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【1/24~28まとめ】指数もみ合い、FOMCタカ派寄り・短期金利上昇

米国株マーケット

サマリ

1月の月初来パフォーマンスは指数が全面安継続。
・S&P500 ▲7%
・ナスダック▲12%
・ダウ ▲4.5%
・ラッセル ▲12%

1週比はダウが上昇、ラッセル下落の展開。
・S&P500 +0.5%
・ナスダック▲0.8%
・ダウ +1%
・ラッセル ▲3%

S&P500はMA200割れ続投中

1月24日は大幅な下げを一時見せたが、反発しプラ転する乱戦。
1月28日は大きな陽線で、MA200(赤色線)の下まで回復。月末リバランスの影響もあったかもしれないが、底打ちとは現時点では言えない状況。
TDシーケンシャルは1月27日に10点灯でそろそろ短期的な底打ちの可能性をシグナルは示唆。

MA20:青色
MA50:緑色
MA100:ピンク
MA200:赤

日足チャート

週足では一時MA50を割ったが、1/28のリバウンドによりMA50上をキープした形。

週足チャート

ナスダック総合は攻防の末、前週終値を超える

金曜のリバウンドで、その前の週の終値をほんの少しだけ上回り引けました。
 1/21(金)13,768.92
 1/28(金)13,770.57

MA20がMA200を下回って悪い状況が続く。
TDシーケンシャルは11カウント。

日足チャート

ナスダック100も金曜にリバウンド

AAPL・MSFT・TSLAが好決算でした。
GOOGL・AAPL・MSFTが上昇した週となりました。
ナス100もナス総合と同様、金曜のリバウンドで1/21の終値を超えて引けました。

日足チャート

セクター

1週間の動きでは、一部セクターで上昇。
・エネルギー +4.4%
・テクノロジー +1.9%
・金融 +1.1%
・ヘルスケア +1.1%

サイズ・タイプでは、小型グロースが相対的に大きな下落⬇

BTC・ETHが1週比では先行して上昇⬆
株式より仮想通貨のほうが先行して動いているようなトレンドです。

好決算のMSFT・AAPLが上昇。
TSLAも好決算だったがサプライチェーン問題が嫌気され(?)下落。

Fear&Greed Index

1月24日〜28日 41 ➡ 37➡36➡33➡36
Fear & Greedは大底とは言えず、Fear継続中。
Extreme Fearまで低下するだろうか?

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

1/26時点では前週をさらに下回った。
直近では底に近いが、昨年5月の大底にはまだ少し距離がある。

ヒンデンブルグ・オーメンは点灯中

今週も点灯したままでした

ミネルヴィニ氏はボラティリティの高い相場を指摘

金利と今週のニュース

2年金利が1.2%近くまで一時上昇

FOMCがよりタカ派な内容だったため、短期金利が上昇。

10年金利は1.9%近くまで再上昇するが、1.7%台に低下

イールドカーブはさらにフラットニング


長短金利差の低下が続く

10年金利 - 2年金利
さらに低下し、長短金利差が縮小。
逆イールドの懸念が高まります。

7年・10年金利差がマイナスになりそう

FOMC

利上げ回数が増えるとFOMC前にリーク、市場を試す

FOMC前に利上げ回数のリークがありました。

FRB幹部らは昨年12月、2022年に25ベーシスポイント(bp)の利上げが3回あるとの予想を示した。実際にそうなれば、現在ゼロ近傍の政策金利は年内に0.75~1.00%まで引き上げられることになる。
 この利上げ回数は、インフレ率が12月までに3%を下回るとの予想が前提となっている。だが一部の幹部は、インフレ率が12月になっても3%を上回っていそうな情勢となれば、利上げペースの加速はやむを得ないとの考えを示している。

その翌日には資産縮小を報道。FOMCを前に情報を出していた。
FRBがマーケットの反応を試しているようだ。

FRBが民主党政権の要請をきいて過度にインフレ退治しようとするなら、リセッションが懸念されるのでしょう。

FOMC声明

・パンデミックと経済の再開に関連する需給の不均衡が引き続き、インフレ率の水準が高止まる一因となっている。
・フェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを0─0.25%に維持することを決定した。
・FF金利の目標誘導レンジの引き上げが間もなく適切になると予想する。
・純資産購入のペースを引き続き毎月縮小し、3月初旬に終了することに決めた。

パウエルFRB議長の会見ではタカ派
・利上げの可能性を否定しなかった
・利上げの判断は3月FOMCで行うと説明
・早いペースでの利上げを示唆
・サプライチェーンの制約は想定より深刻で長期にわたるとの見方
・資産縮小は利上げ開始後に着手(3月・5月FOMCで議論)

Fedウォッチャーの記事

WSJの記事要約はBklzさんのスレッドが参考になります。

元記事は以下参照。

織り込んでいた内容よりタカ派に動いたため、短期金利が上昇し、フラットニングが加速しています。

1月の総合購買担当者指数(PMI)が低水準

PMIは50以上が活動拡大を示すが50.8に低下
景気後退の前兆か?

速報値は50.8と、前月から6.2ポイント低下し、18カ月ぶり低水準

米10~12月GDP

GDP
・前回値 2.3%
・予想 5.5%
・結果 6.9%⬆

GDP個人消費
・前回値 2.0%
・予想 3.3%
・結果 3.3%➡

コアPCE
・前回値 4.6%
・予想 4.9%
・結果 4.9%➡

世界と米国の経済成長率が下方修正

2022年の世界の経済成長率予測は0.5%ポイント下方修正し、4.4%とした。米中の経済成長率を下方修正したことが主因。

米経済成長率の予測を1.2%ポイント下方修正。バイデン政権の看板政策だった巨額の歳出法案が議会を通過していないことや、米連邦準備理事会(FRB)の早期の金融引き締め、供給不足の継続が理由という。
22年の米経済成長率の予測は4%。23年には2.6%に減速する見通し。

23年の世界の経済成長率予測は、昨年10月時点の予測から0.2%ポイント引き上げ3.8%とした。

ロシア・ウクライナ侵攻の緊張が一層高まる

米国は在ウクライナ大使館職員に出国命令を発表し、警戒感が高まりました。

欧州も対応

NATOが派兵準備、ロシアはウクライナを包囲。

ウクライナ問題で原油の高止まりが続くと、インフレ圧力が沈静化しない。中間選挙がある今年は、選挙までにインフレ退治が命題とされているが、FRBの利上げ・QTがよりタカ派となるか。

原油が一時88.8ドルに上昇

ウクライナ問題の緊迫化により原油高が続いている。

個別株の決算発表

決算クリアはLOGI・MSFT・TXN・CVLT・TSLA・WOLF・DHR・AAPL

ぼくが見た決算に限るが、ここまでの決算クリア率は35%
決算クリア銘柄のうち今Qの
 ・EPSサプライズ1位はWFC
 ・売上サプライズ1位はLOGI

LOGI ロジテック

決算クリア


NEE ネクステラエナジー

Q4売上・FY21売上ミス

HA ハワイアン航空

Q1売上ガイダンスミス

TXN テキサス・インスツルメンツ

決算クリア

MSFT マイクロソフト

決算クリア

CVLT コムボルトシステムズ

決算クリア

ABT アボット

EPSガイダンスミス

INTC インテル

EPSガイダンスミス

LRCX ラムリサーチ

Q2売上ミス、Q3ガイダンスミス

WOLF ウルフスピード

決算クリア

TSLA テスラ

決算クリア

MCD マクドナルド

Q4 EPS、Q4売上、FY21EPS、FY21売上ミス

DHR ダナハー

決算クリア

チャート解説

RMD レスメド

EPS・売上ミス

KLAC KLA

EPSガイダンス、売上ガイダンスミス

AAPL アップル

決算クリア

チャート解説

CVX シェブロン

Q4EPS、FY21EPSミス

決算発表予定

決算発表が佳境に入ってきました。
GOOGL・FB・AMZNの決算発表が予定されています。

1/31週の予定

イベント

1日 ISM製造業
2日 ADP雇用統計
3日 ISM非製造業
4日 失業率、非農業部門雇用者数

アノマリー

警戒アノマリーの金星逆行が終了しました。
満月相場が終了し、新月相場が始まります。

  • 水星逆行(~2月4日)

  • 満月相場(~1月31日)

  • 新月相場(2月1日~)

おわりに

金曜にリバウンドして底じゃないか?との声もあるが、現状では底とは言い難い状況でしょう。2月初週は上がる場面もあると思うが、少し引いてみるとまだ下げるのではないかと懸念は続きます。

ぼく個人は最近は、少しデイトレで小さな波をとらえるサーフィントレードをしています。リスクオフの認識は変わらず、リスクを抑えたトレードルールで利幅をとっています。今年は投資よりはトレード向きですね。

2月初週がんばっていきましょう。

次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。