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【米国株5/20~5/24】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。


S&P500先物

日足

今週の振り返り

  • 今週はエヌビディアの決算発表を通過し、大きな材料は一通り消化した。S&P500先物は、木曜日に新高値をわずかに更新し5,368.25をマークした。今期の決算は好調でEPSが伸長していることから株価は伸びやすかったと言える。

  • Fedメンバーの発言は、利下げ開始時期の後退や、年内利下げ回数が2回から1回に減少が予想されるが、EPSが伸びているうちは、指数の株価には下落影響は限定的となりそうだ。

  • 木曜日に新高値をつけたが、米国時間には利益確定売りが優勢となって一時下落。PMIへの短期的なリアクションもあっただろう。現状では大きな材料は出尽くしたため、次の材料待ちとなる。それまでは上昇・下落の方向感には欠け、どちらかに傾く出来高は伴わない印象だ。

  • 次週はPCEの発表があるので、インフレ鈍化ペースを確認したい。景気好調の中、インフレ鈍化が進んでいることが確認されれば、指数はもう一段上がっていける環境となるのだろう。その時はやはり生成AI関連が牽引するか。

次週のシナリオ

①上昇する場合

  • 最高値5368.25を上抜ければ、次は前回までと変わらず5,400がターゲット。上昇圧力が強ければ5,450~5,500のあたりを目指せるか。

②下落する場合

  • 上昇一服で短期的に下がる波が来るなら、21日出来高加重移動平均線を下抜けるところからスタート。

  • 最初の目処はフィボナッチ23.6%の5,100から5,050あたりでサポート。

  • 5,050でサポートされないなら、黄色のボックスゾーン(4,950~4,975)がサポートラインとなる。ここまで下げるにはまだ距離は遠く、実現には強い下落圧力が必要。

MAより上にあるS&P500銘柄

MA50より上
先週末64.01%➡今週末49.9%

MA200より上
先週末79.12%➡今週末71.37%

ナスダック100先物

日足

今週の振り返り

  • 先週は上昇するなら18,800が短期的なターゲット、勢い強い上昇なら19,000~19,100が狙い目と書いていた。18,800を超えたが、19,000にはもう少しのところでストップした。

  • 新高値は18,954に更新したが、木曜日は強いPMIで一時的に売り圧力が強まり、上ヒゲ陰線となった。しかし、金曜日にはローソク足実体で前日超えを果たし、上昇の強さを示した。やはりPMIへのリアクションは一過性と見て良さそうだ。黄色のボックスゾーンの上をキープしているのは今のところ好印象。

  • エヌビディア決算通過後の今、もう一段伸びていく可能性は十分あるが、大きな材料がなく大きく伸ばすも下がるも次の材料待ちと見る。ヨコヨコするかジリ高するイメージかな。生成AI関連がマーケットを引っ張っていけるかどうかに掛かる。

  • EPSは堅調に伸びていることから、下落しても大きな下げはない想定。

  • 次週のPCEでインフレ鈍化が確認されれば、好景気・インフレ鈍化でポジティブに推移していくのではないだろうか。強めのインフレが見られると短期的に下押しはあるかもしれないが、大きく下げる程の圧力はない見立て。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • まずは19,000超えがターゲット。

  • 上昇の勢い強ければ19,200~19,400あたりまで一時的には狙えそうか。

②下落する場合

  • 黄色のボックスゾーン内に戻っていくときは21日出来高加重移動平均線を下抜けると、スタート。まずは21日出来高加重移動平均線の付近でサポートされるかは確認したい。

  • 下抜ける場合は、黄色のボックスゾーンの安値がサポートラインと見る。フィボナッチ23.6%と偶然にもピッタリ。

MAより上にあるナスダック100銘柄

MA50より上
先週末54.45%➡今週末53.46%

MA200より上
先週末72.27%➡今週末70.29%


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