ブル:29日
ベア:30日
おわりに
次週は雇用統計で賃金インフレの確認、PCEがありますね。結果次第では値動きの可能性もあるので注意しましょう。
3日からFed高官がブラックアウト期間で発言できなくなるので、2日までに何かしらの発言をしてくる可能性があります。タカ寄りの発言が増えてこないか、また発言に対する市場の反応が気になります。
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。