【米国株2/12~2/16】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週-0.48%)
日足
今週の振り返り
月曜日に先週末より若干高値を伸ばしたが5066.5で止まり、節目の5,100をチャレンジすることはなかった。火曜日には予想を上回るCPIの結果を受けて下落しました。
火曜日は出来高が増えて下げたが、安値のトレンドライン(白)がサポートとなって反発した。丸印の箇所。この値動きは一過性の利確に見える。オレンジ色のトレンドラインもサポートと機能し始めているのだろうか。
反発上昇したが5066.5に届かず、金曜日のPPIもCPIに続いて予想を上回り、下落の材料とされた。
CPI/PPIの予想上振れは、FRBの「利上げを急ぐ必要がない」主旨をサポートするものとなった。先週まで5月から利下げ開始と予想されていたが、今週は利下げ開始は6月に延期する確率を織り込み、長期金利は上昇を継続した。
金曜日に下げたと言っても、今は依然として高値圏にいる状況だ。
次週は注目されているNvidiaの決算だ。先鋒はウォルマートの決算も予定されている。NVDA決算が天井との声もあるが、下がるとしても押し目が提供される買い場と見る向きが多いか。
サポートライン(白のトレンドライン)を下抜けるなら、買い場探しの旅が始まる。2月後半から3月はアノマリーで市場が弱いと言われているが、どこまで下げるかを観測、注視するといいだろう。
しかし、市場が強気を継続し上昇するならば、高値5066.5を上抜けたところから上値追いするといいだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
強気継続ならまずは高値5066.5を上抜けると、高値更新継続。
次は5,100節目にトライは変わらずの目線。
その次は5,300を目指すのか見てみたい。
ここはN波動の昨年7月から10月までの下落の2倍にあたるポイント。
②下落する場合
トレンドライン(白色線)のサポートを下抜けたら、上昇継続から短期下落へ切り替えと見る。
火曜日の安値止まりしたフィボナッチ61.8% 4,942で止まるか確認したい。
61.8%で止まらない場合はまずは100%の4,866を目指す可能性がある。
さらに下がる場合はm4,800前後が出来高が多い価格帯のため、この辺りが値止まりするサポートとなるか確認ポイント。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末68.98%➡今週末69.58%
ナスダック100先物(週-1.70%)
日足
今週の振り返り
今週は火曜日のCPI予想上振れ、金曜日のPPI予想上振れの結果を受けて高値圏でグラついた週だ。S&P500より揺れは大きいようだ。
月曜日に18,054を付け高値更新し、上昇目安の一つとしてた18,000を達成。そこから高値更新は続かず、火曜日まで下落。
火曜日の下落はフィボナッチ61.8%でストップ、その後反発上昇したが高値は月曜日の高値に届かず、金曜日のPPIを受けて再下落。金曜日の下落は週の安値には届いていないが、下ヒゲもなく、次週に持ち越す形か。
7日出来高移動平均線(水色線)の上を維持できなくなってきているのは注意したい。
点線の平行チャネルの下のラインがサポートラインとなっているが、今はまだ下抜けておらず今週はレンジ推移とも見れる。まずは21日出来高移動平均線(緑色線)でサポートされるかを見届けたい。
次週はNVDA決算が注目されておりNVDA決算が天井との声も多い。期待値が高い決算だけにどの程度beatするか注目が集まる。アノマリー通り2月後半から3月が弱いなら、平行チャネルの下ラインを下抜けて、調整する可能性がある。
今週の不安定さが日柄調整で強気継続となるなら、節目の18,000超えをローソク足実体ベースで確認したいところだ。
次週のシナリオ
①上昇する場合
節目の18,000を実体で超えていくなら、強気継続と見て次の節目18,500にトライできるか上昇具合を見たい。
②下落する場合
21日出来高移動平均線および点線のラインを下抜けると、下落の始まり。
まずは1月31日安値17,130がわかりやすい場所だが、出来高が少ないゾーンのためもうひと押しあるかもしれない。
その場合は黄色のボックスゾーンが次の値止まり確認ポイント。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末75.24%➡今週末74.25%
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。