【米国株3/11~3/15】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週-0.19%)
日足
今週の振り返り
今週はCPI・PPIともに予想上振れの結果でインフレ再燃が懸念されたようだ。小売売上高は前回値の下方修正、今回結果の予想下振れで減速している。
チャートは先週と似たような値幅でレンジを推移するような値動きでした。月曜日は金曜からの下落を引き継ぎ一時的には下げるが、21日出来高移動平均線を下回ることはなく反発した。
火曜日はCPI発表後、出来高増加を伴って上昇した。木曜日には週足高値をつけたが、PPI上振れ・小売減速が発表された後は反落。
金曜日はクアドルプル・ウィッチングだったが大陰線になるような大きな動きはなく通常の下落で通過した。金曜日も21日出来高移動平均線を下抜けることなく、まだサポートされている状況だ。
次週はFOMCを控えているため微妙な位置だが、21日出来高移動平均線を下抜けていく場合は注意したい。日柄調整でレンジ形成に移行していく可能性もある。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発する場合は、5,727.25の最高値がまずは目安。このラインを上抜けるなら、上昇トレンド継続と見ればいいか。
②下落する場合
21日出来高移動平均線をローソク足実体で下抜けていく場合は、短期的な値幅調整が始まる想定。
軽い調整ならフィボナッチ38.2% 5,069前後での値止まりがあるかが確認。
38.2%で止まらない場合は、75日出来高移動平均線が伸びた先、フィボナッチ50%前後でサポートされるか見たい。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末75.89%➡今週末69.58%
MA200より上
先週末76.49%➡今週末75.34%
ナスダック100先物(週-1.16%)
日足
今週の振り返り
今週の高値は先週高値に到達できず低いところで反落。今週は三尊の右肩を形成し、水曜日から金曜日の下落でネックラインを下抜けて完成となった。生成AIテーマでの上昇が一服、高値圏でのもみ合いからS&P500よりチャートの形は悪くなってきた。
金曜日は週足安値をつけたが、やや反発してギリギリ耐えている。黄色の水平線をローソク足の実体で下抜けると、下落が加速しそうで注視。しかし金曜日のクアドルプル・ウィッチングは思ったほどの値動きはなマイルドな下落と言えそうだ。
New High-Lowsは木曜から金曜にかけてマイナスとなっているのはややネガティブ。
次週はネックラインから下抜けた引け値から反発してレンジ推移に戻せるかどうかを見たい。黄色の水平ラインを下抜ける場合は、週足安値の切り下げで下落転換の可能性があるので下落幅を見届けましょう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発してレンジ形成する場合は最高値の18,417を天井に横ばいな動きとなるだろうか。
最高値を上抜ける場合は18,500の節目超えにトライできるかみたい。
②下落する場合
フィボナッチ50% 17,299前後で値止まりするかを確認したい。ちょうど75日出来高移動平均線が少し上に伸びてくるので前後で止まれるかチェック。
17,299前後で下落止まらず進行する場合は、黄色のボックスゾーンが次の目安。出来高が多い価格帯で、かつ21年11月高値が意識されやすい。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末58.41%➡今週末52.47%
50割れすると危ういかも。
MA200より上
先週末76.23%➡今週末72.27%
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